野球を数字で見るブログ

Houston Astrosと読売ジャイアンツのファンです。 本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:柳田悠岐

はじめに
 そろそろベストナイン発表の時期であるため、本記事では「数字で見れば、パリーグのベストナインはこうなる」ということを、簡単に述べていく。
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ベストナイン予想
投手 岸孝之 (楽天)
捕手 森友哉 (西武)
1塁手 山川穂高 (西武)
2塁手 浅村栄斗 (西武)
3塁手 松田宣浩 (ソフトバンク)
遊撃手 源田壮亮 (西武)
外野手1 柳田悠岐 (ソフトバンク)
外野手2 吉田正尚 (オリックス)
外野手3 秋山翔吾 (西武)

投手 岸孝之  

 投手は岸孝之と予想した。
 他にも西武の菊池雄星や多和田真三郎がいる中で、岸孝之を選んだのは、全体的にバランスの取れた成績を残したからである。
 防御率はリーグ1位の2.72であり、WHIPもリーグ1位の0.98である。(WHIP:「1イニングあたり、何人のランナーを背負うか?」を表す数字)
 奪三振率も9.00であり、他の2人よりも上である。
 FIPに関しては、菊池雄星がおよそ3.25であり、岸孝之が3.36と菊池雄星の方が若干上であるが、それでも防御率、ランナーを背負わない能力、奪三振能力、あらゆる面で偏りがないため、ベストナインに選ばれると予想した。(FIP:奪三振、与四球、被本塁打で計算される、投手だけが責任があると仮定した場合の擬似的な防御率)

捕手 森友哉 

 捕手は森友哉であると予想した。
 日本シリーズMVPに輝いた甲斐拓也などと比較すると、盗塁阻止率などの守備の面では劣る部分があるが、打撃に関しては捕手として一流の成績を収めた。
 OPSは.823であり、平均以上の成績を残している。
 ロッテの田村龍弘やソフトバンクの甲斐拓也よりも好成績である。
 森友哉のwRAAはおよそ16.30であり、これもパリーグ捕手の中で最優秀であるため、選出されると予想した。(wRAA:「平均的な打者が同じ打席数に立った場合に比べ、どれくらい点数を稼いだか?」を表す数字) 

1塁手 山川穂高 
 1塁手は山川穂高と予想した。
 これは文句なしであると考える。
 山川穂高を語ると長くなるため、別記事の”山川穂高”(Part1)および ”山川穂高”(Part2)で説明した成績が、他の1塁手よりも全て群を抜いているため、選出されると予想した。
 おそらく、MVPは山川穂高と柳田悠岐の一騎打ちになると考える。

2塁手 浅村栄斗 
 2塁手は浅村栄斗と予想した。
 中村奨吾など他の2塁手の成績よりも良い。
 打率は中村奨吾の.284よりも浅村栄斗の.310の方が上であり、wRAAはおよそ36.28という成績で2塁手の部門ではトップである。
 そのため、浅村栄斗が選出されると予想した。

3塁手 松田宣浩
 3塁手は松田宣浩と予想した。
 パリーグの3塁手は団栗の背比べ状態であり、好成績を残した選手がいない。
 打率だけで見れば、鈴木大地の.266が最も高いが本塁打が8本であり3塁手として致命的な長打力の無さが浮き彫りとなっている。
 松田宣浩は打率が.248であり、鈴木大地よりも低いが、本塁打32本で三塁手としての長打力が発揮されている。
 OPSも鈴木大地の.744を上回り、松田宣浩は.804を記録している。
 wRAAは12.88で、これも3塁手として最も良い成績であるため、選出されると予想した。

遊撃手 源田壮亮 
 遊撃手は源田壮亮と予想した。
 ソフトバンクの今宮健太やロッテの藤岡祐大よりも打率が高く、打率.278を記録している。
 今宮健太は規定打席に到達していないため、選出されるのは難しいと考えられる。
 そのため、源田壮亮と藤岡祐大の一騎打ちとなるが、OPSは源田壮亮の方が高く、OPS.707を記録している。藤岡祐大はOPS.599であるため、ここで決着が付くと考える。

外野手1 柳田悠岐 
 外野手の1人として、柳田悠岐が選出されると予想した。
 おそらくこれは誰も文句がないと考える。
 OPSはリーグ1位の1.092であり、wRAAもリーグ1位の66.41である。
 MVPの選考にも食い込んでくるほどの成績である。 

外野手2 吉田正尚 
 外野手の1人として、吉田正尚が選出されると予想した。
 柳田悠岐には及ばないものの、打率.321、OPS.956、wRAAおよそ38.95であり、例年ならMVPと言えるほどの成績を残している。 
 ベスト外野手の3人には間違いなく食い込む成績である。

外野手3 秋山翔吾
 外野手の1人として、秋山翔吾が選出されると予想した。
 2018年シーズン、195本のヒットを打ち、リーグ1位の記録を残した。
 打率.323と吉田正尚とそれほど変わらず、OPS.937、wRAA 46.55の好成績を残した。
 秋山翔吾も間違いなくベスト外野手の3人に食い込むと考える。
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まとめ 
 以上がベストナインに選ばれるであろう選手たちである。
 参考になればこの上ない幸せである。
 指名打者という欄を設けなかったのは、「誰でも入れるから」という理由である。外野手が内野を守ることは難しいが、外野手が指名打者に入れることは容易すぎる。
 そのため、ベストナイン(そもそもナインだから9人じゃないとおかしくない?)の選出予想には設けなかった。
 この中で、MVPを争う選手が出てくることは間違いない。
 例年ならばMVPを取れる成績を残した選手も数多い。
 ベストナインの予想が的中すればこの上なく幸せである。

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参考にしたサイト
1.スポナビ
2.日本野球機構,NPB.jp


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はじめに
 2018年の日本シリーズを制覇した福岡ソフトバンクホークスの最強打者といえば、まず間違いなく柳田悠岐である。
 本記事では、柳田悠岐の2018年シーズンの成績を振り返り、どれほど尋常じゃない打者なのかを見ていく。
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成績一覧
 柳田悠岐の2018年シーズンの主な打撃成績は、出場130試合 打席数550 打率.352 本塁打36本 打点数102 出塁率.431 盗塁数21 OPS1.092 wOBA.466 wRAA 66.41 である。
 並べただけではよく分からないので、順に説明していく。

打率 本塁打 打点 盗塁 
 打率.352 本塁打36本 打点数102という成績は、一般に3割30本100打点という大台であり、柳田はそれを余裕を持ってクリアした。
 特に打率では、2位の秋山翔吾の打率.323よりもおよそ30ポイントもの差をつけて首位打者に輝いている。
 本塁打と打点では西武ライオンズのコンビ、山川穂高と浅村栄斗に大きく差をつけられたが、それでも
本塁打36本 打点数102という成績を好成績と呼ばない人はいないだろう。
 盗塁数21という成績も無視できない。やはり脚も速い。
 盗塁成功率.750であるため、平均的な成功率ではあるが、十分チームのチャンスを作り出せる選手でもある。
 一般に、
 1. 打率が良い
 2. 長打が打てる
 3. 脚が速い
 4. 肩が強い
 5. 守備範囲が広い
という5つの能力を5ツールと呼び、これら全てにおいてバランスの取れた選手を5ツールプレイヤーと呼ぶ。
 5ツールプレイヤーは最も理想的なプレイヤーと称される。
 柳田悠岐の守備範囲と肩の強さに関しては日本プロ野球の計測したデータがそれほどない。
 守備に関しては指標がないが、ゴールデングラブ賞の受賞歴から、日本プロ野球では柳田悠岐は守備も良いと評価されている。
 つまり、日本プロ野球の中では柳田悠岐は5ツールプレイヤーであると言える。
 「日本人選手の中で究極の理想的なプレイヤー」が柳田悠岐であるとこれらの成績から言える。

出塁率
 柳田悠岐は、出塁率も素晴らしい成績を残している。
 2018年シーズンの柳田悠岐の出塁率.431はリーグトップの成績である。
 名著である、「マネーボール」では出塁率はアウトにならない確率であることから重要視されていた。
 「マネーボール」では、出塁率が高い選手を主体に作ったチームが当時のリーグ新記録となる20連勝を成し遂げたことが特に有名である。
 柳田悠岐はそのアウトにならない確率がリーグで1番高かったと言え、繋ぐ打線において非常に重要な役割を果たしていた。


OPS
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 柳田悠岐はOPS1.092を記録している。
 これもリーグトップの成績である。
 OPSは、.900を上回ればスター選手、1.000を上回ればMVP級とされる。
 柳田悠岐の成績は、余裕でMVP級の水準を余裕でクリアしている。
 これほど得点に絡むことのできる選手は非常に稀で、希少価値が高い。

wOBA
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 柳田悠岐は2018年シーズン、およそwOBA.466を記録している。
 この数字は、12球団の選手全員の中でトップの成績である。
 つまり、柳田悠岐はwOBAで見ると、日本プロ野球の選手の中で最も得点に絡んだ選手であると言える。
 セリーグのMVP筆頭である丸佳浩のwOBAがおよそ.453であるため、丸佳浩よりも良い成績である。
 セリーグは優勝したチームの丸佳浩がリーグトップのwOBAを記録しているため、簡単に丸佳浩をMVPにすることができる。
 しかし、パリーグはMVPをリーグ優勝した西武ライオンズから出すのか、それとも2位のソフトバンクの柳田悠岐なのか、非常に難しい判断が求められる。

wRAA
 本記事で紹介する最後の成績として、wRAAを見てみる。
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 柳田悠岐はおよそwRAA 66.41を記録している。
 この数字は断トツで12球団全選手の中でトップの数字である。
 つまり柳田悠岐は、平均的な選手が同じ550打席に立った場合と比べて、およそ66点もの得点を増やすことができたということである。
 wRAAは40.00以上でMVP級と称されるが、柳田悠岐の成績は、50.00も60.00も越えて
66.41である。
 これほどまでのチーム得点に絡む選手は本当に稀である。
 尋常ではない要素の1つである。
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まとめ 
 ここまで、第一部と第二部の二部構成で柳田悠岐の2018年シーズンの成績を評価してきたが、総括すると柳田悠岐は「全てにおいて万能な5ツールプレイヤーであり、それに伴って得点に絡む能力が異常なまでに高い野手であり、12球団で現状では最強の、尋常ではない打者である」と言える。
 日本一を決めた大きな要因は柳田悠岐であったことは間違いない。
 サヨナラホームランなど、素晴らしい活躍をしていた。
 シーズンでも、CSや日本シリーズでもその力は健在であった。

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はじめに
 今夜、ソフトバンクが日本一が決まるかもしれない。
 もしくは、広島が粘りを見せ、三連勝して逆転優勝をするかもしれない。
 日本一を決める要因は何か?
 本記事では、簡単にそのことについて述べていく。
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投手 
 本日第5戦の先発投手は広島がジョンソン、ソフトバンクがバンデンハークである。
 両チームとも外国人であるが、広島のジョンソンの方が良い投手であることは成績からわかる。
 広島のジョンソンの防御率は3.11、バンデンハークの防御率は4.30である。
 投手では広島の方が分がありそうである。
 ただ、気がかりなのが、バンデンハークの対広島戦での防御率である。
 バンデンハークの対広島戦の防御率は1.29であり、シーズン防御率よりも好成績である。
 ジョンソンの対ソフトバンク戦の防御率が1.30であり、もしこれらの数字が効いてくるとするならば、投手戦になる可能性も否定できない。
 この対戦防御率を考えると、第5戦は両チームの強力打撃陣を抑え込み、打線が取る1点の重みが大きい試合になる。
 そう考えると、投手は五分五分の関係にあるかもしれない。
 つまり、勝利を決める要因の1つは、「先発投手同士の我慢比べ」であると考えられる。

野手
 野手では、第4戦でホームランを打った広島の丸佳浩。
 そして、サヨナラホームランを打った柳田悠岐。
 この2人が鍵になると考える。
 どちらも主砲であり、シーズンではMVP級の成績を収めている。
 ただ、第3戦までは丸佳浩も柳田悠岐も本来の打撃をすることができなかった。
 ホームランが1本もなく、打率も悪かった。
 ただ、第4戦で2人ともホームランを放ち、目醒めたと考えると、この2人が「両チームの対戦防御率が良い投手をどのように打つか?」ということが、チームの得点が最も大きく変わる。
 柳田悠岐と丸佳浩は、勝利の大きな要因の1つである。
 他にも鈴木誠也や中村晃など両チームには多数の好打者がいるが、やはり主砲が打てるようになったことが一番大きい。
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まとめ
 かなりザックリと話してきたが結局は、

ジョンソンとバンデンハークが何イニングスを何失点に抑えるか?

丸佳浩と柳田悠岐がどのような打撃をするか?

 この2つの要因だけで決まりそうな気がしてならない。

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はじめに
 日本シリーズは今日で決着するかもしれない。
 もしくは、広島が粘りを見せ、三連勝するかもしれない。
 両チームの鍵を握るのは、ソフトバンクの柳田悠岐と広島カープの丸佳浩である。
 ソフトバンクホークスの柳田悠岐と広島カープの丸佳浩の打撃スタイルが異なる点を前回の記事では述べたが、本記事では共通点をピックアップしていく。
 異なる点を述べればプレイヤーの好みが分かれるが、共通点を述べればどんな人も好みが分かれることなく、2人の凄さだけが目立つ。
 本記事では2人の凄さを述べていく。
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柳田悠岐と丸佳浩の共通点
 共通点1. ほぼ同じOPS

 2018年シーズン、柳田悠岐はOPS1.092であり、丸佳浩はOPS1.096であった。

 OPSとは、出塁率+長打率で算出される。
 ただ純粋に、

OPS

(SLG:長打率 OBP:出塁率)
 
 という計算式で算出される単純な指標である。
 しかし、この単純な計算で導かれる数字は、得点との相関が打率、出塁率、長打率よりも強いことで知られている。
 これまで、単に出塁率は「ヒットと四死球で出塁した割合」であり、長打率は「一塁打から本塁打まで、獲得できる塁打数の割合」であった。
 この出塁率と長打率、それぞれの弱点は、打席で起こることの全てを説明できないことであった。
 例えば、出塁率の場合はホームランでも四球でも1度の出塁と評価されるのみであり、長打率の場合は一塁打から本塁打までを評価するのみであった。
 しかし、この出塁率と長打率を足し合わせたことで、「一塁打、二塁打、三塁打、本塁打、四球、死球」という打席で起こるほぼ全てのことを説明できるようになった。
 これがOPSの画期的な側面である。

 少し横道に逸れたが、柳田悠岐と丸佳浩のOPSはほぼ同じであり、2人とも歴代のシーズンOPSの45位以内に入るほどの好成績である。
 得点との相関が強いため、柳田悠岐と丸佳浩は「得点に大きく絡む打撃をした」と言える。
 2人ともリーグ1位の成績であるため、OPSだけで見ると2018年シーズンでは最も得点に絡んだ打者の2人であると言える。
 これが1つ、大きな共通点であり、凄さである。
 
 共通点2. wOBAの数字が非常に近い
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 実を言うと、得点との相関はwOBAの方がOPSより強いということが示されている。
 そのため、算出する式もOPSほど簡単ではない。
 算出する式は割愛するが、柳田悠岐はおよそwOBA.465であり、丸佳浩はおよそwOBA.455であった。
 柳田悠岐の方が若干高い数字を残しているが、非常に近い数字を2人は残している。
 wOBAに関しても、2人はそれぞれのリーグで1位であり、各打席での得点に絡む能力が最も高かった2人であると言える。
 OPSと同様、得点能力が非常に高いという共通点がある。
 ちなみに、wOBAは平均が.320〜.330ほどになるとされており、史上最年少で3割30本100打点を記録した巨人の岡本和真のwOBAは.407である。
 岡本和真ほど打てても、柳田悠岐や丸佳浩の成績には敵わない。
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まとめ 
 まだ共通点は多い。
 wRAAや本塁打の数など様々な共通点があるが、本記事では特に共通していたOPSとwOBAに絞って解説してきた。
 柳田悠岐と丸佳浩が日本シリーズの鍵を握ると述べたのは、群を抜いた打撃が第5戦以降に出せるかどうかで日本シリーズの勝敗が決まると考えたからだ。
 今のところ、ソフトバンクが大手をかけ、広島が追い込まれている。
 ただ、第5戦以降、2人がどのような打撃をするかで、戦況は大きく変わるかもしれない。

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はじめに
 日本シリーズ第5戦は柳田悠岐のサヨナラホームランで決着がついた。
 福岡ソフトバンクホークスが日本一に大手をかけ、決着は次戦である第6戦でつくかもしれない。
 日本一になるための鍵を握るのはソフトバンクでは柳田悠岐、広島カープでは丸佳浩であると考える。
 2人とも第4戦までホームランがなく、第5戦でようやくホームランを放った。
 2人が日本シリーズで
本来の打撃成績を見せれば、さらなる乱打戦、大混戦になることは間違いない。
 2人とも鍵を握る選手であることは間違いないのだが、打撃スタイルにちょっとした「違い」がある。
 本記事では、その打撃スタイルの違いを明確にすることが目的である。
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柳田悠岐と丸佳浩の違い 
 1. 打率の違い

 柳田悠岐の場合、非常に高い打率を残せるタイプの選手である。
 2018年シーズンの柳田悠岐は打率.352であり、パリーグの首位打者を獲得している。
 一方、丸佳浩の場合は打率.306でありセリーグ11位の成績である。
 ヒットを打つ能力は柳田悠岐の方が上であると言える。
 これが打率の違いである。

 2. 出塁率の違い
 2018年シーズン、柳田悠岐は出塁率.431を残しはパリーグ1位の成績であった。
 一方、丸佳浩もセリーグ1位の成績を残したが、その数字は出塁率.468であり、柳田悠岐の出塁率を大きく上回っている。
 出塁率は「アウトにならない確率」であるため、打線を繋ぐ能力は間違いなく丸佳浩の方が上である。
 これが出塁率の違いである。
 
 3. 長打率の違い
 柳田悠岐は2018年シーズン、長打率.661であり、この成績はパリーグ1位の成績である。
 対して丸佳浩は長打率.627であり、セリーグ2位である。
 どちらとも素晴らしい成績ではあるが、柳田悠岐の方が上であることは確かである。
 長打率の算出は、
長打率

(SLG:長打率 TB:塁打数 AB:打数) 

 であるため、打率の違い、つまりヒットを打った確率が高い柳田悠岐の方が塁打数は多くなるため、長打率の違いが発生している。
 長打率は単に「ホームランや二塁打などの長打を打つ能力」だけで決まると勘違いされがちだが、柳田悠岐のホームランの数は
36本、丸佳浩のホームランの数は39本で、丸佳浩の方がホームラン数は多い。
 それにも関わらず柳田悠岐の方が長打率は高い。
 それは塁打数の違い、すなわち打率の違いで発生していると言えるのだ。
 長打率は、比較的得点との相関が高い。
 そのため、「得点に絡む能力」は柳田悠岐の方が上であると言える。
 これが長打率の違いである。
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まとめ
 柳田悠岐と丸佳浩の打撃スタイルの違いがわかったと思う。
 「ヒットを打つ能力が高く得点に絡むことのできるのが柳田悠岐」であり「出塁率、つまりアウトにならないで打線を繋ぐことのできるのが丸佳浩」である。
 どちらの打撃スタイルも野球においては非常に重要である。
 ヒットの柳田悠岐か?繋ぎの丸佳浩か?
 優劣は付けられないことではある。
 2人とも日本シリーズ第4戦で自分の打撃を見せつけたため、第5戦以降の2人の打撃スタイルがどのようにチームへ影響を及ぼすのか、非常に楽しみである。

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 ソフトバンクが2018年リーグ2位という好成績を残せたこと、そして日本シリーズへ進出できたことの大きな要因の1つは柳田悠岐の存在である。
 本記事では、
セイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 柳田悠岐の打撃(Part1)に引き続き、二部構成の第二部として更に深く柳田悠岐の2018年シーズンの成績を評価していく。
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成績一覧
 柳田悠岐の2018年シーズンの主な打撃成績は、
出場130試合 打席数550 打率.352 本塁打36本 打点数102 出塁率.431 盗塁数21 OPS1.092 BABIP.386 wOBA.466 wRAA 66.41 である。

wOBA
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 柳田悠岐は2018年シーズン、およそwOBA.466を記録している。
 この数字は、12球団の選手全員の中でトップの成績である。
 つまり、柳田悠岐はwOBAで見ると、日本プロ野球の選手の中で最も得点に絡んだ選手であると言える。
 セリーグのMVP筆頭である、丸佳浩のwOBAがおよそ.453であるため、丸佳浩よりも良い成績である。
 セリーグは優勝したチームの丸佳浩がリーグトップのwOBAを記録しているため、簡単に丸佳浩をMVPにすることができる。
 しかし、パリーグはMVPをリーグ優勝した西武ライオンズから出すのか、それとも2位のソフトバンクの柳田悠岐なのか、非常に難しい判断が求められる。

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 柳田悠岐はおよそwRAA 66.41を記録している。
 この数字は断トツで12球団全選手の中でトップの数字である。
 つまり柳田悠岐は、平均的な選手が同じ550打席に立った場合と比べて、およそ66点もの得点を増やすことができたということである。
 これは歴史的な記録の可能性がある。
 過去の成績を算出していないため、例えば王貞治や落合博満などのレジェンドたちがもっと良い成績を残していた可能性もある。
 しかし、柳田悠岐の成績は恐らくそれと肩を並べるほどの成績であると考える。
 なぜなら、wRAAは40.00以上でMVP級と称されるからだ。
 柳田悠岐の成績は、50.00も60.00も越えて
66.41である。
 そのため、レジェンドたちの記録はわからないが、歴史的な成績である可能性がある。
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BABIP
 ここまで、柳田悠岐は手の付け所のない完璧な野手であると思われる。
 しかし、BABIPを見れば若干ネガティブな面もある。
 
BABIPとは簡単に言えば「ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率」である。
 BABIPは運との相関が強い指標である。
 セイバーメトリクスでは本塁打以外のヒットは運の要素が強いと考える。それを特に示すのがBABIPである。
 ボテボテの内野安打でも、快心の二塁打でも打率は変わらないだろう。
 そしてどちらのヒットにしろBABIPは上がる。
 快心のあたりでもボテボテでも結局はヒット。それがBABIPの示す大きな要素だ。

 つまり、運で打った打球も技術で打った打球も一括りにして、数字にし、それの高い低いで運が良いか悪いかを判断する。
 柳田悠岐は2018年、BABIP.386であった。
 BABIPは.300を上回れば運が良く、下回れば運が悪いと評価される。
 柳田悠岐の成績は、圧倒的に運が良いと評価される成績である。
 つまり、運よく相手の守備範囲でない場所に落ちた打球が多かった可能性が非常に高いのだ。
 これを見ると、来年の打率は若干ながら下がる可能性はある。
 そもそも打率.352ほどの成績を次の年も維持できるとは考えにくい。
 運が多少味方したため、2018年シーズンは打率が良かったと考える。

 だが、BABIPは本塁打を含まない。本塁打は運の要素が薄いのだ。
 そのため、本塁打36本という好成績を維持できる可能性の方が、打率.352を維持できる可能性よりも高い。

まとめ 
 ここまで、第一部と第二部の二部構成で柳田悠岐の2018年シーズンの成績を評価してきたが、総括すると柳田悠岐は「運が味方した側面がある程度あるが、全てにおいて万能な5ツールプレイヤーであり、それに伴って得点に絡む能力が異常なまでに高い野手である」と言える。
 これほどまで「打てる」「走れる」「守れる」野手は10年に1人の逸材と言ってもいいのかもしれない。
 まだ日本シリーズが残っているため、柳田悠岐の活躍に非常に期待している。
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はじめに
 クライマックスシリーズでソフトバンクが西武を破り、日本シリーズへの進出を決めた大きな要因は柳田悠岐の存在である。
 その打撃能力は計り知れないが、本記事は二部構成の第一部として、柳田悠岐の2018年シーズンに残した基本的な打撃成績を考察する。
 セイバーメトリクスの深い話は、第二部で行うが、第一部では基本的な指標とセイバーメトリクスの触りだけでも見ていこうと思う。
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成績一覧
 柳田悠岐の2018年シーズンの主な打撃成績は、
出場130試合 打席数550 打率.352 本塁打36本 打点数102 出塁率.431 盗塁数21 OPS1.092 BABIP.386 wOBA.466 wRAA 66.41 である。

打率 本塁打 打点 盗塁 
 
打率.352 本塁打36本 打点数102という成績は、一般に3割30本100打点という大台であり、柳田はそれを余裕を持ってクリアした。
 特に打率では、2位の秋山翔吾の打率.323よりもおよそ30ポイントもの差をつけて首位打者に輝いている。
 本塁打と打点では西武ライオンズのコンビ、山川穂高と浅村栄斗に大きく差をつけられたが、それでも
本塁打36本 打点数102という成績を好成績と呼ばない人はいないだろう。
 盗塁数21という成績も無視できない。やはり脚も速い。
 盗塁成功率.750であるため、平均的な成功率ではあるが、十分チームのチャンスを作り出せる選手でもある。
 一般に、
 1. 打率が良い
 2. 長打が打てる
 3. 脚が速い
 4. 肩が強い
 5. 守備範囲が広い
という5つの能力を5ツールと呼び、これら全てにおいてバランスの取れた選手を5ツールプレイヤーと呼ぶ。
 5ツールプレイヤーは最も理想的なプレイヤーと称される。
 柳田悠岐の守備範囲と肩の強さに関しては日本プロ野球の計測したデータがそれほどない。
 守備に関しては指標がないため、あまり好みではないが、ゴールデングラブ賞の受賞歴から、日本プロ野球では柳田悠岐は守備も良いと評価されている。
 つまり、日本プロ野球の中では柳田悠岐は5ツールプレイヤーであると言える。
 「日本人選手の中で究極の理想的なプレイヤー」が柳田悠岐であるとこれらの成績から言える。
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出塁率
 柳田悠岐は、出塁率も素晴らしい成績を残している。
 2018年シーズンの柳田悠岐の
出塁率.431はリーグトップの成績である。
 名著である、「マネーボール」では出塁率はアウトにならない確率であることから重要視されていた。
 「マネーボール」では、出塁率が高い選手を主体に作ったチームが当時のリーグ新記録となる20連勝を成し遂げたことが特に有名である。
 柳田悠岐はそのアウトにならない確率がリーグで1番高かったと言え、繋ぐ打線において非常に重要な役割を果たしていた。

OPS
 ここで少しセイバーメトリクスの指標を見ていく。
 OPSとは、「
出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 柳田悠岐はOPS1.092を記録している。
 これもリーグトップの成績である。
 OPSは、.900を上回ればスター選手、1.000を上回ればMVP級とされる。
 柳田悠岐の成績は、余裕でMVP級の水準をクリアしている。
 これほど得点に絡むことのできる選手は非常に稀で、希少価値が高い。

第一部まとめ 
 第一部では、柳田悠岐の主な成績を見てきたが、ここまでをまとめると柳田悠岐は「5ツールプレイヤーであり、繋ぐ能力と得点に絡む能力もリーグで最も高い、理想的なプレイヤーである」と言える。
 野球史に刻まれる成績であることは間違いない。

 本日19:00更新のセイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 柳田悠岐の打撃(Part2) では、さらに深掘りをした柳田悠岐の凄さを数字で見ていく。

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はじめに
 メジャーリーグではここ数年の間に、革命が起きた。

 フライボールレボリューション、日本語的に言うと「フライボール革命」と呼ばれるものである。
 これまでの野球、アメリカンベースボールの常識を覆す、大きな革命である。

 野球には、完璧な理論など存在しない。
 打率,300を打つと一流と言われるが、それも経験則に当てはめられただけであり、もしかしたら何かがきっかけで,350を打つと一流と言われる時期が来るかもしれない。
 それほど、野球というのは変化していくスポーツである。
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フライボール革命とは?
 打率同様、完璧なものではないが、今日のメジャーリーグでは、フライボール革命という新たなトレンド、変化が浸透してきている。

 これは、よく「ゴロを打つな、フライを打て」という言葉で表現される。
 しかし、これは今までの常識とはかけ離れていた。
 日本の野球では、最短距離でバットを出して、ゴロを打つなどと教えられることが多いが、メジャーリーグでもそれに似たようなことが過去にもあった。
 それにより、極端なシフト守備、例えば右打者で引っ張ることが多い選手に対しては、サードの選手がセカンドの後ろを守り、三遊間はショートだけが守るという場合がザラにある。
 それにより、ゴロではなく内野手の頭の上を通るフライを打つという技法にしなければヒットが生まれないという問題が浮上した。
 それがフライを打てという1つの理由でもある。

 フライを打つことの理由はそれだけではない。

 メジャーリーグでは現在、全球場で高性能な投球、打球の観測装置が備え付けられている。
 その装置のデータを元にした統計で、打球をバットを水平にした場合を基準に30度で打ち上げることで、ヒットそしてホームランの確率が極端に上がるという統計結果が出たのである。

 これら、2つの理由から「ゴロを打つな、フライを打て」と言われる。
 これを総じて
フライボールレボリューション(フライボール革命)と呼ぶ。 
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導入事例
 このフライを打つ傾向を一早く取り入れたのが、ヒューストン・アストロズである。

 アストロズは再建期から右肩上がりで、チーム成績を伸ばし、2017年にはワールドシリーズ制覇という偉業を成し遂げた。

 アストロズのゼネラルマネージャー(GM)のルーノウが再建期の時期からフライボールを打たせるようにチーム方針を固めていた。
 その傾向が顕著に出たのが、決してスター選手でないルイス・バルブエナ選手であった。
 バルブエナは、ホームランを打つタイプの野手ではなく、2008年~2014年までの7シーズンで1シーズン16本のホームランがキャリアハイであり、基本的には一桁台のホームランが毎年の成績であった。
 しかし、2015年、アストロズと契約を結んだその年にホームラン25本を記録する。
 これは、アストロズがフライを打つ傾向を取り入れた結果である。

 また、その傾向はメジャー30球団全てに広がり、100年以上の歴史を持つメジャーリーグ史において、1シーズンの30球団全体のホームラン合計記録であった約5700本を、2017年で約6100本と、大幅に記録を更新したのである。

 2017年のナ・リーグMVPのスタントンは59本のホームランを放った。
 同じく2017年のア・リーグMVPのアルトゥーべも身長170cmほどにも関わらず、24本のホームランを放った。
 これほどまでにホームランが増えたのは、装置による技術的進歩と統計学による知的進歩の結果であると考える。

 フライボール革命によって、投手が受けた影響は、元メジャーリーガーであり、ノーヒットノーランも達成したことのある、ジャレット・ウィーバー投手に顕著に表れた。
 ウィーバーはメジャーリーグ屈指の「フライボールでアウトを取る投手」であった。
 しかし、フライボール革命が起こったメジャーリーグにおいて、フライボール投手は恰好の餌食であった。現役の晩年は目も当てられない成績であった。
 まさに、幸も不幸もある革命であったのだ。

まとめ
 日本にも中村剛也や柳田悠岐など、とにかくフライを打とうとする選手が多くいる。
 その選手たちの活躍も、フライボール革命を無意識に実現した結果であると考えられる。 
 この傾向から、日本からか、アメリカからか、それは分からないが、王貞治の偉大な記録である通算868本のホームラン世界記録を破るのは不可能ではないと考える。
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