野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

2018年08月

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 上原浩治は日本に帰ってきてからの2018年シーズン、少々苦戦しているように見受けられる。心配になるファンもいるだろう。
 しかし、やはり元エース、元絶対的クローザーは凄いと言える。


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 上原浩治の2018年8月31日現在の成績は防御率3.90、11ホールド、WHIP1.03である。
 ここで見るべきは、防御率よりもWHIPである。
 WHIPとは、1イニングあたり何人のランナーを出したか、を平均した数値である。つまり上原浩治は1イニングあたり、1.03人のランナーを出すと簡単に見ることができる。
 1イニング1人のランナーを出すのは、あんまりいいとは言えないと思う人もいるだろう。
 しかし、よく考えればヒット1本、1四球を出せばWHIP2.00になり、目も当てられない成績になる。
 これをシーズン平均で1.03にまで収めるということは、1回登板すればヒット1本だけで抑えられるというシンプル、明快な好成績であると言える。
 先発投手としてはWHIP1.00前後でエースと呼ばれる成績である。
 中継ぎ投手に関しても1.10以下の投手はランナーをそれほど出さないで閉めるというわかりやすい指標である。


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 また、上原浩治はK/BBも優れた成績を残している。K/BBはケービビーなどと読んだりするが、三振数を四球数で割った指標である。
 つまり、1つの四球を出すことまでに何個の三振を取れたのかという奪三振能力、  四球を出さない制球力を示す指標である。
 この指標は、3.50が優秀な成績であると言われるが、上原浩治のK/BBは5.25である。
 この成績は目を見張るほどである。
 中継ぎで三振が欲しい時に三振が取れ、四球を出してはならない時に四球を出さない、中継ぎ投手では非常に評価されるべき数値を上原浩治は叩き出しているのである。

 今シーズンそして来年以降、ベテランである上原浩治はどのような成績を残すのかは予測することはなかなか難しい。
 しかし、上原はもうダメだと思うのは早い。今シーズンは中継ぎ投手として、戦力になっている指標をすでに示しているのである。



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巨人にはもったいない選手が多すぎる。
中井大介、宮國椋丞、宇佐美真吾...大きいポテンシャルがありながら2軍で生活している選手が多すぎるのである。
 読売ジャイアンツはFA権を得た選手を補強することがある。それ自体は悪いことではない。
 補強ポイントが明確な以上、そこを補強するのは自然なことだろう。しかし補強するがゆえに、腐りかけている選手がいるのである。 飼い殺しと言ってもいいかもしれない。
 日本プロ野球は1チームの一軍の試合に出場できるのは25人であり、その枠を奪い争う。プロの競争である。外国人においてはさらにその中の4人という小さい枠を争う。プロの競争が厳しいというのはまさにこのことである。
 しかし、巨人にいる選手というのはこの競争が厳しすぎる。外野手には、長野久義、亀井義行、陽岱鋼、ゲレーロ、重信慎之介などが犇めく。
 最近では吉川尚輝や岡本和真にチャンスを与えて、成功した例があるが、それでもまだ飼い殺しをしてしまうほど、巨人の層は厚い。


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 ここで少しアメリカを例にあげよう。
 メジャーリーグでは 一軍であるMLBの枠が40あり、そのうち試合に出られるアクティブロースター枠は25である。
 ここまでは日本とさほど変わらない。
 しかし、アメリカは二軍以下(AAA、AA、 A+、Afull、A-、Rookie ...など)が多くあり月収20万程度で生活している選手がほとんどである。ここまで聞くと、メジャーリーグは巨人以上に飼い殺しをしているのではないか?と思われるだろう。
 もちろんそれだけの人数がいたら活躍できる選手が限られてくる。しかしメジャーリーグはNPBと違い、その問題に対して
対策があるのである。
 大きな対策としては
トレードである。私はアストロズファンであるので、具体的な名前を出さないが2015年7月30日に成立したトレードを紹介しよう。
 アストロズは2014年まで弱小であったが、そこまでは再建期であった。メジャーリーグでは、ドラフト会議においてその年の最も勝率が低かったチームから順に好きな選手を指名していくため、弱小チームは再建をする。
 アストロズはその再建期であったため多くの有望株を有していた。
 そして2015年、デビューした有望株を含めた選手たちで地区首位を走っていた。
 それでもなお、アストロズはまだ多くの有望株を有していた。
 そこで、行われるのがトレードである。アストロズは地区首位とプレーオフに向けて戦力補強のため、将来活躍するであろう有望株を4人を放出し即戦力の野手1人、投手1人を獲得した。
 これはメジャーリーグではよくある話である。
 つまり、何が言いたいか。
 現在強いチームは現在弱いチームに有望株を多く与え、現在弱いチームは即戦力になるであろう中堅プレイヤーを現在強いチームに少し与える(有望株4人 対 即戦力2人のトレードなど)。
 このシステムがあると有望株たちは飼い殺しすることがなく、むしろ現在弱いチームから名を上げスーパースターになることがある。
 これについて、日本プロ野球は大いに見習ったほうがいいのではないだろうか。特に巨人は。

 日本にも、トレードのシステムはある。しかし、その頻度が少なすぎる。なぜトレードが少ないのか。それは、トレードにネガティブな印象があるからではないだろうか。トレードに出すということは"捨てる"という印象があるからではないだろうか。
 しかし、その考えは真逆である。トレードは
"捨てるのではなく生かす"ということであると考え直したほうがよいだろう。
 また、トレードで他のチームに渡った選手を応援するというのも楽しみの1つではないかと私は考える。

 巨人は"優勝以外は最下位と同じ"という考え方を改め、球団には再建期があり、その後最盛期があると考えたほうがよいのではないだろうか。
 飼い殺しをすることなく、我慢して有望株を使うということを覚えたほうがよいのではないだろうか。


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 岡本和真は現在、巨人の4番として開花し、目覚しい成績を残している。
 今回は岡本和真の打撃成績について、見ていきたい。


  岡本和真の、2018年8月28日現在の成績は、打率,305 本塁打26本 打点79 出塁率,383 OPS,907である。

 ここで、
OPSとは出塁率+長打率で算出される成績で、打率や出塁率よりもさらに得点への相関が高いと言われ、メジャーリーグでは既に主流の指標であり、ここ数年日本でも注目されている指標である。
 野球のみならずスポーツは点を取らなければ勝てない。ゆえに、得点への相関が高いこの数値を重視すべきものあると言える。
 さらにOPSに説明を付け加えるならば、一般的な経験則から「,800以上,899以下は優れた選手」「,900以上,999以下でスーパースター」と言えるものである。
 つまり岡本和真の,907という成績はスーパースターと言っていい成績である。

 ここまでが、岡本和真の打撃成績をザックリと説明したものである。

 
次に、私個人の全く違う見解を示していきたい。



 岡本は打率,300を超え、将来は三冠王を目指せる選手になる可能性があるということを4年目のシーズンの成績が教えてくれている。
 しかし、三冠王、打率打点ホームランだけを見るという評価をしてしまうと選手を評価する指標が狭められ、ファンとしての視野が狭くなる。

 ファンが重要視するべき成績は打率打点ホームランの他に出塁率とOPSである。OPSは前述の通り素晴らしいものである。次は出塁率、,383という数字である。
 出塁率は牽制死や盗塁死を除けばアウトにならない確率であるが、岡本和真の出塁率はリーグ14位であり、客観的に見て、それほど目覚しいものではない。

 ここで言いたいことは、出塁率がさらに上がれば、無敵の成績、巨人にいた頃の松井秀喜のような選手になる可能性があるということである。
 松井秀喜が岡本と同じプロ4年目の時の出塁率は,401である。岡本よりも2分高い成績であり、その時のOPSが10割を超えている。
 岡本の成長をさらに考えるならば、打率打点ホームランだけではなく、出塁率をさらに上げていくべきではないかと考えている。
 打率が,305であり、一発がある打者ならば相手が勝負を避け、四球を多く出す可能性がある。
 メジャーリーグでは30本塁打で打率が3割超える選手は大体は出塁率4割を超える。
 すなわち、ホームランで点を取れる選手でありながら、さらに出塁してチャンスメークをする確率を上げられ、得点につながる可能性が高くなるということになる。
 ここの領域まで、足を踏み入れた巨人の生え抜き選手では松井秀喜、阿部慎之助、高橋由伸の3人以来いない。
 つまり、さらに一皮剝けることができれば、この3人の選手に肩を並べるほどの選手になるということである。

 現状でもかなりの成績を残している岡本和真ではあるが、まだそのポテンシャルは完全に開花していないと思われる。これはある意味、嬉しいことであると私は考える。



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