はじめに
 菅野智之は2017年、2018年の2年連続で沢村賞を獲得し、巨人のエースとして素晴らしい活躍を見せている。
 しかし、2年連続で全く同じ成績を残しているわけではない。
 本記事は、2017年から2018年の間に起こった菅野智之の4つの変化について述べていく。
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1つ目の変化 投球回数
 菅野智之の変化の1つに投球回数がある。
 菅野智之は2017年に187.1イニングスを投げているが2018年は202イニングスを投げ、投球回数を前年よりも大幅に増やした。
 
アメリカでは、投球回数を多く投げられる投手は重宝される。
 イニングイーターなどと呼ばれ、完投はできなくても防御率2.00〜4.00弱あたりの成績で200イニングス近く投げられる投手は特に巨額の契約を提示される可能性が高い。
 なぜ重宝されるかと言えば、中継ぎ投手で質の高い1イニングを絞り出すことは非常に大変だからである。
 防御率3点台の先発投手が6回2失点で降板し、中継ぎ投手で打たれて負けるよりかは、7回2〜3失点に抑えて降板し、後は中継ぎ投手に任す方が、温存、中継ぎ投手に交代した後の相手打線の打撃、1イニングの質、など色々考えてもリスクは少ない。
 そのため、先発投手はイニング数を多く投げた方が良い。
 菅野智之は2018年、防御率2.14でありながら、イニングイーターとしての活躍を見せたため巨人の投手陣は、より質のいいイニングを菅野智之から生み出せたと言っていい。

2つ目の変化 完投数
 完投数は前に触れた投球回数に直結することであるが、2017年の菅野智之はリーグ最多の6完投を記録していた。
 だが、2018年はまたリーグ最多の10完投を記録している。
 前年よりも大幅に完投数を増やすことができた。
 特に、2017年は完封数4であるのに対して2018年は完封数8である。
 記憶に新しいのが、クライマックスシリーズのノーヒットノーランであろう。
 シーズン記録には反映されないが、菅野智之の体力という能力を顕著に示す記録である。

3つ目の変化 奪三振率
 菅野智之は奪三振能力も向上している。
 2017年は奪三振率8.23であるのに対して、2018年は奪三振率8.91である。
 奪三振は、投球回数以上の三振を奪えれば優秀、つまり、奪三振率9.00以上が優秀とされる。 
 2017年の成績も9.00に近いのだが、2018年の成績は9.00にさらに近くなり、大幅に奪三振能力を向上させている。
 奪三振能力は、ピンチの場面でインフィールドに打球を飛ばさずに三振で切り抜けられる「自己解決能力」を表す。
 そのため、菅野智之は「自己解決能力」が前年に比べ向上したと言える。

4つ目の変化 防御率
 ここまでポジティブな話をしてきたが、若干ながらネガティブな要素を言うとすれば、防御率は前年よりも悪くなったことである。
 菅野智之は2017年に防御率1.59を記録しているが、2018年は防御率2.14である。
 どちらの防御率も各シーズンのリーグ最優秀であり、素晴らしい成績であることは間違いないのだが、2018年の方が前年よりも悪いという結果になった。
 原因の1つとしては与四球率が2017年には1.49であるのに対し、2018年は1.65であることだろう。
 各シーズンとも優秀な成績であるが、2018年の方が四球を与える率が高かった。
 そのため、若干ながら無駄なランナーを背負い、失点に繋がり、防御率が若干悪くなったと言える。
 WHIPも2017年は0.85であった一方で、2018年は1.00であった。(WHIPとは「1イニングあたり何人のランナーを背負うか?」を数値化もの)
 つまり、このWHIPの悪化も与四球率の悪化によるものであると考えるのが自然な流れである。
 つまり、無駄なランナーを背負い、それに伴って防御率が悪くなったということである。
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まとめ
 ここまで4つの変化した点について述べてきた。
 他にも若干ながら変化した成績や全く変化しなかった成績もあった。
 全ての成績を見て、その中で顕著に変化があらわれた成績をピックアップしてみた。
 本記事は、”進化”ではなく”変化”という題目で記事を書いた。
 それは、成績が向上したものもあれば、下降したものあるからだ。
 しかし、いずれにせよ2017年と2018年の成績はともに素晴らしく2年連続の沢村賞も頷ける成績であった。

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参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp

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