野球を数字で見るブログ

Houston Astrosと読売ジャイアンツのファンです。 本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:ホームラン

はじめに
 ホームラン打者の特徴とは何なのかだろう。
 本記事では、ホームラン打者の特徴は「選球眼に優れていること」という仮定をし、ホームラン数と四球数の相関を調べていく。
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セリーグからのサンプル
 本記事では、セリーグの2015年シーズンから2018年シーズンの計4シーズンにおいて、規定打席に到達した選手を対象に、データをサンプルした。

 計4シーズンで、縦軸にホームラン数、横軸に四球数を取ったグラフを描いたのが下図である。

ホームランと四球数の相関

 この図は一見すると、それほど意味を持たない図に見える。
 満遍なく分布していて、四球数が100近くあるのにホームラン数が1桁の選手もいれば、四球数が30ほどなのにホームラン数が40本近くある選手もいる。

グラフの意味
 意味を持たないように見えるが、一本の直線を引いてみるとその様子をわかりやすくする。
 それを描いたのが下図である。

ホームランと四球数の相関2

 この赤い一本の線を近似曲線と呼ぶ。全ての点に関し、細かいことを無視して四球数とホームラン数の関係がおおよそわかるような線である。
 この赤い線を見ると右肩上がりなのがわかる。
 右肩上がりということはすなわち、正の相関関係があるということである。
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相関関係

 ホームラン数と四球数の相関係数は、およそ0.392であった。

 少し説明に入るが、相関係数0.00の場合は物事Aと物事Bが全く関係性がないものであり、1.00の場合は物事Aと物事Bが完璧に関係性があるものとされる。
 例えば「本を読めば読むほど、野球の打率が上がる」などということが相関係数が0.00に近い、すなわち全くと言っていいほど関係がないということである。
 逆に、相関係数が1.00の場合は、「ランニングすればするほど、カロリーを消費する」という直接関係のあるところに位置し、相関係数が1.00に近いということになる。
 つまり、
相関係数が0.00から1.00に近づくに従って、「1つの物事A」と「もう1つの物事B」の相関が出てくる、すなわちAとBが関係してくるということである。 

実は弱い相関
 上記で説明したことを考えると、三振と本塁打の相関係数が0.392という数字になるということは、0.00〜1.00の範囲内では0.00寄りであり、”弱い相関”にあると言える。
  先ほども述べたように、四球数が100近くあるのにホームラン数が1桁の選手もいれば、四球数が30ほどなのにホームラン数が40本近くある選手もいる。

つまり、正の相関があることは確かだが、
ホームランを打つ選手は必ず選球眼がいいとは限らない
と言えるのだ。
 最初に仮定した、ホームラン打者の特徴は「選球眼に優れていること」ではないことがわかった。

まとめ
 ホームラン打者は打てる球を見極めてホームランを打つと考えていた。
 さらに、ホームラン打者は敬遠されることが多く、四球数が多くなるとも考えていた。
 しかし、実際はホームランと四球数はそれほど関係がないことがわかった。

 ホームランと出塁率の相関関係を調べてもよかったが、出塁率は打率の影響を受けるため、本記事ではホームランと四球数の相関関係を調べてみた。

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はじめに
 一般的に、本塁打の多い選手は三振が多いと言われる。
 例えば、2013年に日本のプロ野球記録を塗り替え、60本の本塁打を放ったヤクルトのバレンティンはその年547打席に立ち、三振が103個あり、比較的三振が多い方に分類される。
 逆に、単打ヒッターの典型例であるメジャーリーグのイチローは、メジャー1年目で738打席に立ち、三振数が53個と非常に少ない。
 この例だけをみると、確かにスラッガーは三振が多く、単打ヒッターは三振が少ないと読み取れるが、実際に多くのサンプルがないと、一般論にはならない。

本記事では、

スラッガーは三振が多いのか?
スラッガーは三振が多いというのは、ただの印象なのか?

この2つのどちらが正しいのかを調べていく。
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セリーグでの調査結果
 サンプルとして、日本プロ野球セリーグの2015年から2018年の計4シーズン分のデータの中で、規定打席に到達した延べ110人の選手データを元にする。

 まず、下の図のように三振と本塁打の散布図を描いてみる。

三振と本塁打1

 グラフを見ると、全体的に満遍なく分布していることが何となくわかると思う。
 三振と本塁打数の相関係数はおよそ0.382という数字になり、とても低い相関にあった。
 この満遍なく分布しているという事実が、三振と本塁打の相関性が低いということである。

相関係数の説明
 少し説明に入るが、相関係数0.00の場合は物事Aと物事Bが全く関係性がないものであり、1.00の場合は物事Aと物事Bが完璧に関係性があるものとされる。
 
例えば、防御率勝利数の相関係数が1.00の場合「防御率が1位の投手が最多勝、防御率2位の投手が勝利数2位、防御率3位の選手が勝利数3位...」ということになる。
 しかし、現実のプロ野球ではそのような関係はなく、防御率1位でも最多勝を取れない投手は山ほどいる。
 つまり、防御率勝利数の相関係数は1.00ではない。
 防御率勝利数相関係数が0.00の場合は、「防御率1位の投手が勝利数5位、防御率2位の投手が最多勝...」といった全く関係のない状況になることになる。
 勝利数防御率は相関係数が0.00ほど無関係なものではないが、1.00ほど関係のあるものでもない。
 つまり、
相関係数が0.00から1.00に近づくに従って、「1つの物事A」と「もう1つの物事B」の相関が出てくる、すなわちAとBが関係してくるということである。 

スラッガーと三振の関係は?
 上記で説明したことを考えると、三振と本塁打の相関係数が0.382という数字になるということは、0.00〜1.00の範囲内では0.00寄りであり、”弱い相関”にあると言える。
 実際に散布図でも本塁打が30本近くあっても三振が50個ほどしかない選手もいれば、本塁打が1本でも三振が100個近くある選手もいる。
 つまり、相関係数と散布図から、本塁打の多くても三振が多いとは言い切れないということがわかる。

長打率と三振の関係
 ここまで、三振と本塁打の関係を見てきたが、三振と長打率ではどうだろうか?
 スラッガーは「ボールを遠くに飛ばせる選手」を指す言葉であるため、本塁打を打つだけではなく、二塁打や三塁打を打つ選手も広い意味でのスラッガーであると言える。
 長打率との関係を見るために、三振の個数ではなく”三振の率”、つまり打数の内の何個が三振になるのかを横軸に取る。
 それを描いたのか下図である。

三振と長打率1

 この散布図も満遍なく広がっていることがわかると思う。
 実際に、相関係数はおよそ0.260であり、長打率と三振率は非常に低い相関関係にあることがわかる。
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まとめ
 本記事は少々難しい話をしたかもしれないが、以上のことを総括すると「本塁打、長打を打てる選手は三振が多いわけではなく、スラッガーは三振が多い、というのはただの印象であり事実とは違う」と言える。

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 本記事では、ホームラン打者の特徴は「選球眼に優れていること」という仮定をし、ホームラン数と四球数の相関を調べていく。

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 計4シーズンで、縦軸にホームラン数、横軸に四球数を取ったグラフを描いたのが下図である。

ホームランと四球数の相関

 この図は一見すると、それほど意味を持たない図に見える。
 満遍なく分布していて、四球数が100近くあるのにホームラン数が1桁の選手もいれば、四球数が30ほどなのにホームラン数が40本近くある選手もいる。
 意味を持たないように見えるが、一本の直線を引いてみるとその様子をわかりやすくする。
 それを描いたのが下図である。

ホームランと四球数の相関2

 この赤い一本の線を近似曲線と呼ぶ。全ての点に関し、細かいことを無視して四球数とホームラン数の関係がおおよそわかるような線である。
 この赤い線を見ると右肩上がりなのがわかる。
 右肩上がりということはすなわち、正の相関関係があるということである。
 ホームラン数と四球数の相関係数は、およそ0.392であった。

 少し説明に入るが、相関係数0.00の場合は物事Aと物事Bが全く関係性がないものであり、1.00の場合は物事Aと物事Bが完璧に関係性があるものとされる。
 例えば「本を読めば読むほど、野球の打率が上がる」などということが相関係数が0.00に近い、すなわち全くと言っていいほど関係がないということである。
 逆に、相関係数が1.00の場合は、「ランニングすればするほど、カロリーを消費する」という直接関係のあるところに位置し、相関係数が1.00に近いということになる。
 つまり、
相関係数が0.00から1.00に近づくに従って、「1つの物事A」と「もう1つの物事B」の相関が出てくる、すなわちAとBが関係してくるということである。 

 上記で説明したことを考えると、三振と本塁打の相関係数が0.392という数字になるということは、0.00〜1.00の範囲内では0.00寄りであり、”弱い相関”にあると言える。

  先ほども述べたように、四球数が100近くあるのにホームラン数が1桁の選手もいれば、四球数が30ほどなのにホームラン数が40本近くある選手もいる。

つまり、正の相関があることは確かだが、
ホームランを打つ選手は必ず選球眼がいいとは限らない
と言えるのだ。
 最初に仮定した、ホームラン打者の特徴は「選球眼に優れていること」ではないことがわかった。

 ホームラン打者は打てる球を見極めてホームランを打つと考えていた。
 さらに、ホームラン打者は敬遠されることが多く、四球数が多くなるとも考えていた。
 しかし、実際はホームランと四球数はそれほど関係がないことがわかった。

 ホームランと出塁率の相関関係を調べてもよかったが、出塁率は打率の影響を受けるため、本記事ではホームランと四球数の相関関係を調べてみた。
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 一般的に、本塁打の多い選手は三振が多いと言われる。
 例えば、2013年に日本のプロ野球記録を塗り替え、60本の本塁打を放ったヤクルトのバレンティンはその年547打席に立ち、三振が103個あり、比較的三振が多い方に分類される。
 逆に、単打ヒッターの典型例であるメジャーリーグのイチローは、メジャー1年目で738打席に立ち、三振数が53個と非常に少ない。
 この例だけをみると、確かにスラッガーは三振が多く、単打ヒッターは三振が少ないと読み取れるが、実際に多くのサンプルがないと、一般論にはならない。

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スラッガーは三振が多いのか?
スラッガーは三振が多いというのは、ただの印象なのか?

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 まず、
下の図のように三振と本塁打の散布図を描いてみる。

三振と本塁打1


 グラフを見ると、全体的に満遍なく分布していることが何となくわかると思う。
 三振と本塁打数の相関係数はおよそ0.382という数字になり、とても低い相関にあった。
 この満遍なく分布しているという事実が、三振と本塁打の相関性が低いということである。

 
少し説明に入るが、相関係数0.00の場合は物事Aと物事Bが全く関係性がないものであり、1.00の場合は物事Aと物事Bが完璧に関係性があるものとされる。
 
例えば「本を読めば読むほど、野球の打率が上がる」などということが相関係数が0.00に近い、すなわち全くと言っていいほど関係がないということである。
 逆に、相関係数が1.00の場合は、「ランニングすればするほど、カロリーを消費する」という直接関係のあるところに位置し、相関係数が1.00に近いということになる。
 つまり、
相関係数が0.00から1.00に近づくに従って、「1つの物事A」と「もう1つの物事B」の相関が出てくる、すなわちAとBが関係してくるということである。 

 上記で説明したことを考えると、三振と本塁打の相関係数が0.382という数字になるということは、0.00〜1.00の範囲内では0.00寄りであり、”弱い相関”にあると言える。
 実際に散布図でも本塁打が30本近くあっても三振が50個ほどしかない選手もいれば、本塁打が1本でも三振が100個近くある選手もいる。
 つまり、相関係数と散布図から、本塁打の多くても三振が多いとは言い切れないということがわかる。
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 スラッガーは「ボールを遠くに飛ばせる選手」を指す言葉であるため、本塁打を打つだけではなく、二塁打や三塁打を打つ選手も広い意味でのスラッガーであると言える。
 長打率との関係を見るために、三振の個数ではなく”三振の率”、つまり打数の内の何個が三振になるのかを横軸に取る。
 それを描いたのか下図である。

三振と長打率1


 この散布図も満遍なく広がっていることがわかると思う。
 実際に、相関係数はおよそ0.260であり、長打率と三振率は非常に低い相関関係にあることがわかる。 

 
本記事は少々難しい話をしたかもしれないが、以上のことを総括すると「本塁打、長打を打てる選手は三振が多いわけではなく、スラッガーは三振が多い、というのはただの印象であり事実とは違う」と言える。
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