野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:ジャイアンツ

はじめに
 巨人阿部慎之助が2019年シーズンを持って引退する。
 リーグ3連覇を2回達成し、数々の規格外の成績を残した巨人の中心選手である。
 40歳という年齢を考えれば、世代交代の時期であり、若手に後を託す決断であったと考える。
 本記事では、その阿部慎之助の通算成績の凄さを最新情報を元に3つほど挙げていく。
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通算成績の一覧
 阿部慎之助の主な通算成績は、2282試合に出場し、 打率.284 安打数2132 本塁打数406本 打点数1285 出塁率.368 長打率.495 OPS.863 である。
 この成績を深掘りして以下の3点に注目したい。

1つ目の凄さ ホームランの数
 阿部慎之助の凄さを物語る1つ目の成績は本塁打の数であろう。
 阿部慎之介の通算本塁打406本であり、これは歴代18位の記録である。
 捕手として見た場合、レジェンドの野村克也657本田淵幸一474本に次ぐ歴代3位の記録である。
 (野村克也さんの本塁打記録は全選手の歴代2位の成績であり、いかに優れた選手かがこの成績だけでもわかる)
 阿部慎之助は一塁手へのコンバートがあったが、それでも捕手として非常に優れた長打力を有していたことが伺える。
 本塁打は基本的に運に左右されない成績である。
 本塁打以外の安打は、ボテボテの内野安打であろうが、快心の当たりであろうが記録できる成績であるため、運に左右される可能性は高い。
 しかし、本塁打に関してはボテボテの当たりなど、まず有り得ない。
 そのため、選手を評価するにあたり、本塁打をまず見ることは重要なことである。
 阿部慎之助は、基本的に運に左右されない本塁打を捕手として歴代3番目に多く打っており、いかに”能力の高い選手”であったかということ、そして歴代でも捕手として3番目に運に左右されない成績を残していたこと、を物語っている。 


2つ目の凄さ 出塁率
 阿部慎之助の凄さを語る2つ目の成績は出塁率である。
 阿部慎之助の通算出塁率.368である。
 捕手として考えた場合、野村克也の.357と田淵幸一の.361よりも上の成績である。
 一塁手へのコンバートを考えなければ、捕手として歴代1位の成績である。
 出塁率は安打と四球の要素があり、四球を選ぶ選球眼も大きく反映される。
 「出塁率=アウトにならない確率」であるため、阿部慎之助は簡単に言うとで捕手として最もアウトになりづらい打者であったと言える。
 野球はアウトになることが基本的に負けに繋がる。

 そのことを考えると、阿部慎之助のアウトにならない確率はチームの打線のつながりを大きく支えていたことになる。
 これほどまでにチーム打線のつながりに貢献した捕手は歴代でも類をみない。

3つ目の凄さ OPS  
 最後にOPSという成績を見て本記事を締めくくる。
 OPSは最近では日本プロ野球でも大きく浸透してきた指標の1つである。
 OPSとは「出塁率長打率」で算出される数字で、打率や出塁率よりも得点との相関が高い。
 つまり、OPSが高ければ高いほど、打率や出塁率よりも得点に絡む能力が高いと言える。
 阿部慎之助の通算OPSは.863であり、田淵幸一の.896、野村克也の.865に次いで捕手として歴代3位の成績である。
 阿部慎之助は捕手としては歴代でも3番目に得点に絡む打撃をしていたと言うことができる。
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まとめ
 ここまで、大まかに阿部慎之助の通算成績とその凄さについて述べてきた。
 捕手として「野村克也や田淵幸一と並び、圧倒的にチームに貢献した選手である」と言える。
 阿部慎之助は一塁手にコンバートされていた期間が長いため、単純に比較できないだろうと言う意見も間違いなくある。
 ただ、本記事では阿部慎之助がいかに優れた捕手であるかを強調するためにこのような比較を行った。
 簡単に比較しても阿部慎之助ほどの捕手は歴代でも他に2人しかいないことがわかる。
 今後、阿部慎之助が抜けた巨人に置いて、世代交代、捕手育成を行い、新たなる黄金時代を築き上げることを巨人ファンとして願うばかりである。
 
関連記事

参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
3.スポナビ
4.読売巨人軍公式WEBサイト
記事終了





はじめに
 2019年シーズン、9月21日の試合で巨人は2019年セリーグ覇者になった。
 2014年以来、5年ぶりの優勝である。キャプテンの坂本勇人の涙が印象的であった。
 苦しいシーズンを乗り越えた巨人は現在、最高のチーム状態を築いている。
 そんな中で、巨人のリーグ優勝を支えた選手を野手と投手のそれぞれ1人ずつ紹介していきたい。
 チームスポーツであるため、巨人の選手は全てが功労者であるが、特出した選手を本記事では紹介していく。
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キャプテン 坂本勇人
 やはり打者で最も活躍した選手と言えば、坂本勇人をおいて他にない。
 MVP筆頭であり、ショートとキャプテンを務める坂本勇人の成績を3つほど紹介する。
 
本塁打

 今年の坂本勇人を象徴する成績は間違いなく本塁打の数であろう。
 2019年シーズンのリーグ優勝時点で坂本勇人は39本塁打を放ち、シーズンで40本塁打以上を打つペースで本塁打を量産している。
 42本の本塁打を放てば、元中日ドラゴンズの宇野勝が1985年に記録した遊撃手の最多本塁打記録である41本塁打を上回る。
 残りの試合数を考えると、この記録を塗り替えるには2試合に1本塁打を放たなければならないが、決して不可能な話ではない。
 2019年シーズン、なぜ坂本勇人はこれほど本塁打を量産できるようになったのかは定かではないが、坂本勇人は本塁打の多い打者の特徴を示している。それは三振の数である。
 坂本勇人の三振の数は、自己ワーストで2009年の101三振である。
 だが、坂本勇人は2019年シーズンのリーグ優勝時点で三振数が119もある。自己ワーストを更新した数字である。
 過去に本ブログで三振と長打の相関(記事リンク)を表したことがあった。その記事では、およそ相関係数が0.382を記録していた。難しい話はここではしないが、簡単に言うと長打を打つことと三振が多いことはある程度セットで考えてもいいと言える。 
 これらの結果から言えることは、坂本勇人は例年にも増して長打を打つ意識が強く、その結果として本塁打が多くなっていると考えられる。
 いずれにせよ本塁打は打者の最も重視すべき指標の1つであるため、坂本勇人の本塁打の数は非常に優れていると言って良い。  

OPS

  2つ目としてOPSが挙げられる。
 OPSとは「出塁率長打率」で算出される数字で、打率や出塁率よりも得点との相関が強い。一般的にOPS.900を上回ればスター選手であり、OPS1.000でMVP級の成績であると経験的に言われている。
 坂本勇人のOPSは2019年シーズンのリーグ優勝時点でOPS.972であり、この成績は広島カープ鈴木誠也に次いでリーグ2位の成績である。
 この成績も遊撃手としては異例である。
 過去に西武ライオンズ時代の松井稼頭央が残したOPS1.006が遊撃手の最高記録であるが、その成績に追い付くレベルの成績である。
 歴代最高の遊撃手の異名を持つ松井稼頭央に追いつき、坂本勇人が誰もが認める歴代最高の遊撃手と言われる日は近いのではないか、と思わせられる。
 特に坂本勇人はOPSに大きく関係する出塁率でも大きくチームに貢献している。
 坂本勇人の出塁率は優勝を決めた時点で.394でありこれはリーグ4位の好成績である。
 出塁率は牽制死や盗塁死などを除けば、アウトにならない確率であるため、チームへの貢献が如実に現れる。
 リーグで4番目にアウトになりにくい打者となると、相手チームからの警戒と自チームからの信頼は高くなる。

 坂本勇人が圧倒な数字でチームの勝利に貢献していることがわかる。
   

wRAA
 坂本勇人を物語る最後の数字はwRAAというものだ。
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 難しい説明はせず、実例を見ていこうと思う。坂本勇人が2019年シーズンのリーグ優勝時点で残しているwRAAはおよそ
+52.64である。
 つまり、坂本勇人は「
平均的な打者と同じ打席数に立った場合に比べて52点の得点をチームにもたらした」と言える。
 この成績は、広島カープの鈴木誠也に次いでリーグ2位である。
 
リーグで2番目に得点を増やした打者であると言っていい。
 これを考えると、キャプテンとしてどれだけ打撃でチームに貢献してきたかがわかる。
 
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現在のエース 山口俊
 投手で最もチームに貢献したのは山口俊であろう。
 不動のエースの菅野智之が不調の中、チームを牽引した投手である。
 沢村賞も射程圏内であるが、特出した成績を3つほど見ていく。
 
奪三振率

 山口俊の2019年シーズンのリーグ優勝時点での奪三振率は9.99である。
 ほぼ10.00という成績を残している。 

 一般的に、奪三振率は9.00を上回れば好成績であるとされている。
 奪三振率の説明をすると、例えば奪三振率9.00であった場合、「9回を投げ抜いた場合、9個の三振が奪える」という計算になる指標だ。これを考えると、奪三振率9.00を上回れば自身の投球回数以上の三振が奪える計算になる。
 奪三振をそれほど重要と考えていない方もいるかもしれないが、投手に取って自己責任で奪えるアウトは奪三振のみである。ゴロアウトやフライアウトは野手の守備能力に依存するためだ。
 山口俊の奪三振率9.99はセリーグ1位であり、これはすなわち「セリーグで自己解決能力が最も高い投手が山口俊である」と言える。
 この成績だけを見ても、山口俊はエース格であると言ってもいい。
 セリーグ2位の奪三振率は横浜DeNA今永昇太の9.90であり、比較的近い位置にいるが、山口俊の成績の方が勝る。  


被本塁打率
 山口俊の優れた成績を特に象徴するのが被本塁打率の良さである。
 2019年シーズンのリーグ優勝時点で山口俊は被本塁打率0.44を残している。
 先にも述べた奪三振と同様に、投手の責任が最も重い失点は被本塁打によるものである。野手の守備力に依存しないからだ。
 この被本塁打率0.44という数字はセリーグ1位である。これは「セリーグで最も自分の責任による失点が少ない」と言える。
 先述の「奪三振率による自己解決能力」に加えて「自己責任を負わない能力」も優れているということだ。
 これもまさにエース格である。

FIP
 山口俊の優れた能力を物語る最後の成績はFIPである。
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される、擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。

 FIPに関しては3.00以下に抑えれば優秀とされている。
 2019年シーズンのFIPは
2.69である。この成績もリーグ1位である。
 1つ目の奪三振率、2つ目の被本塁打率の進化でも述べたことを総じて、「自分で解決する能力、及び自己責任を負わない能力」がこのFIPという指標で全てわかる。
 リーグ2位は横浜DeNAの今永昇太の3.24であり、山口俊の方が明らかに上である。

まとめ
 少々長くなったが、チームに大きく貢献した2人の選手の成績を見てきた。
 坂本勇人はホームラン、OPS、出塁率、wRAAで大きくリーグ優勝に貢献し、山口俊も奪三振率や被本塁打率の良さに伴うFIPで大きくリーグ優勝に貢献した。
 これからプレーオフを見据えての布陣にチームを調整していくことが必要であるが、この2人は不動の戦力としてクライマックスシリーズ、日本シリーズで大きくチームに貢献することだろう。

関連記事


参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
3.スポナビ
4.読売巨人軍公式WEBサイト
記事終了





はじめに
 2019年9月21日の先発投手に、2000年4月4日生まれの19歳の戸郷翔征が大抜擢された。
 優勝を決めるかもしれない大事な試合での抜擢であり、非常に興味深い決断だ。
 果たして戸郷翔征はどのような投手なのだろうか?
 そういった疑問を持つ巨人ファンは少なくないはずである。
 本記事では簡単に戸郷翔征の二軍での投球成績を見ていき、評価していく。
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二軍での成績
 戸郷翔征の二軍での主な成績は、11試合に先発し、42イニングスを投げ、4勝1敗 防御率3.00 奪三振数44 被本塁打数3 与四球8 である。
 この成績から読み解けることを述べていきたい。

防御率
 戸郷の防御率は3.00であり、平均的かそれ以上の成績を二軍で収めている。19歳という年齢を考えれば出来すぎている成績である。
 二軍での成績であるため、簡単な比較しかできないが、ほぼイニング数の変わらない野上亮磨の防御率が3.15であり、畠世周の防御率が3.46である。
 野上や畠を起用するよりかは戸郷を起用しようと考えるのは防御率からもわかることだ。

奪三振率
 戸郷翔征の奪三振率は非常に良い。

 一般的に、奪三振率は9.00を上回れば好成績であるとされている。
 奪三振率の説明をすると、例えば奪三振率9.00であった場合、「9回を投げ抜いた場合、9個の三振が奪える」という計算になる指標だ。これを考えると、奪三振率9.00を上回れば自身の投球回数以上の三振が奪える計算になる。
 奪三振をそれほど重要と考えていない方もいるかもしれないが、投手に取って自己責任で奪えるアウトは奪三振のみである。ゴロアウトやフライアウトは野手の守備能力に依存するためだ。
 戸郷翔征の奪三振率は9.42であり、非常に優秀な成績を収めている。これはすなわち「自己解決能力が平均以上の投手である」と言える。

与四球率
 与四球率も非常に優秀な成績を収めている。
 与四球率はコントロールを示す指標の1つだ。奪三振率と同様に、9回の投げ抜いた場合に何個の四球を与えるか?を示す指標であるが戸郷翔征の与四球率は1.71であった。
 一般的に与える四球率は2.50が平均的とされるため、戸郷翔征は平均以上のコントロールを持った投手であると言える。
 安易な比較ではあるが、比較例をあげると今年の一軍での山口俊の成績が与四球率3.15である。このことからも戸郷翔征のコントロールの良さがわかる。

被本塁打率
 戸郷翔征は被本塁打率でも良い成績を収めている。
 被本塁打率も奪三振率や与四球率と同様に、9回を投げ抜いた場合に何本の本塁打を打たれるか?を示す指標であるが、戸郷翔征の成績は0.64であった。
 二軍で同じ若手投手の畠世周の被本塁打率が1.33であることを考えると、19歳の若手投手としては非常に安定した投球を見せていることがわかる。 
 かなり簡潔に言うと、投手の責任が最も重い失点は被本塁打によるものである。野手の守備力に依存しないからだ。
 そのため、戸郷翔征は投手として責任の思い失点をそれほどしない投手であると言える。 


どのようなタイプか?
 戸郷翔征は三振が奪えて、被本塁打が少なく、コントロールも良い投手である。
 特に、スリークォーターから最速154km/hの直球を投げる投手であるため、タイプとしては現シアトル・マリナーズ菊池雄星を右投手にしたようなタイプであると言っていい。
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まとめ
 ここまで戸郷翔征の成績とタイプを見てきた。
 奪三振力、コントロール、安定感は二軍の成績を見ても良いものを持っている。
 19歳という若さを考えると、優勝を決めることのできる試合での登板は重圧かもしれないが、大投手になる素質は十分にあると考える。 
 
 
関連記事


参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
3.スポナビ
4.読売巨人軍公式WEBサイト
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