はじめに
 上原浩治が自由契約から一転、巨人と再契約を果たした。
 巨人側は元々、膝の回復具合によっては再契約をする方針があったため、それほど驚きはしなかった人が多いと思う。

 元エース、元絶対的クローザー、元一流メジャーリーガーの上原浩治。
 本記事は、2018年の上原浩治を振り返り、自由契約となり、その後、再契約を果たした根拠となる成績を見ていく。
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成績
 上原浩治は2018年シーズン、36試合に登板し、0勝5敗 防御率3.63 投球回数34.2イニングス WHIP1.07 奪三振率6.23 与四球率1.30 K/BB 4.80 FIP 4.22を記録している。

防御率
 防御率は3.63であり、セリーグの平均防御率のおよそ4.11を上回る成績を収めている。
 上原浩治は防御率に関して、澤村拓一などの中継ぎ投手よりも良い成績を収めており、比較的失点が少なかったと言える。
 中継ぎ投手としては若干物足りない成績ではあるが、平均よりも上であることはポジティブな要素である。

WHIP
 WHIPとは「1イニングあたり何人のランナーを許すか?」を示す指標である。
 例えば、1イニング投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00が記録される。
 上原浩治はWHIP1.07を記録しており、これは比較的優秀な成績である。
 WHIPは1.10未満に収めれば優秀とされ、1.00前後でエース級とされる。
 そのため、上原浩治の成績は優秀と評価されるべきであり、「ランナーを背負わない能力」が高いと言える。

与四球率
 WHIPが優秀な成績を収めている理由は与四球率にある。
 上原浩治の与四球率は1.30である。
 これは中継ぎ投手で比較すると、広島カープのジャクソンが5.12、同じく広島カープの一岡竜司が3.53という成績であることから、中継ぎ投手の中では非常に優秀な成績であると言える。
 つまり、先ほど述べた「ランナーを背負わない能力」は別の言い方をすると「与四球を出さない制球力」があると言える。
 今も昔も、上原浩治の制球力は健在である。

K/BB
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割った指標で、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す数字である。主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 K/BBは3.50を上回れば優秀であるとされるが、上原浩治はK/BB 4.80を記録している。
 このK/BBをさらに解体してみると、上原浩治は34.2イニングスを投げて、奪三振数は24個で比較的少ないが、与えた四球数は5個のみであり、やはりコントロールの良さが光る投手であると言える。


FIP
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される、擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。

 FIPは一般的に3.00未満で優秀であると言われている。
 上原浩治の2018年シーズンのFIPはおよそ4.22であり、お世辞も良い成績であるとは言えない。
 上原浩治は四球を出さない投手であるのに、なぜFIPがここまで悪いのだろうか?
 その原因を上原浩治の弱点として以下に述べる。  


上原浩治の弱点
 ここまで、制球力や防御率など様々な成績を見てきたが、なぜ上原浩治はFIPが悪く、さらに5敗もしたのだろうか?
 その理由は被本塁打の多さにある。
 上原浩治の被本塁打数は5本であり、被本塁打率にすると1.30である。
 この数字は、「仮に9イニングスを完投した場合、本塁打を1本〜2本ほど打たれる」ということになる。
 1.30という数字は、先ほど紹介したジャクソンや一岡竜司よりも悪い。
 つまり、本塁打1発で逆転される場面が多かったため、負け数が増えてしまったと考えられる。
 そして、負け数が増えてしまったこともそうだが、FIPは被本塁打に依存する割合が高いため、FIPの悪さも被本塁打の数が原因であると間違いなく言える。

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まとめ
 上原浩治の成績を見てきたが、43歳の大ベテランとしてはそれほど悪い成績ではない。
 被本塁打の数を減らすことができれば、間違いなくリリーフエースとして活躍できるほどの成績を残している。 

 上原浩治は巨人と再契約したが、リーグ優勝、そして日本一奪還には必要な選手である。
 大ベテランとして引退まで巨人に居続けるはずであるが、上原浩治の居る内に日本一を奪還してもらいたいところである。

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参考にしたサイト
1. Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
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