はじめに
 チームの守備力を評価するとき、日本では守備率を見ることが多い。
 ただ、守備率で評価すると失策のみに焦点を当ててしまうため、守備範囲などの評価はできない。
 守備力をするときはUZR(Ultimate Zone Ratingの略)で個人成績を評価することが最も客観的である。
 しかし、UZRは多大なデータと簡易的でない数値計算を要するため、個人が算出することは難しい。
 そこで本記事ではDERと呼ばれる指標で、個人成績ではなく、チーム成績において、セリーグの球団の守備能力をランク付する。
 どのチームが最も良かったか?どのチームが最も悪かったのか?を見ていくことにする。
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DERとは?
 DERとは、Defensive Efficiency Ratioの略で守備効率などと言われる指標である。 この指標は「グラウンドに飛んだ打球の内、どれくらいの割合でアウトにできたか?」を意味する。
 計算式を書けば、

DER

 といった式になる。(少し見にくいが…)
 「グラウンドに飛んだ打球でアウトになったもの」が分子になり、「本塁打以外のグラウンドに飛んだ打球」が分母になる。
 直感的に「グラウンドに飛んだ打球の内、どのくらいの割合をアウトにできたか?」という認識で問題ない。
 この指標により、「チームとしてどれだけ守備で打者をアウトにできたか?」がわかるためチームの守備を見るための指標としては十分なものである。

チームランキング 
ここからセリーグのチームランキングを見ていく。
早速DERランキングを下に示す。

DERランキング
1位 中日ドラゴンズ  DER 0.699
2位 読売ジャイアンツ DER 0.691
3位 広島東洋カープ DER 0.684
4位 ヤクルトスワローズ DER 0.681
5位 横浜DeNAベイスターズ DER 0.675
6位 阪神タイガース DER 0.671

中日が最も良い
 意外なことに、防御率が最下位の中日ドラゴンズが最も良いDERを残すことができた。
 これは中日ドラゴンズがいかに本塁打以外での守りで良い結果を出していたかを知ることができる。
 ではなぜ中日ドラゴンズの防御率が悪いのか?
 それは様々な理由が考えられるが、1番大きな要因は被本塁打の多さであろう。
 中日ドラゴンズはリーグワーストタイの149本の本塁打を打たれている。
 被本塁打はDERの要素には含まれない。守備では当然防ぎようがないからだ。
 中日ドラゴンズの野手陣は守備の能力が非常に高いということをDERが示しているが、投手が本塁打を浴びることにより、失点して防御率が最下位になったと言える。
 つまり、中日の課題は野手の守備力を上げることではなく、投手の被本塁打の数を減らすことに尽きるのだ。

他のチームは? 
広島カープ
 リーグ優勝の広島カープはDERでは3位という結果になった。
 チーム防御率もリーグ平均とほぼ同じ4.12である。
 つまり、広島カープは野手の守りで勝ったわけでも、投手の力で勝ったわけでもなく、野手の力で勝ったと言えるのだ。
 実際に、チーム得点数721点で群を抜いて1位である。

読売ジャイアンツ
 読売ジャイアンツ(巨人)の場合、チーム防御率が1位であり、DERが2位という結果になった。
 これは投手の能力と野手の守備力が合致した結果と言っていい。
 エース菅野智之をはじめとした投手陣が売りのチームであったが、実は守備に助けられた場面も多かったと考えられる。 

ヤクルトスワローズ
 ヤクルトの場合、リーグ戦では優勝を逃したが順位は2位でクライマックスシリーズ圏内を余裕で入り込んだチーム力がある。DERは4位得点数はリーグ2位であるため、比較的バランスの取れたチームであると言える。
 打撃面では山田哲人、バレンティンなど球界屈指の打撃陣を擁する。
 守備と打撃のバランス
は取れているが、DERは4位からさらに上をいく守備を見せることができればリーグ優勝も不可能ではない。 

横浜DeNA
 横浜の場合、チームとしてクライマックスシリーズに進出できなかったが、その要因の1つはDERの悪さと言っていいかもしれない。DERは5位、防御率も5位であり、得点数は最下位である。チームの柱として東克樹が新人王に輝いたが、野手の守備力を磨けばチーム防御率を格段に上げることができ、得点が取れなくても勝てるチームになれる可能性はある。

阪神タイガース
 阪神の場合は、DERが最下位であり、ペナントレースで17年ぶりの最下位を経験した。
 チームの守りから固めていくことが必須になる。
 得点数はリーグ5位であるが、チーム防御率はリーグ2位である。
 防御率はリーグ2位であるのだが、1位の巨人防御率3.79であるのに対し、阪神4.06であり、かなりの差を付けられている。さらに防御率3位広島防御率4.12とそれほど差がない。
 防御率2位であっても抜きん出た防御率ではないため、課題は打撃、守備、投手の全ての底上げであろう。
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まとめ 
 以上のようにチームの守備力を示した。
 中日ドラゴンズが意外にも1位の守備力を持っているため、来年のダークフォースと思っていいかもしれない。
 他のチームに関しても打撃と守備のバランスが取れれば、クライマックスシリーズを争えるチーム力が間違いなく付くはずである。
 2018年シーズンのように、圧倒的な差をつけられて4位以下に沈むチームが現れては、野球が面白くなくなってしまうため、各球団は課題を明白にし、チーム力を上げるべきである。

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参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp 

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