はじめに
 FA移籍で炭谷銀仁朗が西武ライオンズから読売ジャイアンツへ移籍したことに伴って、人的補償で内海哲也が読売ジャイアンツから西武ライオンズへ移籍した。
 巨人ファンの中では非常に衝撃を受けている方もいるかもしれない。
 本記事では、その内海哲也が巨人で残してきた数々の成績を振り返っていく。
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巨人時代の通算成績
 内海哲也は巨人で通算133勝101敗 投球回数1969イニングス 防御率3.21 奪三振数1496 を記録した投手である。
 負けは多いが、投球回数はもうひと押しで2000イニングスという記録である。
 防御率も3.21であり、平均的な選手よりも良い成績を収めている。
 例えば、同じ左腕で人的補償にされると予想した吉川光夫の通算防御率は3.80であり、内海哲也の方が積み上げてきた成績がどれほど優れていたか、分かることだろう。

キャリアハイ
 内海哲也のキャリアハイは2011年であろう。
 長野久義の当時横浜ベイスターズに所属していた山口俊から放った代打サヨナラ満塁本塁打でもぎ取った18勝という数字。
 内海哲也は結果的にこの2011年シーズンで185.2イニングスを投げ、18勝5敗 防御率1.70 WHIP1.08 奪三振率6.98 与四球2.28 FIP 3.01 を記録している。 

 この中でも特に見ておきたい数字が、防御率とWHIPとFIPである。

1.防御率
 防御率はよく知られた成績で、純粋に「
仮に9イニングスを投げきった場合、自責点は何点になるか?」を示す指標である。
 防御率1点台という成績は見事に平均以上であり、まさにエースであったことを物語っている。
 

2. WHIP
 WHIPとは「1イニングスあたり何人のランナーを背負ったか?」を示す指標で、例えば1イニングスを投げて被安打1無四球で抑えれば、WHIP1.00が記録される。
 WHIPは1.00前後がエース格と呼ばれる成績であり、 内海哲也のWHIP1.08という成績は日本時代のダルビッシュ有ほどの成績ではないが、比較的エースに近い成績を残していた。
 与四球率は2.50未満で合格点である指標であるが、内海哲也は与四球率2.28を記録しており、無駄なランナーを四球で出すことが比較的少なかったため、WHIPも好成績になったと考えられる。

3.FIP
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運というコントロールできない出来事を排除できるからだ。

 内海哲也の2011年シーズンのFIPはおよそ3.01であった。
 これは比較的優秀な成績である。
 例えば、広島カープのエース大瀬良大地の2018年シーズンのFIPはおよそ3.65である。
 現在の大瀬良大地よりも2011年の内海哲也の方が野手に依存しない
自己解決能力のある投球をしていたということになる。
 この2011年シーズンは統一球の影響もあり、投手有利な年であったが、それを差し引いても十分優秀な成績を残していた。

現在の内海哲也
 最後に、現在の内海哲也を見てみる。
 現在の内海哲也はベテランの域に達し、成績も下降線を辿っている。
 2018年シーズンは82イニングスを投げ、5勝5敗 防御率4.17 FIP4.25 という成績であった。
 防御率もFIPも平均以下である。
 ただし、与四球率は2.09であり、比較的優秀な成績を今でも残している。制球力は健在である証拠だ。
 内海哲也は統一球の影響などで運がいい選手と言われることも多いが、四球を与えない制球力などを考えても、そのような声を跳ね除けて活躍する可能性は十分にある。
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まとめ
 ここまで、内海哲也のキャリアハイと現在の成績を見てきた。
 来シーズンに37歳を迎える大ベテランであるが、制球力に長けた選手であるため、挽回の余地はあり、西武ライオンズでも先発ローテーションの一角を担ってもらいたいと切に願う。

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参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp 
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