野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

2018年09月

 ドラフトでは特Aの評価がされている選手が1位指名されるのが当たり前である。
 その特Aの選手として、花咲徳栄の野村佑希内野手(投手でもある)をピックアップしたい。
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 野村選手の成績を評価するため、第72回国民体育大会、第99回全国高等学校野球選手権大会、第100回全国高等学校野球選手権記念大会の3大会に絞って見ていきたい。

 まずは基本的な打撃評価の1つ、打率である。
 3大会で51打席に立ち、打率.488を記録している。大会数のサンプルが少ないとは言え、この数字には目を見張る。 特Aの評価を受けているのはこの打率が大きな要因の1つであろう。日本野球は打率主義的な部分があるため、大いに評価されていると思う。
 少々セイバーメトリクスの話をするが、BABIP(
ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率)に関しては、.500ほどであった。BABIPは.300を基準にそれを上回れば運がいい、下回れば運が悪いとされる。「ボテボテの内野安打」も「快心の二塁打」も同じヒット1本としてカウントされるため、打率だけでは運を評価しきれない部分があり、BABIPが導入されている。
 .500という数字は異常に運がいいと言える。しかし、これまでの記事では「運がいい」と簡単に終わらせてしまっていたが、メジャーリーグでヒットメーカーと言われていたイチローはBABIPは高い水準を維持する傾向にあった。そのため、高打率を残す野手ほどBABIPは高くなる傾向にあることは確かである。一概に運で済ませてしまうと、イチローは評価されなかった。そこが野球を数字で評価する難しさでもあり、奥深さでもある。
 何が言いたいかというと、野村選手は運で打っているのか実力で打っているのか分からない部分である、ということだ。イチローのような技術の場合もあるし、たまたま高打率を残せた運があった場合もある。非常に難しいところである。
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 次に出塁率とOPSをみていこうと思う。
 3大会で出塁率.549、OPS1.549を記録している。長打率はちょうど1.000である。
 
OPSとは、セイバーメトリクスの指標の1つで、"出塁率+長打率"で算出される率である。その数値は得点との相関性が非常に高く、得点との相関性は高い順にOPS>長打率>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。本ブログの記事、セイバーメトリクス 打者編(7) 得点とOPSの相関 において、その根拠となることを導いている。
 野村選手の数字は、バリーボンズに匹敵する打撃をしたと考えていいかもしれない。特に、OPSを底上げしているのは、出塁率もさることながら、本塁打の数であり、51打席で5本の本塁打を放っている。長打力が非常にある選手なのだ。
 そして出塁率は.500を超える。出塁率は牽制死や盗塁死などを除けばアウトにならない確率であると言い換えることができるため、野村選手が打席に立てば2打席で1打席以上はアウトにならないということになる。このアウトにならない率ということが、セイバーメトリクスで重視されている点でもある。

 これだけの出塁率を残せ、かつOPSも残せる選手は他にいない。少なくとも、2018年のドラフト候補の中では間違いなく、最も打撃のいい選手、と考えていいだろう。
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 ここまでを総合すると、野村佑希選手は「運という要素はあるかもしれないが、打率を残せるヒットメーカーである。そして長打力が非常に高いレベルにあり、出塁率も残せる選球眼も持ち合わせる、現在の高校最強打者である。」と言える。
  これほどの成績を残す打者であるため、第1巡での複数指名は避けられないのではないか、と考える。
     
以上。
本記事同様に、数字で見たドラフト候補選手の記事を下のリンクに貼る。
様々な数字が選手の特徴を物語っている。

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(1)吉田輝星 投手 

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(2)柿木蓮 投手 

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(3)根尾昂 内野手

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(4)藤原恭大 外野手

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 新しい記事はありませんが、過去に書いたセイバーメトリクスに関する記事のリンクをここに貼ります。
 新たに記事を増やしたので、更新します。
 今後のセイバーメトリクスの記事に関しても、投稿と同時にここに貼り付ける予定です。

 数字で見た選手の特徴や、用語説明、指標の相関関係など、おすすめ記事がありますので、ぜひ読んでみて下さい。 

打者編

セイバーメトリクス 打者編(1) BABIPについて

セイバーメトリクス 打者編(2) BABIP その年と翌年の相関

セイバーメトリクス 打者編(3) 打率と出塁率の翌年の相関 獲得すべき野手の指標

セイバーメトリクス 打者編(4) チーム勝率とOPSの相関
 
セイバーメトリクス 打者編(5) 送りバントは必要か?

セイバーメトリクス 打者編(6) ゴロとフライのOPS相関 

セイバーメトリクス 打者編(7) 得点とOPSの相関 

セイバーメトリクス 打者編(8) OPSのシーズン別の相関

セイバーメトリクス 打者編(9) wOBAと得点の相関

投手編

セイバーメトリクス 投手編(1) 防御率とWHIPの相関 
 


セイバーメトリクス 投手編(2) 勝率と防御率の相関 選手獲得の優先順位   

セイバーメトリクス 投手編(3)BABIPの注意点    

2018年ドラフト編

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(1)吉田輝星 投手 

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(2)柿木蓮 投手 

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(3)根尾昂 内野手

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(4)藤原恭大 外野手

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(5)吉田輝星投手と柿木蓮投手の数値比較

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(6)横川凱 投手

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(7)根尾昂と藤原恭大の数値比較

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(8)甲斐野央 投手

セイバーメトリクス 2018年ドラフト編(9)上茶谷大河 投手


用語編

セイバーメトリクス 用語編(1)BABIPとは何か?

セイバーメトリクス 用語編(2) OPSという指標を改めて考える


チーム成績編

セイバーメトリクス チーム成績編(1) リーグ戦と交流戦の差

セイバーメトリクス チーム成績編(2)wOBAで見る巨人






 ベテランの域に達した黄金の松坂世代の選手たち。
 その名の通り松坂大輔がその中心選手であるが、中日ドラゴンズに入団し、オールスターゲームに選出されるも、この黄金世代も限界に近づいているのだろう。
 その中にあって、松坂世代である村田修一は現役を引退をすることになった。
 彼は間違いなく松坂世代最強打者である。
 しかし、横浜ベイスターズから読売ジャイアンツに移籍後、好調なシーズンもあったが期待にこたえているとは言い難かった。
 年齢問題など、限界があったのだろう。
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 村田修一は、横浜ベイスターズで長年4番三塁手を守ってきた。2007年には自身初のホームラン王のタイトルを獲得。
 そして、2008年シーズンには46本のホームランを放ち、2年連続のホームラン王に輝いた。
 その年のOPSは1,062という数値であり、恐怖すら抱く好成績を残した。

 ここでOPSとは、"出塁率+長打率"で算出される率である。
 その数値は得点との相関性が非常に高く、その得点との相関性は高い順にOPS>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。OPSは、7割越えで"並みの選手"、8割越えで"いい選手"と経験則から言われるなか、村田は10割を越えたのである。まさに球界一の三塁手であった。

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 そんな村田修一は、2011年オフに同じ松坂世代である杉内俊哉と同時にFA権を行使し読売ジャイアンツに移籍した。
 来たるべき2012年シーズン、巨人ファンは三塁手の固定という大きな補強を実らせ期待でいっぱいだったであろう。
 しかし2012年、その期待を大きく裏切ることとなる。2012年シーズン終了時点での村田修一の成績は、全144試合に出場し打率.252 12本塁打 58打点 OPS.690であった。
 全盛期の村田修一からしたら考えられない成績であった。
 その前の年よりも成績を落としたためなおさらである。横浜の4番と巨人の4番。重圧が違いすぎたのだろうか。バッシングを受けることも多々あった。
 しかし村田修一は2013年、見事な成績を残す。
 2013年シーズン全144試合に出場し 打率.316 25本塁打 87打点 OPS.896であった。
 村田修一はこのシーズン、バッティングスタイルを大きく変えたと考えられる。2007と2008年のようなホームランを狙う打撃ではなく、つなぐ打撃をし、ヒットの延長線上にホームランがあるとしたのではないかと推測できる。
 したがってホームランの数は25本と2007年と2008年の村田に比べては少ない数字となった。しかし、その年の8月には月間45安打という当時のセリーグタイ記録を打ち立て見事に結果を残してみせた。復活かと思われた。
 しかし2014年、また成績が低迷する。
 2012年ほどではないものの、143試合に出場し打率.256 21本塁打 68打点 OPS.732という成績であった。 その年はリーグワーストの22併殺を記録するなど2013年の打撃は復活とは言えない結果となってしまったのである。
 村田はシーズン前こう言っていた。「つなぐのではなく、もう一度ホームランを狙いたい」と。その結果の成績である。おそらく、ホームランを狙ったあまり打撃に強引さが生じ、打率と出塁率を大きくさげてしまったと考えられる。
 その後、2015年シーズン村田の成績は、打率.235 12本塁打 35打点 OPS.680であった。
 2桁本塁打を達成したものの、出塁率は.308とそれほど出塁をもできる状態ではないのである。このシーズン終盤の優勝争いの大混戦のときに、正三塁手が12本塁打、OPS.680というのはなかなか致命的である。一塁手と三塁手は打撃が求められるからだ。

 結果的に2017年オフに読売ジャイアンツから契約満了による戦力外となった。
 村田修一は独立リーグに参加するも、NPBからの声もかからず、結果的に2018年をもって現役を引退することになった。
 松坂世代はベテランの域に達し、黄金世代の時代は終わりをむかえそうにある。
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以上。村田修一について振り返ってみた。

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