野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:日米野球

はじめに
 秋山翔吾がメジャーリーグ移籍の意向があることが報じられている。
 確かに素晴らしい打者であり、2015年にはシーズン最多安打記録の216本のヒットを放った。 

 本記事では、秋山翔吾の2018年シーズンの成績を見て、どれほど凄い打者なのかを評価していく。
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打率 本塁打 打点 
 打率.323 本塁打24本 打点数82は十分な成績であろう。
 打点数は運の要素が非常に強いため、それほど気にすることはないが、打率.323で2年連続で3割以上をマークし、本塁打24本は最も本塁打を放った2017年の25本に限りなく近い。
 2018年の秋山翔吾は相変わらずの安打製造機としての活躍をしていた。
 本塁打も打てるため、1番打者ではなく2番や3番に置いても良い活躍を見せられると考える。

出塁率とOPS
 出塁率.403 OPS.937という成績も無視できる成績ではない。(OPSとは「出塁率+長打率」で算出される指標であり、得点との相関は打率よりも高い。)
 出塁率はリーグ4位の成績である。
 出塁率は安打と四球の要素があり、四球を選ぶ選球眼も反映される。

 「出塁率=アウトにならない確率」であるため、秋山翔吾はリーグで4番目にアウトになりづらい打者であったと言える。
 西武ライオンズの打線の繋がりを考えたとき、秋山翔吾のアウトにならない確率は非常に良い働きをしていたと言える。
 OPSは.900以上でスター選手と言われるため、秋山翔吾のOPS.937はまさにスター選手の成績であり、例年ならばMVPを取っても良いほどの好成績である。
 OPSもリーグ4位であるため、得点との相関を考えてOPSだけを見ると、「リーグで4番目に得点に絡む打撃をした打者」と言える。
 

wOBAとwRAA
 ここで聞き馴染みのないwOBAとwRAAを見てみる。
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 秋山翔吾はwOBA.404を記録している。
 wOBAは平均が.320〜.330になる指標であるため、秋山翔吾は平均を大幅に上回るほど得点に絡む打撃をしたと言える。
 西武ライオンズで比較すると、浅村栄斗がwOBA.387であるため、浅村栄斗よりも得点に絡む活躍をしたと言える。 

 そしてwRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 秋山翔吾はおよそwRAA 46.55を記録している。
 つまり秋山翔吾は、平均的な選手が同じ685打席に立った場合と比べて、およそ46点~47点もの得点を増やすことができたということである。
 浅村栄斗で比較すると、wRAAがおよそ36.28であるため、秋山翔吾は浅村栄斗よりも得点を増やすことができたと言える。
 wRAAは40.00を上回るとMVP級と称されるため、秋山翔吾はここでもMVPを取っても良いほどの好成績であったと言える。
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まとめ
 ここまで、秋山翔吾の主な成績を見てきたが総括すると、秋山翔吾は「安打を打つ能力、選球眼、長打力、得点に絡む能力、全てにおいてMVP級の活躍をした打者である」と言える。
 2018年シーズンは、チームメイトの山川穂高の台頭によりMVPを受賞することはできなかったが、浅村栄斗よりも良い成績を残していた。
 メジャーリーグ移籍の意向があり、来シーズンオフがラストチャンスであると本人は語る。
 その夢が叶い、メジャーリーグで活躍する日を待ち望んでいる。

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はじめに
 岡本和真が6800万円アップの年俸8000万円で契約を更改した。
 史上最年少で3割30本100打点を記録したことが評価された結果であろう。
 だが、岡本和真のそれら三部門以外の打撃成績はどれほどのものなのだろうか?
 本記事では、岡本和真の2018年の成績を徹底的に調べ、どれほどの選手であったかを見ていく。

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成績一覧
 岡本和真の2018年の主な成績は、出場試合数143試合 打席数616 打率.309 本塁打33本  打点数100 出塁率.394 OPS.935 wOBA.407 wRAA 43.27である。

打率 本塁打 打点
 これらの数字で特に気になるのは、最も目につきやすい打率と本塁打だろう。
 
打率.309はリーグ11位の成績であり、本塁打33本はリーグ6位の成績である。
 22歳の野球選手が残すことのできる成績ではない。岡本和真
22歳でここまで打つとは誰も予想していなかったであろう。

 反感を買うかもしれないが、打点数は正直に言うと、それほど気に留める必要はない。
 打点は運の要素が非常に強い。
 打席に立つ前に、走者が出ているか出ていないかで大きく数字が異なる。
 打点よりも重視するべきは、本塁打の数である。
 本塁打は運の要素が非常に薄い。
 100打点を記録したことよりも、リーグ6位の33本塁打を記録したことを評価するべきだ。

出塁率
 岡本和真の出塁率はリーグ11位の.394である。
 岡本和真は打率.309という数字を残し、さらに
高い出塁率をマークしている。出塁率は、盗塁死や牽制死などを除けば”アウトにならない確率”であるため、岡本はリーグで11番目のアウトにならない選手であった。
 11番目では悪い成績であると考える人もいるかもしれないが、リーグ12位は日本を代表する四番打者の筒香嘉智である。岡本和真の出塁率は筒香嘉智よりもいい成績なのだ。
 明らかにセリーグの中心選手に育ったことが、出塁率だけでもわかる。

OPSとwOBA
 OPS.935であったことは称賛に値する。OPSは.900超えでスター選手と呼ばれる。岡本和真は2018年シーズン、スター選手になったのだ。
(OPS:”出塁率+長打率”で算出される指標で打率や出塁率よりも得点との相関が高い。)

 さらには
wOBA.407を記録している。wOBAは高ければ高いほど得点に絡む選手であると評価できる。
(wOBA:簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているのか?」ということを評価する指標である。

 「wOBA.400を超えた」と言ってもイマイチピンとこない人もいるだろう。
 比較してみると、原辰徳新監督の現役時代のキャリアハイの1983年のwOBAが.406である。
 岡本和真のwOBAは原辰徳新監督の現役時代のキャリアハイと同等な数字を22歳という若さで記録したことになる。
 まさに4番打者にふさわしい成績である。


wRAA
 最後に、日本では聞き馴染みのない「wRAA」という指標を見ていくことにする。
 
聞き馴染みのない指標ではあるが、意味は非常に簡単な指標である。
 wRAAとは、「
平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 wRAAが高ければ高いほど、チームの得点を増大させたことになる。
 岡本和真はおよそwRAA 43.27を記録している。
 つまり、平均的な打者が岡本和真と同じ616打席立った場合と比べ、岡本和真はおよそ43〜44点の得点をチームにもたらしたと言える。
 2018年シーズンで比べると、坂本勇人のwRAAがおよそ30.40であるため岡本和真は坂本勇人よりも
チームの得点に大きく貢献したことになる。
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まとめ
 ここまでを総括すると岡本和真は「一発の力があるにも関わらず、なかなかアウトにならない打者であり、得点に絡む能力が非常に高い打者であった」と言える。
 22歳という年齢で、これほどまでの好成績を残せる選手は、巨人では松井秀喜以来だ。
 2018年シーズンは打率、打点、本塁打以外にも優秀な成績を収めていたことがよくわかる。岡本和真は間違いなく年俸8000万円以上の価値がある選手である。

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はじめに
 前田健太がメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースへ行き、その後釜として広島カープのエースが大瀬良大地になってから数年がたった。
 契約更改で推定年俸1億4500万円となり、1億円の大台を超えた。 
 しかし、実際に大瀬良大地はエース格なのだろうか?
 本記事では、大瀬良大地の2018年シーズンの成績を振り返り、防御率や勝利数などではわからない、さらに細かい成績を見て、エース格かどうか考察してみる。

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成績一覧
 大瀬良大地の2018年シーズンの主な成績は、15勝7敗 防御率2.62 投球回数182イニングス  奪三振数159 WHIP1.01 奪三振率7.86 与四球率2.03 K/BB3.88 FIP3.69 である。

勝利数と防御率
 勝利数に関しては、巨人の菅野智之と並び15勝で、文句なしの最多勝である。
 防御率2.62文句なく好成績であると言える。
 奪三振数も含めても投手三冠に輝いてもおかしくない成績を収めている。
 ただ、巨人の菅野智之の成績が大瀬良大地の成績を大きく上回っているため、その影に隠れていることは否めない。


奪三振率と与四球率
 奪三振率と与四球率を見ても比較的良い成績を収めている。
 規定投球回数をクリアしたセリーグの投手計8人の中で、奪三振率4位の7.86を記録している。もう少しで8.00台という成績を記録している。
 与四球率はあと一押しで1.00台の2.03であり、この成績から平均以上のコントロールを持つ投手であると言える。
 つまり大瀬良大地は、「仮に9イニングスを完投した場合、およそ8個の三振を奪い、四球は2つほどしか与えない投球をした」と言える。
 ここまで、問題なくエースと呼べる成績である。

投球回数
 投球回数も無視できない。
 182イニングスを投げており、これはセリーグ2位の多さである。
 アメリカでは、投球回数を多く投げられる投手は重宝される。
 イニングイーターなどと呼ばれ、完投はできなくても防御率2.00〜4.00弱あたりの成績で200イニングス近く投げられる投手は特に巨額の契約を提示される可能性が高い。
 なぜ重宝されるかと言えば、中継ぎ投手で質の高い1イニングを絞り出すことは非常に大変だからである。
 防御率3点台の先発投手が6回2失点で降板し、中継ぎ投手で打たれて負けるよりかは、7回2〜3失点に抑えて降板し、後は中継ぎ投手に任す方が、温存、中継ぎ投手に交代した後の相手打線の打撃、1イニングの質、など色々考えてもリスクは少ない。
 そのため、先発投手はイニング数を多く投げた方が良い。
 大瀬良大地は防御率2.62でありながら、イニングイーターとしての活躍を見せたため広島カープの投手陣は、より質のいいイニングを大瀬良大地から生み出せたと言っていい。

WHIP
 WHIPとは、「1イニングあたり何人のランナーを背負うか?」を数値化したものである。
 例えば中継ぎで1イニングを投げて被安打1与四球0に抑えれば、WHIP1.00が記録される。
 大瀬良大地はWHIP1.01あり、これはリーグ2位の好成績である。
 しかも、リーグ1位の菅野智之のWHIPは1.00であるため、菅野とほとんど差はないと言ってもいい。
 WHIPは1.10未満に抑えれば優秀、1.00前後であればエース格と呼ばれる。
 大瀬良大地の成績は間違いなくエースの成績であった。
 被安打の少なさやコントロールの良さなど、無駄なランナーを背負わなかったと言える。

K/BB
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割ったもので、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す指標である。主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 大瀬良大地はK/BB 3.88を記録している。
 K/BBは3.50以上あれば優秀と言われる指標である。
 大瀬良大地は3.50を上回る成績を残しているため、優秀な成績であると言える。
 コントロールを示す指標であるため、WHIP同様、無駄なランナーを背負うことが少なかったと言える。

 そのため、防御率2点台の好成績を残したと考えられる。

FIP

 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打数、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運というコントロールできない出来事を排除できるからだ。
 大瀬良大地はおよそFIP3.69という成績を記録した。
 FIPは3.00台になれば平均的であると言えるため、大瀬良大地のFIPは平均的な数字であったと言える。
 リーグ内で比較してみると、規定投球回数に到達した計8人の内、5位の成績である。
 比較するとそれほど良いとは言えない。
 これは大瀬良大地が被本塁打数リーグワーストの22本であることが原因であると考える。
 FIPは
被本塁打数、与四球数、奪三振数で算出される。
 そのため、三振を奪え、四球もそれほど与えない大瀬良大地だが、被本塁打が多いことが唯一の欠点であるとFIPによってわかる。
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まとめ
 ここまで大瀬良大地の2018年シーズンの成績を見てきたが、総括すると大瀬良大地は「本塁打を打たれやすい欠点はあるものの、三振がある程度奪え、四球もそれほど与えないコントロールを持ち、無駄なランナーを背負わない、比較的エース格に近い投手ではある」と言える。

 本記事の題目である「エース格か?」という疑問に関しては、本塁打を打たれやすいことを除けば問題なく「エース格である」と答えることができる
 まだ若い投手であるため、今後の活躍に期待したいところである。

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参考にしたサイト
1.Wikipedia
2.日本野球機構,NPB.jp
3スポナビ

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