はじめに
 2019年シーズン、9月20日に巨人山口俊15勝目を挙げた。
 6.2イニングス、計126球を投げて6奪三振4失点の粘り強いという表現が正しい内容であった。
 2019年シーズンの巨人の好調の大きな要素は山口俊の台頭であると言っても過言ではない。
 本記事は過去に書いた山口俊についての記事を最新版にアップデートしたものである。
 山口俊の2019年シーズン9月21日現在の成績を深掘りしていくことが目的である。
 その深掘りした成績の中で、何が優れているのか、3つほど見ていく。 
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1つ目の優れた点 奪三振率
 山口俊の2019年シーズン9月21日時点での奪三振率は9.99である。
 ほぼ10.00という成績を残している。 

 一般的に、奪三振率は9.00を上回れば好成績であるとされている。
 奪三振率の説明をすると、例えば奪三振率9.00であった場合、「9回を投げ抜いた場合、9個の三振が奪える」という計算になる指標だ。これを考えると、奪三振率9.00を上回れば自身の投球回数以上の三振が奪える計算になる。
 奪三振をそれほど重要と考えていない方もいるかもしれないが、投手に取って自己責任で奪えるアウトは奪三振のみである。ゴロアウトやフライアウトは野手の守備能力に依存するためだ。
 山口俊の奪三振率9.99はセリーグ1位であり、これはすなわち「セリーグで自己解決能力が最も高い投手が山口俊である」と言える。
 この成績だけを見ても、山口俊はエース格であると言ってもいい。
 セリーグ2位の奪三振率は横浜DeNA今永昇太の9.90であり、比較的近い位置にいるが、山口俊の成績の方が勝る。  


2つ目の優れた点 被本塁打率
 山口俊の優れた成績を特に象徴するのが被本塁打率の良さである。
 2019年シーズンの山口俊は被本塁打率0.44である。
 先にも述べた奪三振と同様に、投手の責任が最も重い失点は被本塁打によるものである。野手の守備力に依存しないからだ。
 この被本塁打率0.44という数字はセリーグ1位である。これは「セリーグで最も自分の責任による失点が少ない」と言える。
 先述の「奪三振率による自己解決能力」に加えて「自己責任を負わない能力」も優れているということだ。
 これもまさにエース格である。

3つ目の優れた点 FIP
 山口俊の優れた能力を物語る最後の成績はFIPである。
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される、擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。

 FIPに関しては3.00以下に抑えれば優秀とされている。
 2019年シーズンのFIPは2.69である。この成績もリーグ1位である。
 1つ目の奪三振率、2つ目の被本塁打率の進化でも述べたことを総じて、「自分で解決する能力、及び自己責任を負わない能力」がこのFIPという指標で全てわかる。
 リーグ2位は横浜DeNAの今永昇太の3.24であり、山口俊の方が明らかに上である。
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まとめ
 まとめると、山口俊は「自己解決能力、及び自己責任を負わない能力が高く、それらを総じてリーグで最も優れた投球をする投手である」と言える。
 山口俊の成績を見ると、2019年シーズンはキャリアハイであることは間違いない。
 トラックマン(球速やリリース位置、球の回転数などを計測する機械)によるデータ調査を行う価値は十分にある。
 ただ純粋に成績だけを見ても、沢村賞を獲得するほどの能力を有していると考える。  

 
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参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
3.スポナビ
4.読売巨人軍公式WEBサイト
記事終了