野球を数字で見るブログ

Houston Astrosと読売ジャイアンツのファンです。 本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:パリーグ

はじめに
 そろそろベストナイン発表の時期であるため、本記事では「数字で見れば、パリーグのベストナインはこうなる」ということを、簡単に述べていく。
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ベストナイン予想
投手 岸孝之 (楽天)
捕手 森友哉 (西武)
1塁手 山川穂高 (西武)
2塁手 浅村栄斗 (西武)
3塁手 松田宣浩 (ソフトバンク)
遊撃手 源田壮亮 (西武)
外野手1 柳田悠岐 (ソフトバンク)
外野手2 吉田正尚 (オリックス)
外野手3 秋山翔吾 (西武)

投手 岸孝之  

 投手は岸孝之と予想した。
 他にも西武の菊池雄星や多和田真三郎がいる中で、岸孝之を選んだのは、全体的にバランスの取れた成績を残したからである。
 防御率はリーグ1位の2.72であり、WHIPもリーグ1位の0.98である。(WHIP:「1イニングあたり、何人のランナーを背負うか?」を表す数字)
 奪三振率も9.00であり、他の2人よりも上である。
 FIPに関しては、菊池雄星がおよそ3.25であり、岸孝之が3.36と菊池雄星の方が若干上であるが、それでも防御率、ランナーを背負わない能力、奪三振能力、あらゆる面で偏りがないため、ベストナインに選ばれると予想した。(FIP:奪三振、与四球、被本塁打で計算される、投手だけが責任があると仮定した場合の擬似的な防御率)

捕手 森友哉 

 捕手は森友哉であると予想した。
 日本シリーズMVPに輝いた甲斐拓也などと比較すると、盗塁阻止率などの守備の面では劣る部分があるが、打撃に関しては捕手として一流の成績を収めた。
 OPSは.823であり、平均以上の成績を残している。
 ロッテの田村龍弘やソフトバンクの甲斐拓也よりも好成績である。
 森友哉のwRAAはおよそ16.30であり、これもパリーグ捕手の中で最優秀であるため、選出されると予想した。(wRAA:「平均的な打者が同じ打席数に立った場合に比べ、どれくらい点数を稼いだか?」を表す数字) 

1塁手 山川穂高 
 1塁手は山川穂高と予想した。
 これは文句なしであると考える。
 山川穂高を語ると長くなるため、別記事の”山川穂高”(Part1)および ”山川穂高”(Part2)で説明した成績が、他の1塁手よりも全て群を抜いているため、選出されると予想した。
 おそらく、MVPは山川穂高と柳田悠岐の一騎打ちになると考える。

2塁手 浅村栄斗 
 2塁手は浅村栄斗と予想した。
 中村奨吾など他の2塁手の成績よりも良い。
 打率は中村奨吾の.284よりも浅村栄斗の.310の方が上であり、wRAAはおよそ36.28という成績で2塁手の部門ではトップである。
 そのため、浅村栄斗が選出されると予想した。

3塁手 松田宣浩
 3塁手は松田宣浩と予想した。
 パリーグの3塁手は団栗の背比べ状態であり、好成績を残した選手がいない。
 打率だけで見れば、鈴木大地の.266が最も高いが本塁打が8本であり3塁手として致命的な長打力の無さが浮き彫りとなっている。
 松田宣浩は打率が.248であり、鈴木大地よりも低いが、本塁打32本で三塁手としての長打力が発揮されている。
 OPSも鈴木大地の.744を上回り、松田宣浩は.804を記録している。
 wRAAは12.88で、これも3塁手として最も良い成績であるため、選出されると予想した。

遊撃手 源田壮亮 
 遊撃手は源田壮亮と予想した。
 ソフトバンクの今宮健太やロッテの藤岡祐大よりも打率が高く、打率.278を記録している。
 今宮健太は規定打席に到達していないため、選出されるのは難しいと考えられる。
 そのため、源田壮亮と藤岡祐大の一騎打ちとなるが、OPSは源田壮亮の方が高く、OPS.707を記録している。藤岡祐大はOPS.599であるため、ここで決着が付くと考える。

外野手1 柳田悠岐 
 外野手の1人として、柳田悠岐が選出されると予想した。
 おそらくこれは誰も文句がないと考える。
 OPSはリーグ1位の1.092であり、wRAAもリーグ1位の66.41である。
 MVPの選考にも食い込んでくるほどの成績である。 

外野手2 吉田正尚 
 外野手の1人として、吉田正尚が選出されると予想した。
 柳田悠岐には及ばないものの、打率.321、OPS.956、wRAAおよそ38.95であり、例年ならMVPと言えるほどの成績を残している。 
 ベスト外野手の3人には間違いなく食い込む成績である。

外野手3 秋山翔吾
 外野手の1人として、秋山翔吾が選出されると予想した。
 2018年シーズン、195本のヒットを打ち、リーグ1位の記録を残した。
 打率.323と吉田正尚とそれほど変わらず、OPS.937、wRAA 46.55の好成績を残した。
 秋山翔吾も間違いなくベスト外野手の3人に食い込むと考える。
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まとめ 
 以上がベストナインに選ばれるであろう選手たちである。
 参考になればこの上ない幸せである。
 指名打者という欄を設けなかったのは、「誰でも入れるから」という理由である。外野手が内野を守ることは難しいが、外野手が指名打者に入れることは容易すぎる。
 そのため、ベストナイン(そもそもナインだから9人じゃないとおかしくない?)の選出予想には設けなかった。
 この中で、MVPを争う選手が出てくることは間違いない。
 例年ならばMVPを取れる成績を残した選手も数多い。
 ベストナインの予想が的中すればこの上なく幸せである。

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参考にしたサイト
1.スポナビ
2.日本野球機構,NPB.jp


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はじめに
 指名打者でソフトバンクの台頭を支えたのはデスパイネである。
 世間ではホームランだけで、打率が異常に低い打者であると思われていることが多い。

 しかし、本記事では、2018年のデスパイネの打撃成績を見て、思った以上に打てることを説明する。
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成績一覧
 デスパイネが2018年に記録した成績は、出場116試合 打席数469 打率.238 出塁率.333 本塁打29本 打点数74 OPS.804 wOBA.363 wRAA 17.46 である。
 並べただけでは意味がないので、順に見ていく。

打率 本塁打 打点 
 日本球界において、一番見られるのは打率、本塁打、打点の主要三冠であろう。
 デスパイネは、
打率.238 本塁打29本 打点数74を記録している。
 打率.238を好成績と呼ぶ人はいないだろう。
 ヒットを打つ能力は低いということになる。
 ただし、本塁打の数は29本で、もう少しで大台の30本というところにいる。
 ヒットを打つ能力は低いが、長打を打つ能力は高いと言える。
 打点は運の要素が強いため、それほど気にしなくてもいいと考えているが、74打点は西武の中村剛也と並び、リーグ10位の成績であるため、低打率ながらも勝負どころで打つ能力はある程度高かったと言える。

出塁率 OPS 
 デスパイネは出塁率.333OPS.826を記録している。(OPSとは”出塁率+長打率”で算出される数値で、得点との相関は打率よりも高い)
  出塁率はリーグ平均がおよそ.324であり、OPSのリーグ平均がおよそ.722であるため、これら2つの成績ともに平均以上である。
 出塁率はアウトにならない確率であるため、デスパイネはアウトにならない確率が平均以上であり、打線を繋ぐ役割も果たしていたと言える。
 OPSは得点との相関が強いため、OPSだけで見ると、得点に絡む能力も平均以上であったと言える。
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wOBA wRAA
 ここで聞き馴染みのないwOBAとwRAAを見てみる。
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 デスパイネはwOBA.363を記録している。
 wOBAは平均が.320〜.330になる指標であるため、デスパイネはここでも平均以上に得点に絡む打撃をしたと言える。
 ソフトバンクで比較すると、松田宣浩がwOBA.347であるため、松田宣浩よりも得点に絡む活躍をしたと言える。 

 そしてwRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 デスパイネはおよそwRAA 17.42を記録している。
 つまりデスパイネは、平均的な選手が同じ469打席に立った場合と比べて、およそ17点もの得点を増やすことができたということである。
 またソフトバンクで比較すると、松田宣浩のwRAAが12.88であるため、松田宣浩よりも得点を増やすことができたと言える。

まとめ
 ここまでデスパイネの2018年の成績をザックリと見てきたが、打率以外は軒並み平均以上であり、「指名打者として十分に打つことができた」と言える。
 松田宣浩と比較してきたのは、低打率の2人の選手の中で、ソフトバンクの台頭を打撃面でどちらの方が支えてきたのかを知りたかっただけである。
 本記事のタイトルにもある通り、日本では打率.238の選手は評価が非常に低くなる。
 しかし、それは過小評価であり、実はデスパイネはソフトバンクに得点を多くもたらした指名打者であると数字が物語っているのである。
  つまり、世間が思っている以上に打てるのである。

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 西武ライオンズとソフトバンクホークスの差は何か?今回は2018年 西武とソフトバンクは、なぜ差がついたのか?(投手編) とは別に、野手について見ていく。
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 西武ライオンズは圧倒的強さでリーグ優勝を果たしたが、ソフトバンクとの差は何だったのか?
 投手陣に関しては、おおよそソフトバンクの方が上であった。つまり、差をつけたのは野手陣の打撃が大きな要素であると考えられる。

 西武の現時点でのチームでの打撃成績は、打率.273 本塁打数
196 盗塁数131 盗塁死48 出塁率.352 OPS.807 である。
 それに対しソフトバンクは、打率.266 196本塁打 盗塁数80 盗塁死30 出塁率.326 OPS.776 である。
(OPSとはセイバーメトリクスの指標の1つで、"出塁率+長打率"で算出される率である。その数値は得点との相関性が非常に高く、得点との相関性は高い順にOPS>長打率>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。)

 西武とソフトバンクは、ホームラン数は同じであるが他の成績は西武の方が上回っている。
 打率に関して言えばそれほど差を付けているとは思えない。3位の日ハムが打率.250であるため、3位との差を考えれば西武とソフトバンクは拮抗した状態ではある。
 だが最も見るべき点の1つは”出塁率”である。出塁率は打率が拮抗しているチーム同士の場合、四球数に依存する。
 
 名著であり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、
 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。
 と言われている。
 西武の出塁率は.352であり、ソフトバンクの出塁率は.326である。およそ.030の差を付けて西武の方が上回っていることを考えれば、打撃に関して、西武はソフトバンクよりも「ストライクゾーンをコントロールする能力」に長けていたと言える。逆に言えば、この能力があっての出塁率の差であると考えられる。 
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 さらにはOPSの差も相当なものだ。OPSは得点との相関が非常に高い。.031の差がある。
 OPSに関しては、チーム成績の平均が.700〜.730ほどになることが一般的である。西武の場合、OPS.807を記録しているため、平均よりも圧倒的に上にいる。ソフトバンクが.031の差を付けられて2位の.776という成績を残しているが、このソフトバンクの成績も平均以上の成績である。2チームとも平均以上の成績を残したにも関わらずOPS.031差を付けられたのは、西武がいかに打撃能力が高かったか、そして例年ならば優勝できるレベルの成績を残しているソフトバンクがいかに不運だったか、を物語っている。本塁打数は196本と同じであるため、出塁率で差を付けられた分、西武の方が圧倒的な成績を残したのだ。ここでもやはり、「ストライクゾーンをコントロールする能力
による差が出ている。

 盗塁数に関しては、西武が131個であり、ソフトバンクが80個であるがこの成績はそれほど気にしなくていい。なぜなら、西武の盗塁成功率は.732でありソフトバンクは.727であるからだ。率がほぼ同じであるため、出塁機会の多かった西武の方が数が多くなるのは必然である。結局、盗塁するための出塁能力の差が数を左右した。

 最後に総括すると、埼玉西武ライオンズと福岡ソフトバンクホークスの差は「打率や本塁打数ではなく、出塁する能力すなわち”ストライクゾーンをコントロールする能力”である」と言えるのだ。つまり、1つの能力だけで差が付いたと考えている。

両者のシーズンはたった1つ長所で、順位の明暗が別れたと言っていい。
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 埼玉西武ライオンズが圧倒的強さを誇り、リーグ優勝を早々と決めたが、2位のソフトバンクとの戦力を考えると、どのような数字で差をつけられたか、想像するのは難しい。
 本記事では数字を見て、西武とソフトバンクの差を考えていく。
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 投手成績から見ていく。
 現時点での西武ライオンズのチームでの主な投手成績は、88勝52敗 防御率4.21 奪三振数953 被本塁打数145本 WHIP1.36 である。(
WHIPとは1イニングに何人のランナーを背負うか?を表す指標で、例えば1イニングを投げ被安打1無四球で抑えた場合、WHIP1.00が記録される) 
 これに対して、ソフトバンクのチームでの主な投手成績は、79勝60敗 防御率3.93 奪三振数1067 被本塁打数163本 WHIP1.31である。
 これらの成績を見ると、防御率や奪三振数、そしてWHIPまでもソフトバンクの方が上である。
 投手の平均成績に関しては、ソフトバンクの方が上なのだ。

 これをさらに細かく見ていき、先発投手と中継ぎ投手の成績を評価してみる。
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 西武の先発投手の防御率はおよそ4.15、対してソフトバンクの先発投手の防御率はおよそ4.05である。先発投手に関してはソフトバンクの方が成績がいい。
 中継ぎ投手では、西武の防御率はおよそ4.35、対してソフトバンクは3.72である。中継ぎ投手を見ても、ソフトバンクの方が上である。
 これは意外な結果である。西武ライオンズが圧倒的差をつけてリーグ優勝したにも関わらず、先発投手と中継ぎ投手の防御率は両方ともソフトバンクの方が上なのだ。

 なぜ、西武の方が強かったのか?
 投手に関して、強いて言うならば被本塁打数に差がある。
 西武の被本塁打数は合計で145本、それに対しソフトバンクの被本塁打数は163本である。特に先発投手の被本塁打の数は、西武が91本、ソフトバンクが116本である。
 先発投手と中継ぎ投手の防御率はソフトバンクの方がいいが、被本塁打を考えればソフトバンクの方が打たれている。
 野球において、ヒットは運の要素が強い。ボテボテの内野安打も快心の二塁打も同じヒットである。しかし統計学的に、ホームランは運の要素が限りなく薄い。ホームランは打者の能力を示す大きな指標になり得るのだ。 

 ここまでを簡潔に言うと投手において、「西武ライオンズは防御率などの成績でソフトバンクに劣るが、被本塁打数は西武ライオンズの方が少なく、特に先発投手は大事な場面での逆転ホームランや追加点となるホームランを打たれる可能性がソフトバンクの方が高かった」と言える。
 全体的に投手陣はソフトバンクの方が上ではあるが、運の要素が薄いホームランで差を付けられたと、考えるのが自然な流れである。
 翌日の7:00更新の記事では野手の成績を見て、どのような差があったのかを見ていく。
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 西武ライオンズが2008年以来のリーグ優勝を決めた。
 本記事では、その西武ライオンズの強さを打撃面で徹底的に分析する。
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 西武ライオンズの主力として、菊池雄星や秋山翔吾、山川穂高など若きスター選手が顔を揃える。
 そんな西武のチームとしての強さはどこなのか? それは打撃である。

 まず、基本的な数字であるチーム打率。
 西武のチーム打率.273はリーグ1位である。リーグ1位どころか
12球団トップであり、異常なまでに打っていた。全選手を平均した打率が.273というのはリーグ優勝できるチームを象徴する成績であろう。

 西武は4番山川を筆頭にホームランも量産していた。チームでの総ホームラン数は優勝した時点で193本であり、これもソフトバンクと並んで12球団トップの成績である。

 しかし、ソフトバンクのチーム打率が.268であり、それほど打率には差がない。ホームラン数は同じである時点で、どこでソフトバンクと差を付けたのだろうか?
 それはチーム出塁率とチームOPSである。

 まずはチーム出塁率。
 西武のチーム出塁率は優勝時点で.352であり、パリーグ2位ソフトバンクのチーム出塁率.328におよそ.024の差を付けて12球団トップの成績を収めている。チームとして四球を選ぶ能力が確立されているのだ。
 名著であり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、
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そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。
 と言われている。
 西武の強さの1つは、このストライクゾーンをコントロールする能力にあったと言える。
 出塁率は、牽制死や盗塁死などを除けばアウトにならない確率であるため、西武は打線に繋がりがあったとも言える。

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 次に、OPS。 
 OPSとは、セイバーメトリクスの指標の1つで、"出塁率+長打率"で算出される率である。
 その数値は得点との相関性が非常に高く、得点との相関性は高い順にOPS>長打率>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。本ブログの記事、セイバーメトリクス 打者編(7) 得点とOPSの相関 において、その根拠となることを導いている。 
 これまで、ボテボテのヒットでも快心のホームランでも同じヒット1本と数えられ、算出されてきた打率をさらに広げ、1塁打から本塁打まで評価できる「長打率」、それと四死球を含む出塁率を合算することにより、1塁打、2塁打、3塁打、本塁打、四球、死球など打席で起こり得ること全てを評価できる、画期的な指標がこのOPSである。

 西武のチームOPSは.809であった。この数字は異常である。一般的にOPSは1人の打者が.700以上.799以下に収めれば平均以下、.800以上になれば並みの選手であると言える。西武はチーム全体で並みの選手の成績を記録しているのだ。普通、打てない打者がスタメンには2,3人下位打線にいることは多い。例えば巨人なら、小林誠司や吉川大幾のような選手がいて、その数人がOPS.600を打ち、チームOPSを下げてチームOPS.750くらいに収めるのが一般的である。つまり、チーム成績は並以下になるのが普通なのだ。
 しかし、西武はホームラン12球団トップの長打力と、12球団トップの出塁率によって、選手全体がチームの成績を底上げし、チームOPS.809という数字を叩き出せたのだ。山川のような選手がチーム成績を底上げしているという考えもあるだろうが、1人の選手の成績だけではこれほど良い数字は出ない。やはりチーム全体が打てる構成になっていたと考えられる。

 ここまでを総合すると、埼玉西武ライオンズの打線は「チームとして高い出塁率を残して繋ぐ打撃をすることができ、プラス要素として圧倒的な長打力を誇っており、チームの得点能力を異常なまでに底上げした打線である」と言える。

 これが、埼玉西武ライオンズの強さである。 

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