野球を数字で見るブログ

Houston Astrosと読売ジャイアンツのファンです。 本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:クライマックスシリーズ

はじめに
 クライマックスシリーズや日本シリーズはシーズンとは違う難しさがあることはわかっている。
 実際に日本プロ野球では2018年、その難しさが顕著に出た年だろう。
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西武とソフトバンク
 2018年シーズン、西武ライオンズは2位ソフトバンクホークスに6.5ゲーム差をつけてリーグ優勝を果たした。
 しかし、クライマックスシリーズはソフトバンクが4勝1敗で日本シリーズ進出を決めた。
 ソフトバンクはそのままセリーグから勝ち上がったセリーグ1位の広島カープを破り、日本一に輝いた。
 下克上と言われるが、西武ファンや広島ファンの方々は悔しい思いをしたに違いない。
 西武の辻監督はインタビューで涙したことは記憶に新しい。

ヤクルトと巨人
 同じくらい驚きなことは、巨人がヤクルトを下し、ファイナルステージに進出したことである。
 菅野智之のノーヒッターは11月になった今でも鮮明にファンの記憶に刻まれている。
 間違いなく今後も受け継がれていく記録であろう。
 
世界的チームでも難しい 
 名著であり、映画化もされた「マネーボール」で登場するオークランド・アスレチックスのGM、ビリービーンもプレーオフの難しさを語っている。
 ビリービーンは、チームをプレーオフまで導くことが仕事であって、そこから先は予測できないと語っている。
 つまり、短期決戦はまさに予測不能なのだ。
 現在行われている日米野球では第1試合、柳田悠岐のサヨナラホームランで決着するが、メジャーリーガーも本気で勝ちにきているため、普通ならば日本が簡単に負けていてもおかしくない試合であった。
 来日しているメジャーリーガーでスーパースターはモリーナくらいで、他はかなりの有望株や若手選手(アクーニャ、ソト、リアルミュートなど)である。
 ただ、短期決戦の難しさが出た試合をしていた。
 柳田悠岐が打ったのはパドレスのリリーフエースのイェーツという投手で、シーズン防御率は2.00台前半で、奪三振率10.00ほどある投手であった。
 ただ、明らかに球が浮いていたため、柳田悠岐に打たれる事態になった。
 ここが予測不能を引き起こす要因なのだろう。
 イェーツが出てきたから普段なら勝ちだと思っても急に制球を乱したりする。
 そのため、打たれる。

 数字では測りきれない領域に短期決戦があり、それをコントロールすることは非常に難しい。
 メジャーリーガーでも難しいのだ。
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最後に
 メジャーリーガーでも難しいことは当然日本人にも難しい。
 プレーオフで勝ち抜けるチームは運が良いと言ってしまえば、その通りなのかもしれない。
 コントロールすることのできない物事をコントロールすることが間違いなのかもしれない。
 「この投手が通用するか試したい」と思い、日米野球で通用しても、予測不能なオリンピックのような短期決戦において、いざ本番のオリンピックになれば制球難で大量失点してしまう可能性もある。
 そのため、日米野球で抑えたからと言って、世界で通用すると勘違いしてしまっては駄目である。
 これが本記事の題目である短期決戦の難しさなのだ。

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はじめに
 広島東洋カープの中継ぎ陣を支えた1人が、J・ジャクソンである。
 セリーグ制覇、そして日本シリーズ進出のキープレイヤーの1人であることは間違いないが、実際に活躍したと言えるのだろうか?
 本記事では、ジャクソンの2018年の投球成績を見て、どのような投手か考察する。
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成績一覧
 ジャクソンが2018年に残した主な成績は、登板48試合 3勝2敗 防御率2.76 ホールド数25 投球回数45.2イニングス  奪三振数48 WHIP1.49 奪三振率9.46 与四球率5.12 被本塁打6本 K/BB1.85 FIP4.50 である。
 全て並べてもわからないことが多いため、これから成績を順に説明していく。

防御率
 防御率は2.76であり、比較的良い成績を収めている。
 防御率のリーグ平均がおよそ4.11であるため、平均以上の成績を残した。
 チームメイトの一岡竜司の防御率が2.88であるため、一岡竜司よりも失点しにくい投手であると言える。

奪三振率と与四球率
 奪三振率は9.46を記録している。
 投手は投球回数以上の奪三振、つまり奪三振率9.00を上回れば優秀であると評価される。
 そのためジャクソンの9.46という数字は、非常に優秀な成績であると言える。
 「ピンチの場面でインフィールドに打球を飛ばさず、三振でアウトにできる能力を持っている」と数字を言葉に言い換えることができる。
 しかし、奪三振率は良いが、与四球率が非常に悪い。
 与四球率は5.12であり、最低2.50以下に抑えて合格点と言われる中、合格点の倍以上の四球を与えたことになる。
 これはコントロールが非常に悪いと言える。
 奪三振率と与四球率をわかりやすく表現すると「仮にジャクソンが9イニングスを完投した場合、三振は9個〜10個ほど奪えるが、四球を5個以上与えてしまうことになる。」
 そのため、コントロールが悪いことが大きな問題である。

WHIP
 WHIPとは、「1イニングスあたり何人のランナーを背負うか?」を表した指標である。
 例えば、中継ぎとして1イニングスを投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00を記録する。
 ジャクソンの場合、WHIP1.49であり、悪い数字を残している。
 ジャクソンは1イニングを投げる時、大体1人〜2人のランナーを背負っていたことになる。

 エース格のWHIPは1.00前後になることが多い。

 例えば、大瀬良大地の場合、2018年のWHIPは1.01である。
 そのため、ランナーを背負う場面は大瀬良大地よりもジャクソンの方が多かったことになる。

 中継ぎ投手がランナー背負うことは、先発投手よりも苦しい場合が多い。
 先発が7イニングスを投げて、ジャクソンに1点差で交代したと仮定する。
 そうすると、交代した回に2人ほどのランナーを背負ってしまっては、致命的な失点を生みかねない。
 1点差という拮抗した場面では非常に苦しい投球になる。
 これは間違いなくコントロールが悪いことが原因である。
 ここでもコントロールが課題であると言える。
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K/BB 
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割ったもので、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す指標である。主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 ジャクソンのK/BBは1.85である。
 K/BBは3.50を上回れば優秀と評価される。
 ジャクソンの成績は3.50を大きく下回っている。
 優秀とは言いがたく、良くない成績であると言える。
 この理由は明確である。
 ジャクソンの奪三振能力は素晴らしく、奪三振率9.46であり、奪三振率に関しては平均以上の成績を残している。
 しかし、コントロールに難があり、与四球率は悪く5.12であるため、三振を奪えても四球数が多くなり、それに伴ってK/BBが悪い成績になるということだ。
 やはり、ここでもコントロールの悪さが課題であると言える。
 

FIP
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打数、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運というコントロールできない出来事を排除できるからだ。

 ジャクソンはおよそFIP4.50という成績を記録した。

 チームメイトの一岡竜司のFIPは3.74であり、大瀬良大地のFIPは3.69である。
 これらと比較すると4.50という数字は良くない成績になる。
 ジャクソンのFIPが悪い理由も与四球にある。
 一岡竜司の与四球率は3.53
大瀬良大地の与四球率は2.03であり、ジャクソンの与四球率5.12よりも良い数字である。
 つまり、一岡竜司や大瀬良大地のFIPと、ジャクソンのFIPは、自己責任である与四球の多い少ないで差がついたと考えるのが自然な流れである。
 特に、一岡竜司とは奪三振率や被本塁打率はそれほど変わらない。
 そのため、一岡竜司との差は与四球でしかない、つまりコントロールで差がついたと言えるのだ。

まとめ
 ここまで、ジャクソンの成績について徹底解剖してきたが、総括するとジャクソンは、「奪三振能力は非常に高く、ピンチを三振で切り抜けられる能力は高いが、他のあらゆる指標において、コントロールが悪いことが理由に成績が悪化してしまった投手である」と言える。
 コントロールが課題の投手は多くいるが、ジャクソンは特に課題が大きい。
 そのため、本記事の主題であった「ジャクソンの投球ってどうなの?」に答えるとすれば、「コントロール難で不安定な投球だったよ」と答えることになる。
 ジャクソンは来年以降も広島カープにいる可能性はあるが、他球団へ投手陣の隙を与えかねない。

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はじめに
 中村晃の存在は、ソフトバンクホークスを支えていることは間違いない。
 本記事は、セイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 中村晃の打撃(Part1)に引き続き、中村晃の2018年の成績を徹底解剖し、どのような打者であるか評価し、考察する。
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成績一覧
 中村晃の2018年シーズンの主な成績は、 
出場136試合 打席数580 打率.292 本塁打14本 打点数57 出塁率.369 OPS.804 BABIP.312 wOBA.351 wRAA 16.14 である。

wOBA 
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 中村晃は2018年シーズン、およそwOBA.351を記録している。
 wOBAは平均が.320〜.330ほどになるのが一般的であり、2018年シーズンのパリーグ平均がおよそ.317であるため、中村晃の成績は平均以上の成績であると言える。
 つまり、中村晃はwOBAで見ると「得点に絡む能力は平均以上である」と言える。

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 wRAAが高ければ高いほど、当然チームの得点に大きく貢献したと言える。
 中村晃はおよそwRAA 16.14を記録している。
 つまり、平均的な打者が中村晃と同じ580打席に立った場合と比べ、中村晃はおよそ16点の得点をチームにもたらしたと言える。
 wRAAは10.00を上回れば平均以上の成績であるとされている。
 つまり、ここでも中村晃は「平均以上に得点を稼いだ打者である」と言える。

BABIP
 BABIPとは簡単に言えば「ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率」である。
 BABIPは運との相関が強い指標である。
 セイバーメトリクスでは本塁打以外のヒットは運の要素が強いと考える。それを特に示すのがBABIPである。
 ボテボテの内野安打でも、快心の二塁打でも打率は変わらないだろう。
 そしてどちらのヒットにしろBABIPは上がる。
 快心のあたりでもボテボテでも結局はヒット。それがBABIPの示す大きな要素だ。

 つまり、運で打った打球も技術で打った打球も一括りにして、数字にし、それの高い低いで運が良いか悪いかを判断する。
 中村晃は、BABIP.312を記録している。
 BABIPは.300を上回れば運が良く、下回れば運が悪いと評価される。
 中村晃のBABIPはほぼ.300であり、それほど運に左右されなかったと言える。
 比較するならば、広島カープの丸佳浩はBABIP.352であるため、少なくとも丸佳浩よりは運に左右されなかったと言える。
 それほど運に左右されなかったということは、「2018年シーズンの成績が中村晃の本来の打撃能力である」と言えるかもしれない。
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まとめ
 第一部と第二部の二部構成で中村晃の成績を評価してきたが、総括すると、中村晃は「ミート力、選球眼、長打力、得点に絡む能力、全てにおいて平均以上の打者である」と言える。
 日本シリーズでは派手な活躍をまだ見せていない渋い打者ではあるが、実はあらゆる能力が平均以上であり、目立ってもおかしくない選手であると考える。

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はじめに
 2018年、ソフトバンクホークスのリーグ2位、日本シリーズ出場は、中村晃の存在がなければ成し得なかったかもしれない。
 本記事では、二部構成の第一部(Part1)として、中村晃の2018年シーズンの成績を見て、どのような選手なのかを考察する。
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成績一覧
 中村晃の2018年シーズンの主な成績は、 
出場136試合 打席数580 打率.292 本塁打14本 打点数57 出塁率.369 OPS.804 BABIP.312 wOBA.351 wRAA 16.14 である。
 これだけでは何のことだかわからないため、順に説明していく。

打率 本塁打 打点
 打率.292 本塁打14本 打点数57という成績は、馴染みのある打率、本塁打、打点、つまり主要三冠の成績である。
 打率に関しては、比較的良い成績を収めている。
 2018年のパリーグ平均がおよそ打率.254であるため、中村晃の打率.292という数字は平均以上にヒットを打つ能力が高かったことを物語っている。
 本塁打の数も二桁の14本であるため、長打力も決して悪くない。
 中村晃は2011年から8年間の一軍生活の中で、2018年に初めて二桁本塁打を放った。キャリアハイの成績である。
 中村晃の二桁本塁打は、
ソフトバンクの得点源の1つである
 打点は少なめで57打点であるが、打点数はそれほど気にするものではないと考えている。
 打点は運の要素が最も強い指標の1つである。
 ランナーがいなければ本塁打以外のヒットを打っても打点は付かず、満塁なら本塁打以外のヒットを打つと最大3打点が付く。
 そのため、打点が多い少ないはよっぽどのことでない限りは気にしなくていいと考える。

出塁率
 出塁率は、打率に対して「どれほど四球を選ぶことができるか?」を示す指標になる。
 中村晃は出塁率.369を記録している。
 この成績はパリーグで規定打席に到達した選手29人の中で、11位の成績になる。
 平均以上の成績を残せている。
 選んだ四球の数も柳田悠岐に次いで、リーグ10位の60個である。
 本ブログでは何度も引用しているが、名著で
あり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、

 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。」

 と言われている。
 中村晃は自分の「ストライクゾーンを操る能力」があると言える。
 自分のストライクゾーンがしっかりと分かっている、選球眼が良い、とも言える。
 この能力が今シーズン好成績を残した要因の1つであろう。


OPS
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 中村晃は2018年、OPS.804を記録している。
 柳田悠岐のように群を抜いて良い成績ではないが、OPSはランク付けでA級〜G級まであり、A級はスーパースターレベルの.900以上であるとされる。
 中村晃の成績は、C級の「良い」成績である。
 つまり、OPSを見ると、中村晃は得点に絡む能力が平均以上であったと言える。
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第一部まとめ
 ここまで、第一部(Part1)では、中村晃の主要な成績を見て、良いか悪いか評価してきた。
 打率や選球眼など、平均以上のものを持っている選手と言える。
 大体の選手としての特徴はわかったが、本日19:00更新予定の第二部(Part2)、セイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 中村晃の打撃(Part2)では、中村晃の成績をさらに踏み込んで評価していく。

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参考にしたサイト、本
1.スポナビ
2.Wikipedia OPS(野球)
3.マイケル・ルイス著 「マネーボール」
 

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はじめに
 ジャクソンが広島カープの中継ぎ陣を支えていたことは間違いない。
 本記事は、セイバーメトリクス 選手編(広島) ジャクソンの投球(Part1)に引き続き、ジャクソンの2018年の投球について考察する。
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成績一覧
 ジャクソンが2018年に残した主な成績は、
登板48試合 3勝2敗 防御率2.76 ホールド数25 投球回数45.2イニングス  奪三振数48 WHIP1.49 奪三振率9.46 与四球率5.12 被本塁打6本 K/BB1.85 FIP4.50 である。

WHIP
 第一部でも説明したことではあるが、WHIPについてもう一度考えてみる。
 WHIPとは、「1イニングスあたり何人のランナーを背負うか?」を表した指標である。
 例えば、中継ぎとして1イニングスを投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00を記録する。
 ジャクソンの場合、WHIP1.49であり、それほど良い数字ではない。
 ジャクソンは1イニングを投げる時、大体1人〜2人のランナーを背負っていたことになる。

 エース格のWHIPは1.00前後になることが多い。
 例えば、大瀬良大地の場合、2018年のWHIPは1.01である。
 そのため、ランナーを背負う場面は大瀬良大地よりもジャクソンの方が多かったことになる。

 中継ぎ投手がランナー背負うことは、先発投手よりも苦しい場合が多い。
 先発が7イニングスを投げて、ジャクソンに1点差で交代したと仮定する。
 そうすると、交代した回に2人ほどのランナーを背負ってしまっては、致命的な失点を生みかねない。
 1点差という拮抗した場面では非常に苦しい投球になる。
 これは間違いなくコントロールが悪いことが原因であり、課題である。

K/BB 
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割ったもので、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す指標である。主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 ジャクソンのK/BBは1.85である。
 K/BBは3.50を上回れば優秀と評価される。
 ジャクソンの成績は3.50を大きく下回っている。
 優秀とは言いがたく、良くない成績であると言える。
 この理由は明確である。
 ジャクソンの奪三振能力は素晴らしく、奪三振率9.46であり、奪三振率に関しては平均以上の成績を残している。
 しかし、コントロールに難があり、与四球率は悪く5.12であるため、三振を奪えても四球数が多くなり、それに伴ってK/BBが悪い成績になるということだ。
 やはり、ここでもコントロールの悪さが課題であると言える。
 

FIP
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打数、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運というコントロールできない出来事を排除できるからだ。

 ジャクソンはおよそFIP4.50という成績を記録した。

 チームメイトの一岡竜司のFIPは3.74であり、大瀬良大地のFIPは3.69である。
 これらと比較すると4.50という数字は良くない成績になる。
 ジャクソンのFIPが悪い理由も与四球にある。
 一岡竜司の与四球率は3.53
大瀬良大地の与四球率は2.03であり、ジャクソンの与四球率5.12よりも良い数字である。
 つまり、一岡竜司や大瀬良大地のFIPと、ジャクソンのFIPは、自己責任である与四球の多い少ないで差がついたと考えるのが自然な流れである。
 特に、一岡竜司とは奪三振率や被本塁打率はそれほど変わらない。
 そのため、一岡竜司との差は与四球でしかない、つまりコントロールで差がついたと言えるのだ。
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まとめ
 第一部と第二部の二部構成でジャクソンの成績について徹底解剖してきたが、総括するとジャクソンは、「奪三振能力は非常に高く、ピンチを三振で切り抜けられる能力は高いが、他のあらゆる指標において、コントロールが悪いことが理由に成績が悪化してしまった投手である」と言える。
 コントロールが課題の投手は多くいるが、ジャクソンは特に課題が大きい。
 今後、ジャクソンのコントロールが広島カープの命運を握るかもしれない。

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 広島東洋カープの中継ぎ陣を支えた1人が、J・ジャクソンである。
 セリーグ制覇、そして日本シリーズ進出の立役者の1人である。
 本記事は二部構成の第一部(Part1)として、ジャクソンの2018年シーズンの主な成績を見て考察していく。
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成績一覧
 ジャクソンが2018年に残した主な成績は、
登板48試合 3勝2敗 防御率2.76 ホールド数25 投球回数45.2イニングス  奪三振数48 WHIP1.49 奪三振率9.46 与四球率5.12 被本塁打6本 K/BB1.85 FIP4.50 である。
 全て並べてもわからないことが多いため、これから成績を順に説明していく。

防御率
 防御率は2.76であり、比較的良い成績を収めている。
 防御率のリーグ平均がおよそ4.11であるため、平均以上の成績を残した。
 チームメイトの一岡竜司の防御率が2.88であるため、一岡竜司よりも失点しにくい投手であると言える。

奪三振率と与四球率
 奪三振率は9.46を記録している。
 投手は投球回数以上の奪三振、つまり奪三振率9.00を上回れば優秀であると評価される。
 そのためジャクソンの9.46という数字は、非常に優秀な成績であると言える。
 「ピンチの場面でインフィールドに打球を飛ばさず、三振でアウトにできる能力を持っている」と数字を言葉に言い換えることができる。
 しかし、奪三振率は良いが、与四球率が非常に悪い。
 与四球率は5.12であり、最低2.50以下に抑えて合格点と言われる中、合格点の倍以上の四球を与えたことになる。
 これはコントロールが非常に悪いと言える。
 奪三振率と与四球率をわかりやすく表現すると「仮にジャクソンが9イニングスを完投した場合、三振は9個〜10個ほど奪えるが、四球を5個以上与えてしまうことになる。」
 そのため、コントロールが悪いことが大きな課題である。

WHIP
 ここで、セイバーメトリクスの指標の1つ、WHIPで評価する。
 WHIPとは、「1イニングスあたり何人のランナーを背負うか?」を表した指標である。
 例えば、中継ぎとして1イニングスを投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00を記録する。
 ジャクソンの場合、WHIP1.49であり、それほど良い数字ではない。
 ジャクソンは1イニングを投げる時、大体1人〜2人のランナーを背負っていたことになる。

 エース格のWHIPは1.00前後になることが多い。
 例えば、大瀬良大地の場合、2018年のWHIPは1.01である。
 そのため、ランナーを背負う場面は大瀬良大地よりもジャクソンの方が多かったことになる。

 中継ぎ投手がランナー背負うことは、先発投手よりも苦しい場合が多い。
 先発が7イニングスを投げて、ジャクソンに1点差で交代したと仮定する。
 そうすると、交代した回に2人ほどのランナーを背負ってしまっては、致命的な失点を生みかねない。
 1点差という拮抗した場面では非常に苦しい投球になる。
 これは間違いなくコントロールが悪いことが原因である。
 ここでもコントロールが課題であると言える。
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第一部まとめ
 第一部では、ジャクソンの主な成績を評価した。
 第一部を総括すると、ジャクソンは「高い奪三振力を誇る投手であるが、コントロールが悪くランナーを背負いやすいため、場合によっては大量失点をしかねない投手である」と言える。

 本日更新の第二部、セイバーメトリクス 選手編(広島) ジャクソンの投球(Part2)では、さらに深く踏み込んだジャクソンの成績と特徴を調べていく予定である。

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 クライマックスシリーズ進出へ、巨人と横浜DeNAの負けられない戦いが続く。
 この記事では、その2チームについて、現時点での投手成績を比較する。
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 横浜はチーム防御率4.31でリーグ5位、WHIP1.40でリーグ4位、セーブ数36でリーグ1位、ホールド数127でリーグ1位である。
 数字を見ると、リリーバーがかなりの割合で抑えていると言える。
 実際に、中継ぎ投手の防御率は4.18とそれほど良い成績ではないが、先発投手の防御率は4.40であるため、先発が打たれて中継ぎ投手が失点を防ぐ傾向にあると言える。そのため、横浜のセーブ数とホールド数は多くなっている。
 総合すると、横浜は「先発で打たれるが、中継ぎ投手が粘りの投手を見せ、失点を防ぎ、打線の援護を待つチーム」であると言える。

 対して巨人は、チーム防御率3.79でリーグ1位、WHIP1.29でリーグ1位、セーブ数25でリーグ最下位、ホールド数71でリーグ最下位である。
 数字を見て、横浜とは正反対の投手陣であると言える。投手全体で見ても、防御率は非常に良く、先発だけを見ても防御率は3.65という成績で、優勝した広島東洋カープよりも良い。セーブ数やホールド数では負けてはいるが、横浜よりも先発が良いため、例えばエース菅野智之やメルセデスのような投手が長いイニングを投げるケースが多く、機会が少ないのが原因だろう。
 総合すると、巨人は「先発投手が粘りの投球を見せ、中継ぎ投手が若干ながら打たれる傾向にあるチーム」と言える。

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 2チームを比較すると、「横浜は先発投手が打たれ、中継ぎ投手が抑える後半に強いスロースターター型。巨人は先発投手が粘りの投球を見せ、中継ぎ投手が若干打たれるロケットスターター型」と言えるだろう。
 前回の記事、クライマックスシリーズへ 巨人とDeNAの比較(打撃)でも紹介したが、打撃陣に関しても両チームは正反対な構造であった。投手に関しても然り。
 どちらが、どのような戦いをするのかは、野手と投手の傾向から大体わかる。
横浜は一発攻勢で点を奪い、中継ぎ投手が抑える。
巨人は出塁することで繋ぎ、先発投手が抑える。
 このような戦いを残り数試合のペナントレースでしてくるだろうし、どちらがクライマックスシリーズに進出しても、同じような戦い方をするだろうと思う。

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以上。

今後、取り上げてほしい選手や情報などございましたらコメントやTwitterの方に遠慮なく書き込みをお願い致します。
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 昨日、長野久義の劇的なサヨナラホームランで巨人が3位に返り咲いた。
 しかし、クライマックスシリーズ進出へ、巨人と横浜DeNAの負けられない戦いが続く。

 この記事では、その2チームについて、現時点での打撃成績を比較する。
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 まず横浜であるが、チーム打率.252 チーム出塁率. 307 チーム本塁打数175本 チームOPS.726である。打率、出塁率ともにリーグ最下位、本塁打数はリーグ1位、チームOPSはリーグ3位である。
 横浜には筒香やロペスといった一発のある打者が揃っている。しかし、ロペスに関しては打率と出塁率の差がほとんどない打者であるため、ホームランなどの長打に頼る傾向がある。 
 これらの数字や打者のタイプから読み取れることは、横浜は「打率と出塁率は捨て、ホームランを多く打つという長打の打線を組んでいるチーム」であることだ。

 
 対して 巨人は、チーム打率.255 チーム出塁率.324 チーム本塁打数141 チームOPS.722 である。
 打率、
出塁率ともにリーグ5位、本塁打数リーグ3位、チームOPSはリーグ4位である。
 巨人は全体的に打撃成績が低い。チーム成績では、これといった長所のない打線である。
 ただし、現在狙っているのはクライマックスシリーズ進出である。あくまでも比較対象は横浜だ。
 そのことを考えると、巨人は打率と出塁率に関して、横浜を上回っていることになる。
 特に注目したいのは出塁率である。出塁率は四球数に左右される。
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 名著であり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、
 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。

 つまり巨人は横浜よりも自分のストライクゾーンをコントロールする能力が高いと言える。
 ゾーンをコントロールする能力を横浜よりも持っている事実は、残り数戦のペナントレースに大きく影響する。四球はアウトにならない確率でもあるため、打線の繋がりができるからだ。
 巨人の場合、「ホームランはそれほど打てないが、ゾーンをコントロールすることで打線に繋がりを持たせることができるチーム」と言える。


 巨人と横浜。この2つのチームは打撃のタイプがまるで違うということが数字から読み取れるのである。
 ホームランを打つ横浜か?
 ゾーンをコントロールする巨人か?
どちらがクライマックスシリーズに出場するかは、残り数戦で決まるが、数字で比較してみるとチームのタイプがまるで違い、予測することは非常に難しい。
 どちらが勝ち残るのか?非常に楽しみなところだ。

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以上。


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