野球を数字で見るブログ

Houston Astrosと読売ジャイアンツのファンです。 本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:山川穂高

はじめに
 そろそろベストナイン発表の時期であるため、本記事では「数字で見れば、パリーグのベストナインはこうなる」ということを、簡単に述べていく。
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ベストナイン予想
投手 岸孝之 (楽天)
捕手 森友哉 (西武)
1塁手 山川穂高 (西武)
2塁手 浅村栄斗 (西武)
3塁手 松田宣浩 (ソフトバンク)
遊撃手 源田壮亮 (西武)
外野手1 柳田悠岐 (ソフトバンク)
外野手2 吉田正尚 (オリックス)
外野手3 秋山翔吾 (西武)

投手 岸孝之  

 投手は岸孝之と予想した。
 他にも西武の菊池雄星や多和田真三郎がいる中で、岸孝之を選んだのは、全体的にバランスの取れた成績を残したからである。
 防御率はリーグ1位の2.72であり、WHIPもリーグ1位の0.98である。(WHIP:「1イニングあたり、何人のランナーを背負うか?」を表す数字)
 奪三振率も9.00であり、他の2人よりも上である。
 FIPに関しては、菊池雄星がおよそ3.25であり、岸孝之が3.36と菊池雄星の方が若干上であるが、それでも防御率、ランナーを背負わない能力、奪三振能力、あらゆる面で偏りがないため、ベストナインに選ばれると予想した。(FIP:奪三振、与四球、被本塁打で計算される、投手だけが責任があると仮定した場合の擬似的な防御率)

捕手 森友哉 

 捕手は森友哉であると予想した。
 日本シリーズMVPに輝いた甲斐拓也などと比較すると、盗塁阻止率などの守備の面では劣る部分があるが、打撃に関しては捕手として一流の成績を収めた。
 OPSは.823であり、平均以上の成績を残している。
 ロッテの田村龍弘やソフトバンクの甲斐拓也よりも好成績である。
 森友哉のwRAAはおよそ16.30であり、これもパリーグ捕手の中で最優秀であるため、選出されると予想した。(wRAA:「平均的な打者が同じ打席数に立った場合に比べ、どれくらい点数を稼いだか?」を表す数字) 

1塁手 山川穂高 
 1塁手は山川穂高と予想した。
 これは文句なしであると考える。
 山川穂高を語ると長くなるため、別記事の”山川穂高”(Part1)および ”山川穂高”(Part2)で説明した成績が、他の1塁手よりも全て群を抜いているため、選出されると予想した。
 おそらく、MVPは山川穂高と柳田悠岐の一騎打ちになると考える。

2塁手 浅村栄斗 
 2塁手は浅村栄斗と予想した。
 中村奨吾など他の2塁手の成績よりも良い。
 打率は中村奨吾の.284よりも浅村栄斗の.310の方が上であり、wRAAはおよそ36.28という成績で2塁手の部門ではトップである。
 そのため、浅村栄斗が選出されると予想した。

3塁手 松田宣浩
 3塁手は松田宣浩と予想した。
 パリーグの3塁手は団栗の背比べ状態であり、好成績を残した選手がいない。
 打率だけで見れば、鈴木大地の.266が最も高いが本塁打が8本であり3塁手として致命的な長打力の無さが浮き彫りとなっている。
 松田宣浩は打率が.248であり、鈴木大地よりも低いが、本塁打32本で三塁手としての長打力が発揮されている。
 OPSも鈴木大地の.744を上回り、松田宣浩は.804を記録している。
 wRAAは12.88で、これも3塁手として最も良い成績であるため、選出されると予想した。

遊撃手 源田壮亮 
 遊撃手は源田壮亮と予想した。
 ソフトバンクの今宮健太やロッテの藤岡祐大よりも打率が高く、打率.278を記録している。
 今宮健太は規定打席に到達していないため、選出されるのは難しいと考えられる。
 そのため、源田壮亮と藤岡祐大の一騎打ちとなるが、OPSは源田壮亮の方が高く、OPS.707を記録している。藤岡祐大はOPS.599であるため、ここで決着が付くと考える。

外野手1 柳田悠岐 
 外野手の1人として、柳田悠岐が選出されると予想した。
 おそらくこれは誰も文句がないと考える。
 OPSはリーグ1位の1.092であり、wRAAもリーグ1位の66.41である。
 MVPの選考にも食い込んでくるほどの成績である。 

外野手2 吉田正尚 
 外野手の1人として、吉田正尚が選出されると予想した。
 柳田悠岐には及ばないものの、打率.321、OPS.956、wRAAおよそ38.95であり、例年ならMVPと言えるほどの成績を残している。 
 ベスト外野手の3人には間違いなく食い込む成績である。

外野手3 秋山翔吾
 外野手の1人として、秋山翔吾が選出されると予想した。
 2018年シーズン、195本のヒットを打ち、リーグ1位の記録を残した。
 打率.323と吉田正尚とそれほど変わらず、OPS.937、wRAA 46.55の好成績を残した。
 秋山翔吾も間違いなくベスト外野手の3人に食い込むと考える。
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まとめ 
 以上がベストナインに選ばれるであろう選手たちである。
 参考になればこの上ない幸せである。
 指名打者という欄を設けなかったのは、「誰でも入れるから」という理由である。外野手が内野を守ることは難しいが、外野手が指名打者に入れることは容易すぎる。
 そのため、ベストナイン(そもそもナインだから9人じゃないとおかしくない?)の選出予想には設けなかった。
 この中で、MVPを争う選手が出てくることは間違いない。
 例年ならばMVPを取れる成績を残した選手も数多い。
 ベストナインの予想が的中すればこの上なく幸せである。

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参考にしたサイト
1.スポナビ
2.日本野球機構,NPB.jp


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はじめに
 西武ライオンズがリーグ優勝を果たした大きな要因は山川穂高の存在にある。
 本記事は、日本シリーズ進出を逃したが、”山川穂高” は本当に凄い!(Part1)に引き続き、二部構成の第二部として、山川穂高の2018年シーズンの成績をさらに深掘りし、その凄さを見ていく。
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成績一覧
 山川穂高の2018年シーズンの主な成績は、出場143試合(全試合) 打席数647 打率.281 本塁打47本 打点数124 出塁率.396 OPS.985 BABIP.271 wOBA.418 wRAA 53.04 である。

wOBA 
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 山川穂高は2018年シーズン、およそwOBA.418を記録している。
 同じ西武ライオンズで打点王の浅村栄斗がおよそwOBA.387であるため、浅村栄斗よりも山川穂高の方が得点に絡む打撃をしたと評価できる。
 おかしな話ではあるが、浅村栄斗の方が打点が多いにも関わらず、山川穂高の方が得点に絡む活躍をした。
 打点が運の要素が強く、打点を稼いだ打者の評価を見直すべきだと数字が示している。
 打点という指標は非常に古い指標であると考える。

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 wRAAが高ければ高いほど、当然チームの得点に大きく貢献したと言える。
 山川穂高はおよそwRAA 53.04を記録している。
 つまり山川穂高は、平均的な打者が同じ647打席に立った場合と比べて、およそ53点もの得点をチームにもたらした。
 この成績は非常に良い成績である。
 wRAAは一般的に20.00以上で非常に良いとされ、40.00以上でMVP級の成績であるとされる。
 山川穂高の53.04MVP級の成績を余裕を持ってクリアしている。
 同じ西武ライオンズの浅村栄斗がおよそwRAA36.28であるため、 比較しても、いかに山川穂高が得点に絡む活躍をしたか、がよくわかる。
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BABIP
 BABIPとは簡単に言えば「ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率」である。
 BABIPは運との相関が強い指標である。
 セイバーメトリクスでは本塁打以外のヒットは運の要素が強いと考える。それを特に示すのがBABIPである。
 ボテボテの内野安打でも、快心の二塁打でも打率は変わらないだろう。
 そしてどちらのヒットにしろBABIPは上がる。
 快心のあたりでもボテボテでも結局はヒット。それがBABIPの示す大きな要素だ。

 つまり、運で打った打球も技術で打った打球も一括りにして、数字にし、それの高い低いで運が良いか悪いかを判断する。
 山川穂高は、BABIP.271を記録している。 
 BABIPは、.300を上回れば運が良く、下回れば運が悪いと一般的に評価される。
 山川穂高の場合、.300を大きく下回っているため、運が悪かったと言えるのである。
 これをどう捉えるかは人によって違うと思う。
 私の場合、2018年シーズンにOPSやwRAAといった指標で好成績を残したにも関わらず、運が悪かったというのは非常に明るい要素であると考える。
 なぜならば、運に左右されなかった場合をBABIP.300とするため、山川穂高の
BABIP.271BABIP.300まで持ってきた場合、更に良い成績を残すことができるからである。
 山川穂高のポテンシャルはまだ完全に開花していないことをBABIPが示している。

まとめ
 ここまで、第一部と第二部の二部構成で山川穂高の2018年シーズンの成績を評価してきたが、総括すると山川穂高は「長打を打つ能力が非常に高く、選球眼にも優れており、それらに伴った得点に絡む能力が非常に高い。そして、まだ完成型の選手ではなく、好成績であってもポテンシャルが残っている選手である」と言える。
 山川穂高の凄さは本記事でわかったと思う。

 来シーズン以降も強い西武打線が続く可能性を山川穂高の成績を見れば予想できる。
 西武ライオンズは惜しくも日本シリーズ進出を逃したが、近いうちに進出してくる可能性は十分にある。

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はじめに
 日本シリーズ進出、そして日本一の座をソフトバンクに許した西武ライオンズであったが、西武ライオンズはパリーグ優勝を果たした球団である。
 2018年シーズン、西武ライオンズがパリーグ優勝を果たした最も大きな要因は、山川穂高の台頭である。

 本記事では、二部構成の第一部(Part1)として、山川穂高の2018年シーズンの主な成績を考察し、その凄さを見ていく。
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成績一覧
 山川穂高の2018年シーズンの主な成績は、出場143試合(全試合) 打席数647 打率.281 本塁打47本 打点数124 出塁率.396 OPS.985 BABIP.271 wOBA.418 wRAA 53.04 である。
 並べてあるだけでは意味がないので、順に説明していく。

打率 本塁打 打点
 打率.281 本塁打47本 打点数124という成績は、同じ西武ライオンズの中村剛也を彷彿とさせる。
 打率は特別高い方ではない。
 パリーグの規定打席に到達している29人の中で11位の成績である。
 ただ、中村剛也の全盛期も同じように打率3割弱でありながら、40本塁打100打点以上をマークするタイプであった。
 そのため、中村剛也二世と言われている理由が非常にわかる。
 本塁打47本はリーグトップであり、打点数124は同じ西武ライオンズの浅村栄斗に次いでリーグ2位である。
 スラッガーとして覚醒したことが本塁打と打点からも非常にわかる。

出塁率
 出塁率はセイバーメトリクスの基本である。
 山川穂高は出塁率.396を記録し、この成績は29人中リーグ5位の成績である。
 打率はリーグ11位にも関わらず、出塁率はリーグ5位に位置している。
 出塁率は「打率と四球数」でほぼ決まる。
 そのため打率がそれほど高くない山川穂高は、いかに多くの四球を選んだか、ということが非常によくわかる。
 実際に四球数は88個であり、これはリーグ2位の成績に当たる。
 本ブログでは何度も引用したものではあるが、名著であり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、

 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。

 と言われている。
 「マネーボール」の言葉通りに言えば、山川穂高は、選球眼が良く”ストライクゾーンをコントロールする能力”が非常に高いと言える。
 そのため、山川穂高は
”ストライクゾーンをコントロールする能力”が非常に高い、つまり自分のストライクゾーンがよくわかっていると言える。
 この能力は、出塁率で単純に考えると、リーグ5番目に良いと言える。
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OPS
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 山川穂高は、
OPS.985を記録している。
 この成績は、ソフトバンクの柳田悠岐に次いでリーグ2位である。
 純粋にOPSだけを見て、得点との関係を考えるならば山川穂高は、「リーグで2番目に得点に絡む能力が高い」と言える。
 OPSは.900を上回ればスター選手であり、1.000を上回ればMVP級の選手と評価される。
 そのため、山川穂高の成績は、MVP級の成績に非常に近い。

第一部まとめ 
 ここまで、山川穂高の基本的な打撃成績を見てきた。
 第一部の本記事を総括すると山川穂高は「長打を打つ能力が非常に高く、自分のストライクゾーンをコントロールする能力、すなわち選球眼に優れ、得点に絡む能力も非常に高い選手である」と言える。
 ここまでが第一部であるが、本日更新日本シリーズ進出を逃したが、 ”山川穂高” は本当に凄い!(Part2)では、さらに踏み込んだ山川穂高の成績評価をしていく。

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2.マイケル・ルイス著 マネーボール

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 西武ライオンズがリーグ優勝を果たした大きな要因は山川穂高の存在にある。
 本記事は、セイバーメトリクス 選手編(西武) 山川穂高の打撃(Part1)に引き続き、二部構成の第二部として、山川穂高の2018年シーズンの成績をさらに深掘りしていく。
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成績一覧
 山川穂高の2018年シーズンの主な成績は、出場143試合(全試合) 打席数647 打率.281 本塁打47本 打点数124 出塁率.396 OPS.985 BABIP.271 wOBA.418 wRAA 53.04 である。


wOBA 
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 山川穂高は2018年シーズン、およそwOBA.418を記録している。
 同じ西武ライオンズで打点王の浅村栄斗がおよそwOBA.387であるため、浅村栄斗よりも山川穂高の方が得点に絡む打撃をしたと評価できる。
 おかしな話ではあるが、浅村栄斗の方が打点が多いにも関わらず、山川穂高の方が得点に絡む活躍をした。
 打点が運の要素が強く、打点を稼いだ打者の評価を見直すべきだと数字が示している。
 打点という指標は非常に古い指標であると考える。

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 wRAAが高ければ高いほど、当然チームの得点に大きく貢献したと言える。
 山川穂高はおよそwRAA 53.04を記録している。
 つまり山川穂高は、平均的な打者が同じ647打席に立った場合と比べて、およそ53点もの得点をチームにもたらした。
 この成績は非常に良い成績である。
 wRAAは一般的に20.00以上で非常に良いとされ、40.00以上でMVP級の成績であるとされる。
 山川穂高の53.04MVP級の成績を余裕を持ってクリアしている。
 同じ西武ライオンズの浅村栄斗がおよそwRAA36.28であるため、 比較しても、いかに山川穂高が得点に絡む活躍をしたか、がよくわかる。
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BABIP
 BABIPとは簡単に言えば「ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率」である。
 BABIPは運との相関が強い指標である。
 セイバーメトリクスでは本塁打以外のヒットは運の要素が強いと考える。それを特に示すのがBABIPである。
 ボテボテの内野安打でも、快心の二塁打でも打率は変わらないだろう。
 そしてどちらのヒットにしろBABIPは上がる。
 快心のあたりでもボテボテでも結局はヒット。それがBABIPの示す大きな要素だ。

 つまり、運で打った打球も技術で打った打球も一括りにして、数字にし、それの高い低いで運が良いか悪いかを判断する。
 山川穂高は、BABIP.271を記録している。 
 BABIPは、.300を上回れば運が良く、下回れば運が悪いと一般的に評価される。
 山川穂高の場合、.300を大きく下回っているため、運が悪かったと言えるのである。
 これをどう捉えるかは人によって違うと思う。
 私の場合、2018年シーズンにOPSやwRAAといった指標で好成績を残したにも関わらず、運が悪かったというのは非常に明るい要素であると考える。
 なぜならば、運に左右されなかった場合をBABIP.300とするため、山川穂高の
BABIP.271BABIP.300まで持ってきた場合、更に良い成績を残すことができるからである。
 山川穂高のポテンシャルはまだ完全に開花していないことをBABIPが示している。

まとめ
 ここまで、第一部と第二部の二部構成で山川穂高の2018年シーズンの成績を評価してきたが、総括すると山川穂高は「長打を打つ能力が非常に高く、選球眼にも優れており、それらに伴った得点に絡む能力が非常に高い。そして、まだ完成型の選手ではなく、好成績であってもポテンシャルが残っている選手である」と言える。
 来シーズン以降も強い西武打線が続く可能性を山川穂高の成績を見れば予想できる。
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成績一覧
 山川穂高の2018年シーズンの主な成績は、
出場143試合(全試合) 打席数647 打率.281 本塁打47本 打点数124 出塁率.396 OPS.985 BABIP.271 wOBA.418 wRAA 53.04 である。

打率 本塁打 打点
 打率.281 本塁打47本 打点数124という成績は、同じ西武ライオンズの中村剛也を彷彿とさせる。
 打率は特別高い方ではない。
 パリーグの規定打席に到達している29人の中で11位の成績である。
 ただ、中村剛也の全盛期も同じように打率3割弱でありながら、40本塁打100打点以上をマークするタイプであった。
 そのため、中村剛也二世と言われている理由が非常にわかる。
 本塁打47本はリーグトップであり、打点数124は同じ西武ライオンズの浅村栄斗に次いでリーグ2位である。
 スラッガーとして覚醒したことが本塁打と打点からも非常にわかる。

出塁率
 出塁率はセイバーメトリクスの基本である。
 山川穂高は
出塁率.396を記録し、この成績は29人中リーグ5位の成績である。
 打率はリーグ11位にも関わらず、出塁率はリーグ5位に位置している。
 出塁率は「打率と四球数」でほぼ決まる。
 そのため打率がそれほど高くない山川穂高は、いかに多くの四球を選んだか、ということが非常によくわかる。
 実際に四球数は88個であり、これはリーグ2位の成績に当たる。
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 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。

 と言われている。
 「マネーボール」の言葉通りに言えば、山川穂高は、選球眼が良く”ストライクゾーンをコントロールする能力”が非常に高いと言える。
 スラッガーは勝負してもらえないことが多く、四球数が多くなると考えられているが、実際はその傾向が薄いことがわかっている。(セイバーメトリクス 打者編(12)ホームランと四球の相関より。)
 そのため、山川穂高は
”ストライクゾーンをコントロールする能力”が非常に高い、つまり自分のストライクゾーンがよくわかっていると言える。
 この能力は、出塁率で単純に考えると、リーグ5番目に良いと言える。
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OPS
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 山川穂高は、OPS.985を記録している。
 この成績は、ソフトバンクの柳田悠岐に次いでリーグ2位である。
 純粋にOPSだけを見て、得点との関係を考えるならば山川穂高は、「リーグで2番目に得点に絡む能力が高い」と言える。
 OPSは.900を上回ればスター選手であり、1.000を上回ればMVP級の選手と評価される。
 そのため、山川穂高の成績は、MVP級の成績に非常に近い。

第一部まとめ 
 ここまで、山川穂高の基本的な打撃成績を見てきた。
 第一部の本記事を総括すると山川穂高は「長打を打つ能力が非常に高く、自分のストライクゾーンをコントロールする能力、すなわち選球眼に優れ、得点に絡む能力も非常に高い選手である」と言える。

 ここまでが第一部であるが、本日13:00更新セイバーメトリクス 選手編(西武) 山川穂高の打撃(Part2)では、さらに踏み込んだ山川穂高の成績評価をしていく。

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 西武ライオンズが2008年以来のリーグ優勝を決めた。
 本記事では、その西武ライオンズの強さを打撃面で徹底的に分析する。
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 西武ライオンズの主力として、菊池雄星や秋山翔吾、山川穂高など若きスター選手が顔を揃える。
 そんな西武のチームとしての強さはどこなのか? それは打撃である。

 まず、基本的な数字であるチーム打率。
 西武のチーム打率.273はリーグ1位である。リーグ1位どころか
12球団トップであり、異常なまでに打っていた。全選手を平均した打率が.273というのはリーグ優勝できるチームを象徴する成績であろう。

 西武は4番山川を筆頭にホームランも量産していた。チームでの総ホームラン数は優勝した時点で193本であり、これもソフトバンクと並んで12球団トップの成績である。

 しかし、ソフトバンクのチーム打率が.268であり、それほど打率には差がない。ホームラン数は同じである時点で、どこでソフトバンクと差を付けたのだろうか?
 それはチーム出塁率とチームOPSである。

 まずはチーム出塁率。
 西武のチーム出塁率は優勝時点で.352であり、パリーグ2位ソフトバンクのチーム出塁率.328におよそ.024の差を付けて12球団トップの成績を収めている。チームとして四球を選ぶ能力が確立されているのだ。
 名著であり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、
 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。
 と言われている。
 西武の強さの1つは、このストライクゾーンをコントロールする能力にあったと言える。
 出塁率は、牽制死や盗塁死などを除けばアウトにならない確率であるため、西武は打線に繋がりがあったとも言える。

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 次に、OPS。 
 OPSとは、セイバーメトリクスの指標の1つで、"出塁率+長打率"で算出される率である。
 その数値は得点との相関性が非常に高く、得点との相関性は高い順にOPS>長打率>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。本ブログの記事、セイバーメトリクス 打者編(7) 得点とOPSの相関 において、その根拠となることを導いている。 
 これまで、ボテボテのヒットでも快心のホームランでも同じヒット1本と数えられ、算出されてきた打率をさらに広げ、1塁打から本塁打まで評価できる「長打率」、それと四死球を含む出塁率を合算することにより、1塁打、2塁打、3塁打、本塁打、四球、死球など打席で起こり得ること全てを評価できる、画期的な指標がこのOPSである。

 西武のチームOPSは.809であった。この数字は異常である。一般的にOPSは1人の打者が.700以上.799以下に収めれば平均以下、.800以上になれば並みの選手であると言える。西武はチーム全体で並みの選手の成績を記録しているのだ。普通、打てない打者がスタメンには2,3人下位打線にいることは多い。例えば巨人なら、小林誠司や吉川大幾のような選手がいて、その数人がOPS.600を打ち、チームOPSを下げてチームOPS.750くらいに収めるのが一般的である。つまり、チーム成績は並以下になるのが普通なのだ。
 しかし、西武はホームラン12球団トップの長打力と、12球団トップの出塁率によって、選手全体がチームの成績を底上げし、チームOPS.809という数字を叩き出せたのだ。山川のような選手がチーム成績を底上げしているという考えもあるだろうが、1人の選手の成績だけではこれほど良い数字は出ない。やはりチーム全体が打てる構成になっていたと考えられる。

 ここまでを総合すると、埼玉西武ライオンズの打線は「チームとして高い出塁率を残して繋ぐ打撃をすることができ、プラス要素として圧倒的な長打力を誇っており、チームの得点能力を異常なまでに底上げした打線である」と言える。

 これが、埼玉西武ライオンズの強さである。 

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