はじめに
 広島カープのエースが大瀬良大地になってから数年がたったが、実際にエース格なのだろうか?
 本記事では、大瀬良大地の2018年シーズンの成績を振り返り、エース格かどうか考察してみる。

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成績一覧
 大瀬良大地の2018年シーズンの主な成績は、15勝7敗 防御率2.62 投球回数182イニングス  奪三振数159 WHIP1.01 奪三振率7.86 与四球率2.03 K/BB3.88 FIP3.69 である。

勝利数と防御率
 勝利数に関しては、巨人の菅野智之と並び15勝で、文句なしの最多勝である。
 防御率2.62文句なく好成績であると言える。
 奪三振数も含めても投手三冠に輝いてもおかしくない成績を収めている。
 ただ、巨人の菅野智之の成績が大瀬良大地の成績を大きく上回っているため、その影に隠れていることは否めない。


奪三振率と与四球率
 奪三振率と与四球率を見ても比較的良い成績を収めている。
 規定投球回数をクリアしたセリーグの投手計8人の中で、奪三振率4位の7.86を記録している。もう少しで8.00台という成績を記録している。
 与四球率はあと一押しで1.00台の2.03であり、この成績から平均以上のコントロールを持つ投手であると言える。
 つまり大瀬良大地は、「仮に9イニングスを完投した場合、およそ8個の三振を奪い、四球は2つほどしか与えない投球をした」と言える。
 ここまで、問題なくエースと呼べる成績である。

投球回数
 投球回数も無視できない。
 182イニングスを投げており、これはセリーグ2位の多さである。
 アメリカでは、投球回数を多く投げられる投手は重宝される。
 イニングイーターなどと呼ばれ、完投はできなくても防御率2.00〜4.00弱あたりの成績で200イニングス近く投げられる投手は特に巨額の契約を提示される可能性が高い。
 なぜ重宝されるかと言えば、中継ぎ投手で質の高い1イニングを絞り出すことは非常に大変だからである。
 防御率3点台の先発投手が6回2失点で降板し、中継ぎ投手で打たれて負けるよりかは、7回2〜3失点に抑えて降板し、後は中継ぎ投手に任す方が、温存、中継ぎ投手に交代した後の相手打線の打撃、1イニングの質、など色々考えてもリスクは少ない。
 そのため、先発投手はイニング数を多く投げた方が良い。
 大瀬良大地は防御率2.62でありながら、イニングイーターとしての活躍を見せたため広島カープの投手陣は、より質のいいイニングを大瀬良大地から生み出せたと言っていい。

WHIP
 WHIPとは、「1イニングあたり何人のランナーを背負うか?」を数値化したものである。
 例えば中継ぎで1イニングを投げて被安打1与四球0に抑えれば、WHIP1.00が記録される。
 大瀬良大地はWHIP1.01あり、これはリーグ2位の好成績である。
 しかも、リーグ1位の菅野智之のWHIPは1.00であるため、菅野とほとんど差はないと言ってもいい。
 WHIPは1.10未満に抑えれば優秀、1.00前後であればエース格と呼ばれる。
 大瀬良大地の成績は間違いなくエースの成績であった。
 被安打の少なさやコントロールの良さなど、無駄なランナーを背負わなかったと言える。

K/BB
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割ったもので、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す指標である。主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 大瀬良大地はK/BB 3.88を記録している。
 K/BBは3.50以上あれば優秀と言われる指標である。
 大瀬良大地は3.50を上回る成績を残しているため、優秀な成績であると言える。
 コントロールを示す指標であるため、WHIP同様、無駄なランナーを背負うことが少なかったと言える。

 そのため、防御率2点台の好成績を残したと考えられる。

FIP

 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打数、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運というコントロールできない出来事を排除できるからだ。
 大瀬良大地はおよそFIP3.69という成績を記録した。
 FIPは3.00台になれば平均的であると言えるため、大瀬良大地のFIPは平均的な数字であったと言える。
 リーグ内で比較してみると、規定投球回数に到達した計8人の内、5位の成績である。
 比較するとそれほど良いとは言えない。
 これは大瀬良大地が被本塁打数リーグワーストの22本であることが原因であると考える。
 FIPは
被本塁打数、与四球数、奪三振数で算出される。
 そのため、三振を奪え、四球もそれほど与えない大瀬良大地だが、被本塁打が多いことが唯一の欠点であるとFIPによってわかる。
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まとめ
 ここまで大瀬良大地の2018年シーズンの成績を見てきたが、総括すると大瀬良大地は「本塁打を打たれやすい欠点はあるものの、三振がある程度奪え、四球もそれほど与えないコントロールを持ち、無駄なランナーを背負わない、信頼感がある投手」と言える。

 本記事の題目である「エース格か?」という疑問に関しては、本塁打を打たれやすいことを除けば、問題なく「エース格である」と答えることができる。
 まだ若い投手であるため、今後の活躍に期待したいところである。

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参考にしたサイト
1.スポナビ
2.日本野球機構,NPB.jp 

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