野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

カテゴリ: ソフトバンク

はじめに
 2018年シーズンで現役を引退した杉内俊哉は、松坂世代最強左腕と言われ、最高の投手であったことは数字が物語っている。 
 本記事では、杉内俊哉の成績を振り返り、どれほど素晴らしい投手であったかについて述べる。
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2005年の開花
 まず、その才能を開花させた2005年のダイエーホークス時代。
 その年の成績が、196.2イニングスを投げ、18勝4敗 防御率2.11 WHIP0.98 218奪三振であった。
 WHIPとは、「1イニングあたり何人のランナーを出したか?」を平均した数値である。
 つまり杉内俊哉は1イニングあたり、0.98人のランナーを出すと簡単に見ることができる。

 1イニング1人のランナーを出すのは、あんまりいいとは言えないと思う人もいるだろう。
 しかし、よく考えればヒット1本、1四球を出せばWHIP2.00になり、目も当てられない成績になる。
 これをシーズン平均で0.98にまで収めるということは、1回登板すればヒット1本打たれるか、もしくは三者凡退に抑えるかというシンプル、明快な好成績であると言える。
 先発投手としてはWHIP1.00前後でエースと呼ばれる成績である。
 まさにエースの成績であった。
 また、
奪三振率は9.96であり、この頃から三振を奪う能力は持っていた。
 
余談
 少し話は、逸れるが、杉内の決め球は何か?と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか?
 ある野球ファンはチェンジアップと答えていた。私の場合はスライダーだと思っている。
 しかし、杉内自身はストレートであると答えていた。
 ここで解釈できることは、豊富な球種があるわけではないが1つ1つの球種、ストレート、チェンジアップ、スライダー、全てが一級品であり三振が取れるということだ。やはり、エースとはそういう選手のことを指すのだろうと思わせてくれる。

2008年と2009年
 話を元に戻すと、2008年と2009年で奪三振王を獲得する。
 どちらの年も200奪三振を超えていた。

 特に2008年のK/BBは5.91という成績を残した。
 K/BBはケービビーなどと読んだりするが、三振数を四球数で割った指標である。
 つまり、「1つの四球を出すまでに何個の三振を取れたのか?」という奪三振能力、  四球を出さない制球力を示す指標である。
 この指標は、3.50が優秀な成績であると言われるが、杉内俊哉のK/BBは5.91である。
 この成績は目を見張るほどである。
 三振が取れ、四球を出さない。ピンチの場面を四球で作ることも少ないし、ピンチになったとしても三振で切り抜けられる。そういった投手であった。 

巨人時代
 また、2012年にFA権を行使して巨人に入団する。
 ここでもやはり杉内は大活躍した。
 2012年シーズン、投球回数は163イニングスと少ないものの、12勝4敗 防御率2.04 WHIP0.98 172奪三振であった。
 奪三振に関しては、能見篤史とのダブル受賞で奪三振王に輝いている。
 被弾も6本塁打と少ない。いかに杉内の能力が優れているか。球威や変化で三振を奪い、ホームランも打たれない投手、であるとわかるだろう。
 比較として、同時に奪三振王に輝いた能見篤史の被弾数が14本である。
 特にK/BBは4.00と2005年よりは悪いものの、優秀な成績を収めた。

2012年のFIP
 杉内俊哉の2012年のFIPはおよそ2.30であった。
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される、擬似的な防御率である。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。

 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 FIP一般的に3.00未満で優秀であると言われている中で、杉内俊哉の残した2.30という数字は素晴らしいとしか言いようがない。
 奪三振能力と被本塁打の少なさが生んだ、自己解決能力が備わった投手であったと言える。
 これほどまでの先発左腕は他にはいなかった。
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まとめ
 成績は2012年を境に下降線をたどり、2018年に現役を引退した。
 しかし、全盛期にダイエー、ソフトバンク、そして巨人で素晴らしい功績を残した。
 杉内俊哉は間違いなく松坂世代最強の左腕であったと言える。

関連記事

参考にしたサイト
1. Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
記事終了


はじめに
 日本シリーズ、日米野球でも大活躍した柳田悠岐は、日本球界最強打者と言っても過言ではない。
 その柳田悠岐の能力は人間離れしている
 本記事では、2018年シーズンの成績を元に、柳田悠岐の人間離れした能力3つ見ていく。

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1つ目の能力 5ツール 
 2018年シーズンに柳田悠岐は打率.352 本塁打36本 打点数102という成績を記録してある。一般に3割30本100打点という大台であり、柳田はそれを余裕を持ってクリアした。
 特に打率では、2位の秋山翔吾の打率.323よりもおよそ.030もの差をつけて首位打者に輝いている。
 ヒットを打つ能力は群を抜いて球界トップである。
 盗塁数21という成績も脚が速いことを証明している。
 盗塁成功率.750であるため、平均的な成功率ではあるが、俊足は1つの魅力である。
 一般に、
 1. 打率が良い
 2. 長打が打てる
 3. 脚が速い
 4. 肩が強い
 5. 守備範囲が広い
という5つの能力を5ツールと呼び、これら全てにおいてバランスの取れた選手を5ツールプレイヤーと呼ぶ。
 5ツールプレイヤーは最も理想的なプレイヤーと称される。
 柳田悠岐の守備範囲と肩の強さに関しては日本プロ野球の計測したデータがそれほどない。
 守備に関しては指標がないが、ゴールデングラブ賞の受賞歴から、日本プロ野球では柳田悠岐は守備も良いと評価されている。
 つまり、日本プロ野球の中では柳田悠岐は5ツールプレイヤーであると言える。
 「日本人選手の中で究極の理想的なプレイヤー」が柳田悠岐であるとこれらの成績から言える。

2つ目の能力 出塁率とOPS
 柳田悠岐は、出塁率も素晴らしい成績を残している。
 2018年シーズンの柳田悠岐の出塁率.431はリーグトップの成績である。
 名著である、「マネーボール」では出塁率はアウトにならない確率であることから重要視されていた。
 「マネーボール」では、出塁率が高い選手を主体に作ったチームが当時のリーグ新記録となる20連勝を成し遂げたことが特に有名である。
 柳田悠岐はそのアウトにならない確率がリーグで1位であり、リーグで最も打線を繋ぐ能力があったと言える。
 またOPSも素晴らしい。
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い指標の1つである。

 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 柳田悠岐はOPS1.092を記録している。
 これもリーグトップの成績である。
 OPSは、.900を上回ればスター選手、1.000を上回ればMVP級とされる。
 柳田悠岐の成績は、余裕でMVP級の水準を余裕でクリアしている。
 OPSで見ると、リーグで最も得点に絡む能力があったと言えるのだ。

3つ目の能力 得点増大
 本記事で紹介する最後の能力として、得点増大の能力を見てみる。
 ここで少々聞き馴染みのないwRAAという指標を用いる。
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 柳田悠岐はおよそwRAA 66.41を記録している。
 この数字は断トツで12球団全選手の中でトップである。
 つまり柳田悠岐は、平均的な選手が同じ550打席に立った場合と比べて、およそ66点もの得点を増やすことができたということである。
 wRAAは40.00以上でMVP級と称されるが、柳田悠岐の成績は、50.00も60.00も越えて
66.41である。
 これほどまでのチーム得点に絡む選手は本当に稀である。
 まさに人間離れした能力である。
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まとめ 
 ここまで、柳田悠岐の人間離れした3つの能力を見てきた。
 柳田悠岐は「
5ツールを持つ万能な選手であり、それに伴って得点に絡む能力が異常なまでに高い選手であり、12球団で現状では最強の、人間離れした打者である」と言える。
 柳田悠岐のこれらの能力はシーズン、クライマックスシリーズ、日本シリーズのみならず、日米野球でも発揮された。
 現状は柳田悠岐を中心に日本球界が回っていると言える。


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参考にしたサイト
1.スポナビ
2.Wikipedia

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はじめに
 福岡ソフトバンクホークスが2018年の日本一に輝いたが、最後の1球を投げたのは森唯斗投手であった。
 サファテがいない中、26歳の若手投手である森唯斗がソフトバンクのクローザーを担っていた。
 本記事は、過去の森唯斗についての記事のまとめであり、森唯斗の特徴と欠点について述べていくことが目的である。
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成績一覧
 森唯斗が残した2018年シーズンの主な成績は、登板数66試合 投球回数61.1イニングス 2勝4敗 防御率2.79 奪三振率8.95 与四球率2.79 37セーブ WHIP1.14 FIP3.47 であった。

 並べてあるだけでは意味がないので、順に成績を見ていく。


勝利数 敗戦数 防御率
 森唯斗は66試合66.1イニングスを投げ、2勝4敗 防御率2.79という成績を収めている。
 決して悪い成績ではないことはわかると思う。
 敗戦の数が4つあるが、サファテは2017年に同じ66試合に登板して、敗戦が2つある。
 中継ぎ投手の敗戦は、先発投手と違い中継ぎ失敗を意味するが、4回の中継ぎ失敗という意味では、オリックスの増井浩俊やロッテの内竜也の5敗と比べると1つ少ないため、他球団の投手よりは負け数は少ないことになる。
 登板数もその2人よりも森唯斗の方が多いため、4敗は許容範囲であると言ってもいい。

 防御率2.79という数字も、平均以上の成績を収めており、決して悪い投手ではないことは、負け数と防御率からは読み取れる。

奪三振率 与四球率
 森唯斗は、奪三振率8.95 与四球率2.79を記録している。
 奪三振率は、投球回数以上の三振、つまり奪三振率9.00ほどを記録できれば優秀であると言われる。
 森唯斗は
奪三振率8.95であり、9.00に非常に近い。
 十分、三振を奪える能力のある抑え投手であると言える。
 ただし、与四球率が若干気になるところである。
 与四球率は一般的に、2.50未満に抑えて合格点とすることが多い。
 抑え投手の場合は、余計に四球を与えては危ない。
 1点差という局面で登板した場合、与四球で無駄なランナーを背負ってしまえば、「劇場型」と言われる投手になってしまう。
 森唯斗の与四球率は2.79であり、2.50をわずかに超えている。
 つまり、若干ながら不安定な抑え投手であったと数字から読み取れる。

 三振を奪えることが大きな特徴であり、与四球率が欠点の1つであると言える。
 
WHIP 
 WHIPとは、「1イニングあたり何人のランナーを背負ったか?」を示す指標であり、例えば1イニングを投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00が記録される。
 WHIPは1.00前後でエース格と言われる。
 森唯斗のWHIPは1.14であり、エース格にはやや及ばない成績である。
 先発投手である西武の菊池雄星のWHIPは1.03であり、楽天の岸孝之のWHIPは0.98である。
 先発投手と抑え投手を比較するのは、やや的外れかもしれないが、エース格の投手はこれらのような数字を記録する。
 そのため、森唯斗はエース格の成績には及ばず、「ランナーを背負う率が高い投手である」と言える。
 これは欠点の1つであると考える。

 この要因の1つは間違いなく与四球であるため、コントロールをさらに改善できればより優秀な成績を残せる可能性もある。(ちなみに2017年のサファテはWHIP0.67という成績であった。)
 
 
K/BB
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割った指標で、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す数字である。
 主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 森唯斗は2018年シーズン、
K/BB 3.21を記録している。
 K/BBは3.50を上回れば優秀とされる。
 そのため、森唯斗は優秀な成績を残せてはいないものの、平均的な成績を収めてはいる。
 奪三振能力が高いため、与四球数を減らすことができればK/BBも当然ながら好成績になる。

FIP 
 最後に「FIP」という指標について述べていく。
 聞き馴染みのない指標ではあるが、慣れればとても有益な指標であるため、是非慣れていただきたい。

 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される
擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運という
コントロールできない出来事を排除できるからだ。

 森唯斗はおよそFIP 3.47を記録している。
 比較すると、日本シリーズの対戦相手であった広島カープの中継ぎ投手の一岡竜司のFIPがおよそ3.74であり、ジャクソンがおよそ4.50である。
 この2人よりも森唯斗の方が好成績である。
 そのため、FIPが教えてくれていることは、森唯斗は抑え投手として、広島カープのリリーフエースと呼ばれる選手たちよりも「自己解決能力が高い」ということである。
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まとめ
 ここまで、ソフトバンクの森唯斗の成績を見て、能力と欠点について述べてきたが、総括すると森唯斗は「四球を与えることが多いことが大きな欠点であるが、三振を奪う能力がある程度あり、一般的な中継ぎ投手よりも自己解決能力がある投手」と言える。
 まだ若く、ある程度欠点もある投手である。
 今後のどのように欠点を少なくし、能力を高めていくのか、楽しみである。

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