はじめに
 2019年9月20日の試合を終えて、38号、39号の本塁打を放った読売ジャイアンツ坂本勇人はショートとしては異例の成績を収めている。
 坂本勇人の打撃成績とショートというポジションを考えた場合、MVPを受賞しても何の違和感もない。本記事では坂本勇人の打撃成績に焦点を絞り、話を進めていく。
 2019年シーズンの9月20日の試合終了時点での坂本勇人をピックアップして、坂本勇人の凄さを表す数字を3つほど触れていきたい。 

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1つ目の数字 本塁打
 今年の坂本勇人を象徴する成績は間違いなく本塁打の数であろう。
 2019年9月20日時点で坂本勇人は39本塁打を放ち、シーズンで40本塁打以上を打つペースで本塁打を量産している。
 42本の本塁打を放てば、元中日ドラゴンズの宇野勝が1985年に記録した遊撃手の最多本塁打記録である41本塁打を上回る。
 残りの試合数を考えると、この記録を塗り替えるには2試合に1本塁打を放たなければならないが、決して不可能な話ではない。
 2019年シーズン、なぜ坂本勇人はこれほど本塁打を量産できるようになったのかは定かではないが、坂本勇人は本塁打の多い打者の特徴を示している。それは三振の数である。
 坂本勇人の三振の数は、自己ワーストで2009年の101三振である。
 だが、坂本勇人は2019年シーズン9月20日の試合終了時点で三振数が119もある。自己ワーストを更新した数字である。
 過去に本ブログで三振と長打の相関(記事リンク)を表したことがあった。その記事では、およそ相関係数が0.382を記録していた。難しい話はここではしないが、簡単に言うと長打を打つことと三振が多いことはある程度セットで考えてもいいと言える。 
 これらの結果から言えることは、坂本勇人は例年にも増して長打を打つ意識が強く、その結果として本塁打が多くなっていると考えられる。
 いずれにせよ本塁打は打者の最も重視すべき指標の1つであるため、坂本勇人の本塁打の数は非常に優れていると言って良い。  

2つ目の数字 OPS
  2つ目としてOPSが挙げられる。
 OPSとは「出塁率長打率」で算出される数字で、打率や出塁率よりも得点との相関が強い。一般的にOPS.900を上回ればスター選手であり、OPS1.000でMVP級の成績であると経験的に言われている。
 坂本勇人のOPSは2019年9月20日試合終了時点でOPS.972であり、この成績は広島カープ鈴木誠也に次いでリーグ2位の成績である。
 この成績も遊撃手としては異例である。
 過去に西武ライオンズ時代の松井稼頭央が残したOPS1.006が遊撃手の最高記録であるが、その成績に追い付くレベルの成績である。
 歴代最高の遊撃手の異名を持つ松井稼頭央に追いつき、坂本勇人が誰もが認める歴代最高の遊撃手と言われる日は近いのではないか、と思わせられる。
 坂本勇人が圧倒な数字でチームの勝利に貢献していることがわかる。  
   

3つ目の数字 wRAA
 最後に見る数字はwRAAというものだ。
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 難しい説明はせず、実例を見ていこうと思う。坂本勇人が2019年シーズンの9月20日の試合終了時点で残しているwRAAはおよそ
+50である。
 つまり、坂本勇人は「
平均的な打者と同じ打席数に立った場合に比べて50点の得点をチームにもたらした」と言える。
 この成績は、広島カープの鈴木誠也に次いでリーグ2位である。
 
リーグで2番目に得点を増やした打者であると言っていい。
 これを考えると、キャプテンとしてどれだけ打撃でチームに貢献してきたかがわかる。
 
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まとめ
 以上の3つの成績が坂本勇人の特に優れた成績である。
 打率や打点なども素晴らしい成績を残してはいるが、特に価値の高い「本塁打、OPS、wRAA」の3つに絞って坂本勇人の凄さを語ってきた。
 残り試合数も少なくなる中、またコンディションがそれほど良くない中でも、坂本勇人は圧倒的な成績を残している。
 MVPを取ることは決して夢の話ではなく、むしろ大本命である。 


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参考にしたサイト
1.日本野球機構,NPB.jp
2.Wikipedia
3.スポナビ
4.ベースボールキング

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