はじめに
 読売ジャイアンツの不動の遊撃手であり、キャプテンである坂本勇人はMVP当確と言っていい成績を収めている。
 坂本勇人の打撃成績とショートというポジションを考えた場合、MVPを受賞しても何の違和感もない。本記事では坂本勇人の打撃成績に焦点を絞り、話を進めていく。
 2019年シーズンの9月18日時点での坂本勇人をピックアップして、坂本勇人の凄さを表す数字の数々に触れていきたい。 

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1つ目の数字 本塁打
 今年の坂本勇人を象徴する成績は間違いなく本塁打の数であろう。
 2019年9月18日時点で坂本勇人は36本塁打を放ち、およそ40本塁打前後を打つペースで本塁打を量産している。
 42本の本塁打を放てば、元中日ドラゴンズの宇野勝が1985年に記録した遊撃手の最多本塁打記録である41本塁打を上回る。
 残りの試合数を考えると、2試合に1本塁打を放たなければならないため、この記録を塗り替える可能性は低いと言えるが、それでも40本塁打近い
数字を遊撃手として記録するのは歴史的に異例である。
 また、坂本勇人は本塁打の多い打者の特徴も大きく示している。それは三振の数である。
 坂本勇人の三振の数は、自己ワーストで2009年の101三振である。
 だが、坂本勇人は2019年シーズン9月18日時点で三振数が119もある。自己ワーストを更新した数字である。
 過去に本ブログで三振と長打の相関(記事リンク)を表したことがあった。その記事では、およそ相関係数が0.382を記録していた。難しい話はここではしないが、簡単に言うと長打を打つことと三振が多いことはある程度セットで考えてもいいと言える。 
 これらの結果から言えることは、坂本勇人は例年にも増して長打を打つ意識が強く、その結果として本塁打が多くなっていると言っていい。
 いずれにせよ本塁打は打者の最も重視すべき指標の1つであるため、坂本勇人の本塁打の数は非常に優れていると言って良い。  

2つ目の数字 OPS
  2つ目としてOPSが挙げられる。
 OPSとは「出塁率長打率」で算出される数字で、打率や出塁率よりも得点との相関が強い。一般的にOPS.900を上回ればスター選手であり、OPS1.000でMVP級の成績であると経験的に言われている。
 坂本勇人のOPSは2019年9月18日現在でOPS.957であり、この成績は広島カープ鈴木誠也、ヤクルトスワローズの山田哲人に次いでリーグ3位の成績である。
 この成績も遊撃手としては異例である。
 過去に西武ライオンズ時代の松井稼頭央が残したOPS1.006が遊撃手の最高記録であるが、その成績に追い付くレベルの成績である。
 歴代最高の遊撃手の異名を持つ松井稼頭央に追いつき、坂本勇人が誰もが認める歴代最高の遊撃手と言われる日は近いのではないか、と思わせられる。
 坂本勇人が圧倒な数字でチームの勝利に貢献していることがわかる。  
   

3つ目の数字 wRAA
 最後に見る数字はwRAAというものだ。
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 難しい説明はせず、実例を見ていこうと思う。坂本勇人が2019年シーズンの9月18日時点で残しているwRAAはおよそ
+49である。
 つまり、坂本勇人は「
平均的な打者と同じ打席数に立った場合に比べて49点の得点をチームにもたらした」と言える。
 この成績は、広島カープの鈴木誠也、そしてヤクルトスワローズ山田哲人に次いでリーグ3位である。
 
リーグで3番目に得点を増やした打者であると言っていい。
 これを考えると、キャプテンとしてどれだけ打撃でチームに貢献してきたかがわかる。

MVPのライバル
 ここまで坂本勇人の凄さを象徴する成績を見てきた。
 ショートというポジション、そして優勝間違いなしのチームであることを考えると、MVPは坂本勇人であることはほぼ間違いない。
 ただし、ライバルもいる。それは鈴木誠也である。
 鈴木誠也は2019年シーズン9月18日時点で、打率.336 OPS1.018 27本塁打 wRAA+63 を記録している。
 本塁打以外は坂本勇人よりも良い成績を収めており、MVPを争うライバルである。
 特に、広島がクライマックスシリーズ進出確実であるため、その功労者として鈴木誠也がMVPを獲得してもおかしくはない。
 基本的に優勝チームからMVPを選ぶことを考えると、坂本勇人で当確と言っていいのだが、あくまで”MVP当確と言っていい”ということであり、”MVP当確”ではないことは考えておきたいところである。 

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まとめ
 以上の3つの成績が坂本勇人の特に優れた成績である。
 打率や打点なども素晴らしい成績を残してはいるが、特に価値の高い「本塁打、OPS、wRAA」の3つに絞って坂本勇人の凄さを語ってきた。
 また、MVPのライバルについても語ってきた。
 残り試合数も少なくなる中、またコンディションがそれほど良くない中でも、坂本勇人がMVPを確実に仕留めるには、残り試合での成績の飛躍は必要になるかもしれない。

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参考にしたサイト
1.日本野球機構,NPB.jp
2.Wikipedia
3.ベースボールキング

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