はじめに
 2019年シーズン、8月9日に先発した今村信貴であるが、バレンティンに3ランホームランを打たれるなど、2回 被安打7 奪三振1 与四球1 失点6でノックアウトされた。
 貴重な左投げの先発投手であるが、前回登板の8月3日の5失点以降、相手打線に崩され、現在の巨人の不調を象徴するような投球をしている。
 本記事では、その今村信貴の2019年シーズンの「良いところ」と「悪いところ」を見ていこうと思う。
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良いところ
・防御率が良い
  今村信貴の良いところは防御率である。74.1イニングスを投げ、防御率3.75と平均的な防御率を記録できている。
 2019年シーズンは8月3日に5失点と8月9日に6失点を喫し、成績を下げたが、それでも防御率3点台を記録できたことは賞賛しても良いと考える。
 規定投球回数に到達はしていないが、エース菅野智之の防御率3.90よりも良い成績を残しており、今村信貴は4月から7月までの防御率2.67を記録していたことを考えれば、長期間安定した投球ができる投手であると言える。
 夏場の8月に入り、大量失点が増えたが、良い期間を少しでも伸ばすことができれば、左のエース格に成長できる。

・被本塁打が少ない

 今村信貴の意外と知られていない要素は被本塁打が少ないことだ。
 8月9日にバレンティンに本塁打を打たれ、8月3日にも2本の本塁打を打たれたが、それでも被本塁打率0.85と平均以上の成績を残している。
 被本塁打率とは「9イニングスを投げ切った場合、何本の本塁打を打たれるか?」を示した指標であり、今村信貴は0本〜1本の確率で投球できることになる。
 エース菅野智之の被本塁打率がおよそ1.50であることを考えると、明らかに優秀な成績であることがわかる。
 
投手の責任とされる指標は基本的に奪三振、与四球、被本塁打の3つであるため、この被本塁打の少なさは安定した投球をするのに欠かせない要素であろう。  

悪いところ
・奪三振率が悪い
 これは調子のよかった4月から7月まで期間も含まれるが、奪三振率が非常に悪い。
 今村信貴の奪三振率は8月9日の登板を終えた時点で、5.69である。
 今村信貴は
規定投球回数に到達していないが、規定投球回数に到達している投手の中で奪三振率の最も悪い阪神タイガースの西勇輝が6.09という成績を残しており、今村信貴の成績は明らかに平均以下である。
 くどいが、投手の責任とされる指標は基本的に奪三振、与四球、被本塁打の3つである。
 8月3日は5イニングスを投げて奪三振数が1。
 8月9日は2イニングスを投げて奪三振数が1。
 三振が奪えない投球が続いているため、どうしても苦しい投球になっている。
 過去に最高のサウスポーであった杉内俊哉は奪三振率が9.00前後の投球を毎年続けていたため、球速がそれほど出ない投手でも三振は奪うことができる。
 三振を奪う投手は球速ではなく、スピンレートや緩急を使った投球ができるため、今村信貴にはその投球を今後期待したい。

・K/BBが悪い
 K/BBとは与四球と奪三振でその投手の制球力や奪三振力をはかる指標である。
 これは見たまま奪三振を与四球で割った数字である。
 わかりやすく言えば、「1つの与四球の間にいくつ三振を奪えるか?」ということを示す指標であり、主にコントロールの良し悪しを評価するときに使う。
 一般的な経験則から3.50を超えると優秀な投手という評価がつく。
 今村信貴のK/BBはおよそ1.96であり、これは平均以下と言われても仕方がない成績である。
 K/BBだけで単純にコントロールを測るのは危ないが、この成績では制球難であると言われても仕方がない。
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まとめ
 今村信貴の最新の成績を述べたが、まとめると今村信貴は「被本塁打が少なく防御率も比較的良い投手ではあるが、三振を奪うことを苦手とし、制球に苦しむ場面も多い投手」であると数字でわかる。
 今後、ボールへのスピンや緩急を使い、悪い部分を少しでも修正できれば間違いなく左のエース格に成長できると考える。

 
 
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参考にしたサイト
1.日本野球機構,NPB.jp
2.Wikipedia
3.スポナビ

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