野球を数字で見るブログ

Houston Astrosと読売ジャイアンツのファンです。 本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:福岡ソフトバンクホークス

はじめに
 指名打者でソフトバンクの台頭を支えたのはデスパイネである。
 世間ではホームランだけで、打率が異常に低い打者であると思われていることが多い。

 しかし、本記事では、2018年のデスパイネの打撃成績を見て、思った以上に打てることを説明する。
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成績一覧
 デスパイネが2018年に記録した成績は、出場116試合 打席数469 打率.238 出塁率.333 本塁打29本 打点数74 OPS.804 wOBA.363 wRAA 17.46 である。
 並べただけでは意味がないので、順に見ていく。

打率 本塁打 打点 
 日本球界において、一番見られるのは打率、本塁打、打点の主要三冠であろう。
 デスパイネは、
打率.238 本塁打29本 打点数74を記録している。
 打率.238を好成績と呼ぶ人はいないだろう。
 ヒットを打つ能力は低いということになる。
 ただし、本塁打の数は29本で、もう少しで大台の30本というところにいる。
 ヒットを打つ能力は低いが、長打を打つ能力は高いと言える。
 打点は運の要素が強いため、それほど気にしなくてもいいと考えているが、74打点は西武の中村剛也と並び、リーグ10位の成績であるため、低打率ながらも勝負どころで打つ能力はある程度高かったと言える。

出塁率 OPS 
 デスパイネは出塁率.333OPS.826を記録している。(OPSとは”出塁率+長打率”で算出される数値で、得点との相関は打率よりも高い)
  出塁率はリーグ平均がおよそ.324であり、OPSのリーグ平均がおよそ.722であるため、これら2つの成績ともに平均以上である。
 出塁率はアウトにならない確率であるため、デスパイネはアウトにならない確率が平均以上であり、打線を繋ぐ役割も果たしていたと言える。
 OPSは得点との相関が強いため、OPSだけで見ると、得点に絡む能力も平均以上であったと言える。
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wOBA wRAA
 ここで聞き馴染みのないwOBAとwRAAを見てみる。
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 デスパイネはwOBA.363を記録している。
 wOBAは平均が.320〜.330になる指標であるため、デスパイネはここでも平均以上に得点に絡む打撃をしたと言える。
 ソフトバンクで比較すると、松田宣浩がwOBA.347であるため、松田宣浩よりも得点に絡む活躍をしたと言える。 

 そしてwRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 デスパイネはおよそwRAA 17.42を記録している。
 つまりデスパイネは、平均的な選手が同じ469打席に立った場合と比べて、およそ17点もの得点を増やすことができたということである。
 またソフトバンクで比較すると、松田宣浩のwRAAが12.88であるため、松田宣浩よりも得点を増やすことができたと言える。

まとめ
 ここまでデスパイネの2018年の成績をザックリと見てきたが、打率以外は軒並み平均以上であり、「指名打者として十分に打つことができた」と言える。
 松田宣浩と比較してきたのは、低打率の2人の選手の中で、ソフトバンクの台頭を打撃面でどちらの方が支えてきたのかを知りたかっただけである。
 本記事のタイトルにもある通り、日本では打率.238の選手は評価が非常に低くなる。
 しかし、それは過小評価であり、実はデスパイネはソフトバンクに得点を多くもたらした指名打者であると数字が物語っているのである。
  つまり、世間が思っている以上に打てるのである。

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はじめに
 ソフトバンクの森唯斗は2018年の最後の1球を投げた投手であるが、その実力はどれほどのものなのだろうか?
 本記事は、二部構成の第二部(Part2)として、 (ソフトバンク)日本シリーズの優勝投手、森唯斗の実力は?(Part1)に引き続き、森唯斗の実力を数字で見ていく。
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成績一覧
 森唯斗が残した2018年シーズンの主な成績は、登板数66試合 投球回数61.1イニングス 2勝4敗 防御率2.79 奪三振率8.95 与四球率2.79 37セーブ WHIP1.14 FIP3.47 であった。

WHIP 
 第一部でも触れたが、WHIPをまた見ていく。
 WHIPとは、「1イニングあたり何人のランナーを背負ったか?」を示す指標であり、例えば1イニングを投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00が記録される。

 WHIPは1.00前後でエース格と言われる。
 森唯斗のWHIPは1.14であり、エース格にはやや及ばない成績である。
 先発投手である西武の菊池雄星のWHIPは1.03であり、楽天の岸孝之のWHIPは0.98である。
 先発投手と抑え投手を比較するのは、やや的外れかもしれないが、エース格の投手はこれらのような数字を記録する。
 そのため、森唯斗はエース格の成績には及ばず、「ランナーを背負う率が高い投手である」と言える。
 この要因の1つは間違いなく与四球であるため、コントロールをさらに改善できればより優秀な成績を残せる可能性もある。(ちなみに2017年のサファテはWHIP0.67という成績であった。)

K/BB
 K/BBとは奪三振数を与四球数で割った指標で、「1つの四球を与える間に何個の三振を奪えるか?」を表す数字である。
 主にコントロールの良し悪しを見るために使われる。
 森唯斗は2018年シーズン、
K/BB 3.21を記録している。
 K/BBは3.50を上回れば優秀とされる。
 そのため、森唯斗は優秀な成績を残せてはいないものの、平均的な成績を収めてはいる。
 奪三振能力が高いため、与四球数を減らすことができればK/BBも当然ながら好成績になる。
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FIP 
 FIPとは、投手だけがコントロールできるものである被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字で算出される擬似的な防御率である。
 この指標の利点は、野手の守備に依存しないことである。
 野球は守る野手によって投球の内容が変わってくることがある。
 エラーとは違い、守備範囲の広い選手や狭い選手がいることは間違いなくあり、これらを考えて投球を評価するのは非常に難しい。
 そのためFIPは、投手の責任である被本塁打、与四球数、奪三振数で簡単に防御率を決めてしまおうと考え出された指標である。
 防御率が悪くても、FIPが良ければ評価は高くなる。野手の守備への依存が比較的少なく、運という
コントロールできない出来事を排除できるからだ。
 森唯斗はおよそFIP 3.47を記録している。
 比較すると、日本シリーズの対戦相手であった広島カープの中継ぎ投手の一岡竜司のFIPがおよそ3.74であり、ジャクソンがおよそ4.50である。
 この2人よりも森唯斗の方が好成績である。
 そのため、FIPが教えてくれていることは、森唯斗は抑え投手として、広島カープのリリーフエースと呼ばれる選手たちよりも「自己解決能力が高い」ということである。
 
まとめ
 第一部と第二部の二部構成でソフトバンクの森唯斗の成績を見てきたが、総括すると森唯斗は「四球を与えるケースは比較的多い投手ではあるが、奪三振能力がある程度あり、一般的な中継ぎ投手よりも自己解決能力がある投手」と言える。
 まだ若く、ある程度課題もある投手である。
 しかし、サファテが不在の状況下で、ソフトバンクホークスが勝ち残れた要因の1つは、
森唯斗の実力があったからと言えるかもしれない。

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はじめに
 福岡ソフトバンクホークスが2018年の日本一に輝いたが、最後の1球を投げたのは森唯斗投手であった。
 サファテがいない中、26歳の若手投手である森唯斗がソフトバンクのクローザーを担っていた。
 本記事では、二部構成の第一部(Part1)として森唯斗の2018年シーズンを振り返り、どのような投手なのかを数字で見て考察する。
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成績一覧
 森唯斗が残した2018年シーズンの主な成績は、登板数66試合 投球回数61.1イニングス 2勝4敗 防御率2.79 奪三振率8.95 与四球率2.79 37セーブ WHIP1.14 FIP3.47 であった。
 並べてあるだけでは意味がないので、順に成績を見ていく。

勝利数 敗戦数 防御率
 森唯斗は66試合66.1イニングスを投げ、2勝4敗 防御率2.79という成績を収めている。
 決して悪い成績ではないことはわかると思う。
 敗戦の数が4つあるが、サファテは2017年に同じ66試合に登板して、敗戦が2つある。
 中継ぎ投手の敗戦は、先発投手と違い中継ぎ失敗を意味するが、4回の中継ぎ失敗という意味では、オリックスの増井浩俊やロッテの内竜也の5敗と比べると1つ少ないため、他球団の投手よりは負け数は少ないことになる。
 登板数もその2人よりも森唯斗の方が多いため、4敗は許容範囲であると言ってもいい。

 防御率2.79という数字も、平均以上の成績を収めており、決して悪い投手ではないことは、負け数と防御率からは読み取れる。

奪三振率 与四球率
 森唯斗は、奪三振率8.95 与四球率2.79を記録している。
 奪三振率は、投球回数以上の三振、つまり奪三振率9.00ほどを記録できれば優秀であると言われる。
 森唯斗は
奪三振率8.95であり、9.00に非常に近い。
 十分、奪三振能力のある抑え投手であると言える。
 ただし、与四球率が若干気になるところである。
 与四球率は一般的に、2.50未満に抑えて合格点とすることが多い。
 抑え投手の場合は、余計に四球を与えては危ない。
 1点差という局面で登板した場合、与四球で無駄なランナーを背負ってしまえば、「劇場型」と言われる投手になってしまう。
 森唯斗の与四球率は2.79であり、2.50をわずかに超えている。
 つまり、若干ながら不安定な抑え投手であったと数字から読み取れる。
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WHIP 
 WHIPとは、「1イニングあたり何人のランナーを背負ったか?」を示す指標であり、例えば1イニングを投げて被安打1無四球に抑えれば、WHIP1.00が記録される。
 WHIPは1.00前後でエース格と言われる。
 森唯斗のWHIPは1.14であり、エース格にはやや及ばない成績である。
 先発投手である西武の菊池雄星のWHIPは1.03であり、楽天の岸孝之のWHIPは0.98である。
 先発投手と抑え投手を比較するのは、やや的外れかもしれないが、エース格の投手はこれらのような数字を記録する。
 そのため、森唯斗はエース格の成績には及ばず、「ランナーを背負う率が高い投手である」と言える。
 この要因の1つは間違いなく与四球であるため、コントロールをさらに改善できればより優秀な成績を残せる可能性もある。(ちなみに2017年のサファテはWHIP0.67という成績であった。)
 
第一部まとめ
 第一部では森唯斗の主な成績を見てきたが、ここまででわかったことは森唯斗は「防御率は平均以上であり、奪三振能力も高いが、ランナーを背負いやすい抑え投手である」ということだろう。
 サファテと比較してしまうのは酷な話であるが、課題は少々ある投手である。
 本日更新の(ソフトバンク)日本シリーズの優勝投手、森唯斗の実力は?(Part1)では、さらに踏み込んだ森唯斗の成績評価を行う予定である。

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はじめに
 2018年の日本シリーズを制覇した福岡ソフトバンクホークスの最強打者といえば、まず間違いなく柳田悠岐である。
 本記事では、柳田悠岐の2018年シーズンの成績を振り返り、どれほど尋常じゃない打者なのかを見ていく。
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成績一覧
 柳田悠岐の2018年シーズンの主な打撃成績は、出場130試合 打席数550 打率.352 本塁打36本 打点数102 出塁率.431 盗塁数21 OPS1.092 wOBA.466 wRAA 66.41 である。
 並べただけではよく分からないので、順に説明していく。

打率 本塁打 打点 盗塁 
 打率.352 本塁打36本 打点数102という成績は、一般に3割30本100打点という大台であり、柳田はそれを余裕を持ってクリアした。
 特に打率では、2位の秋山翔吾の打率.323よりもおよそ30ポイントもの差をつけて首位打者に輝いている。
 本塁打と打点では西武ライオンズのコンビ、山川穂高と浅村栄斗に大きく差をつけられたが、それでも
本塁打36本 打点数102という成績を好成績と呼ばない人はいないだろう。
 盗塁数21という成績も無視できない。やはり脚も速い。
 盗塁成功率.750であるため、平均的な成功率ではあるが、十分チームのチャンスを作り出せる選手でもある。
 一般に、
 1. 打率が良い
 2. 長打が打てる
 3. 脚が速い
 4. 肩が強い
 5. 守備範囲が広い
という5つの能力を5ツールと呼び、これら全てにおいてバランスの取れた選手を5ツールプレイヤーと呼ぶ。
 5ツールプレイヤーは最も理想的なプレイヤーと称される。
 柳田悠岐の守備範囲と肩の強さに関しては日本プロ野球の計測したデータがそれほどない。
 守備に関しては指標がないが、ゴールデングラブ賞の受賞歴から、日本プロ野球では柳田悠岐は守備も良いと評価されている。
 つまり、日本プロ野球の中では柳田悠岐は5ツールプレイヤーであると言える。
 「日本人選手の中で究極の理想的なプレイヤー」が柳田悠岐であるとこれらの成績から言える。

出塁率
 柳田悠岐は、出塁率も素晴らしい成績を残している。
 2018年シーズンの柳田悠岐の出塁率.431はリーグトップの成績である。
 名著である、「マネーボール」では出塁率はアウトにならない確率であることから重要視されていた。
 「マネーボール」では、出塁率が高い選手を主体に作ったチームが当時のリーグ新記録となる20連勝を成し遂げたことが特に有名である。
 柳田悠岐はそのアウトにならない確率がリーグで1番高かったと言え、繋ぐ打線において非常に重要な役割を果たしていた。


OPS
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 柳田悠岐はOPS1.092を記録している。
 これもリーグトップの成績である。
 OPSは、.900を上回ればスター選手、1.000を上回ればMVP級とされる。
 柳田悠岐の成績は、余裕でMVP級の水準を余裕でクリアしている。
 これほど得点に絡むことのできる選手は非常に稀で、希少価値が高い。

wOBA
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 柳田悠岐は2018年シーズン、およそwOBA.466を記録している。
 この数字は、12球団の選手全員の中でトップの成績である。
 つまり、柳田悠岐はwOBAで見ると、日本プロ野球の選手の中で最も得点に絡んだ選手であると言える。
 セリーグのMVP筆頭である丸佳浩のwOBAがおよそ.453であるため、丸佳浩よりも良い成績である。
 セリーグは優勝したチームの丸佳浩がリーグトップのwOBAを記録しているため、簡単に丸佳浩をMVPにすることができる。
 しかし、パリーグはMVPをリーグ優勝した西武ライオンズから出すのか、それとも2位のソフトバンクの柳田悠岐なのか、非常に難しい判断が求められる。

wRAA
 本記事で紹介する最後の成績として、wRAAを見てみる。
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 柳田悠岐はおよそwRAA 66.41を記録している。
 この数字は断トツで12球団全選手の中でトップの数字である。
 つまり柳田悠岐は、平均的な選手が同じ550打席に立った場合と比べて、およそ66点もの得点を増やすことができたということである。
 wRAAは40.00以上でMVP級と称されるが、柳田悠岐の成績は、50.00も60.00も越えて
66.41である。
 これほどまでのチーム得点に絡む選手は本当に稀である。
 尋常ではない要素の1つである。
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まとめ 
 ここまで、第一部と第二部の二部構成で柳田悠岐の2018年シーズンの成績を評価してきたが、総括すると柳田悠岐は「全てにおいて万能な5ツールプレイヤーであり、それに伴って得点に絡む能力が異常なまでに高い野手であり、12球団で現状では最強の、尋常ではない打者である」と言える。
 日本一を決めた大きな要因は柳田悠岐であったことは間違いない。
 サヨナラホームランなど、素晴らしい活躍をしていた。
 シーズンでも、CSや日本シリーズでもその力は健在であった。

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はじめに
 2018年の日本シリーズMVPに輝いた甲斐拓也はどんな選手なのか?
 本記事は甲斐拓也の打撃と守備に関して、簡潔に2018年の数字で見て考察する。
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成績一覧
 甲斐拓也の2018年シーズンの甲斐拓也の主な成績は、出場133試合 打席数363 打率.213 本塁打7本 打点数37 出塁率.274 OPS.602 守備率.991 盗塁阻止率.447 である。
 並べるだけでは意味がないので、順に説明していく。

打率 本塁打 打点
 甲斐拓也は出場試合数が133試合であり、間違いなくソフトバンクの正捕手として活躍しているが、その打撃はそれほど凄いものではない。
 打率.213 本塁打7本 打点数37 であり、低打率で本塁打の数も一桁であり、打点数も40まで届いていない。
 主要三冠に関しては、好成績を残すことができないタイプである。
 しかし、これは普通のことである。
 例えば、長年中日ドラゴンズで活躍した谷繁元信に関しても、この成績と似たような数字を残している。
 2012年に日本一に輝いた阿部慎之助や元メジャーリーガーの城島健司のような大型捕手は本当に珍しい。
 捕手は最初は守備を優先するべきポジションなのである。
 (阿部慎之助などに関しても最初から打てたわけではない。)

出塁率 OPS
 次に出塁率とOPSに関しても、それほど良い成績を残しているとは言えない。
 出塁率はアウトにならない確率であり、最も重視するべき指標の1つであると名著である「マネーボール」には書かれている。
 甲斐拓也は出塁率.274であり、平均以下である。
 また、OPSに関しても平均以下の.602である。(OPSとは出塁率+長打率で算出される指標で、得点との相関が打率や出塁率よりも高いため、打撃を評価する上で重要になる)
 出塁率、OPS共に平均以下の成績ではあるが、捕手であることを考えると、先に述べた通り、最初は優先するべきものではない。
 まだ25歳という年齢であるため、今後の成長に期待したいところではある。


守備率 盗塁阻止率
 2018年の日本シリーズを見ていた人は、間違いなく守備率と盗塁阻止率が気になるところであると思う。
 甲斐拓也の守備率は.991であり、盗塁阻止率は驚異の.447である。
 守備率は.990を上回り、まず間違いなく守備に対する信頼を勝ち得たと言っていい。
 ここが捕手に求められるところだ。
 最初は打撃は良くなくていいと先にも述べたが、守備はしっかりしていてほしい。
 甲斐拓也の守備はしっかりしていると数字が物語っている。
 特に盗塁阻止率は驚異の.447である。
 これはセリーグの盗塁阻止率1位の巨人の正捕手、小林誠司の.341を大きく上回る成績であり、ソフトバンクでチームメイトであるパリーグ2位の高山裕亮の.385を大きく突き放す成績である。
 甲斐キャノンと呼ばれる理由は、テレビを見ているだけでも分かるが、数字で別の捕手と比較すると、よりその理由がわかる。
 日本シリーズの盗塁阻止率100%という成績も異常なほどの好成績である。
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まとめ 
 甲斐拓也の成績をザックリと見てきたが、「どのような選手か?」という問いに答えるとすれば、甲斐拓也は「ヒットを打つ能力、選球眼、長打力、打撃の全てにおいて平均以下であるが、守備に関して、特に盗塁阻止の能力に関してはパリーグのみならず日本球界で最高の能力を持っている捕手」であると言える。
 日本シリーズMVPになるほどの捕手である。
 2019年シーズン以降も甲斐拓也の守備での活躍に大きく期待できると考える。

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はじめに
 摂津正や五十嵐亮太など、ソフトバンクの一時代を築いた選手たちが戦力外通告を受けた。
 ソフトバンクファンの方々は悲しみの声が聞こえるが、ある程度は仕方がなかった部分がある。
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かつての沢村賞投手
 摂津正は2012年、17勝を挙げ、防御率1.91という好成績を残し沢村賞に輝いた。
 侍ジャパンにも選出され、輝かしいキャリアを送っていたが、 年齢を重ねるごとに怪我などが多くなり、登板機会も激減した。
 2018年に至っては、7試合の登板に留まっていた。
 現中日ドラゴンズの松坂大輔が3年間で1試合しか登板していなかったことを考えると、まだマシな方ではあるが、36歳という年齢問題もあり、戦力外通告となった。
 元々は中継ぎ投手として新人王に輝くほど器用な投手であった。
 やはりメジャーリーグでよく言われるが、35歳を過ぎると成績が劇的に落ちてくる。
 統計でそのような答えが出ているのだ。
 36歳という年齢はまさに下降線をたどる年齢である。
 今後の動向に注目し、他球団への入団はあるのか、見ていきたいところではある。

かつてのメジャーリーガー
 五十嵐亮太は、ニューヨーク・メッツやトロント・ブルージェイズなど、メジャーリーグの名門を渡り歩いた中継ぎ投手であった。
 メジャーでの成績は決してよくはない。
 キャリアハイでもメッツ時代の2011年、45試合に登板し、防御率4.66という成績であった。
 帰国後、目を付けたソフトバンクが契約し、五十嵐亮太は2014年、防御率1.52そして44ホールドという素晴らしい成績を残した。
 だが、摂津同様、年齢を重ねていくにつれて、活躍できなくなった。
 摂津正とは違い、剛腕投手という投球スタイルであった。
 年齢を重ねれば怪我が多く、五十嵐亮太もかつての輝きを失っていた。
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まとめ 
 摂津正や五十嵐亮太はソフトバンクの一時代を築いた選手であることは間違いない。
 ただ、35歳を過ぎれば成績も落ちてくる。
 怪我も多くなる。
 野球ファンとしては寂しいものではあるが、当然の出来事でもある。
 だが、引退とは決まっていないため、今後、2人の選手の動向に注目していきたい。

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はじめに
 2018年の日本シリーズは福岡ソフトバンクホークスが4勝1敗という結果で、優勝を決めた。
 ソフトバンクの勝因と広島カープの敗因は表裏一体のようなところがあるが、本記事ではそれらについて簡単に述べる。
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ソフトバンクの勝因
 ソフトバンクの勝因は、大事な局面でのホームランが打てた事であると考える。
 第4戦の柳田悠岐のサヨナラホームランは特に大きな一発である。
 柳田悠岐はこのシリーズではホームランを打ててはいなかったが、第1号ホームランが貴重なサヨナラホームランになった。
 そして第5戦のグラシアルのホームラン。
 1対0でソフトバンクがリードしており、同点にされては困り、追加点が欲しい時に出た一発であり、重い試合の戦況を大きく変えたホームランであった。
 広島カープもソフトバンクも強打であるが、大事な局面で打てるか打てないかで大きく戦況が変わる。
 広島はそれがなかったことが敗因であり、表裏一体としてソフトバンクの勝因でもある。

広島カープの敗因
 誰もが思うことだが、ソフトバンクの甲斐拓也の肩を考えずに盗塁を試み続けたことが大きな敗因の1つであろう。
 甲斐キャノンで、6回連続盗塁阻止という日本シリーズ新記録を打ち立てた。
 広島カープは盗塁成功率0%であり、これが広島カープの大きな敗因の1つ。
 そもそも盗塁は、よっぽどの事が無い限りは試みない方がいい。
 例を言うと、メジャーリーグでそれが示される。
 セイバーメトリクスと呼ばれる統計手法に従順なメジャーリーグのオークランド・アスレチックスは全く盗塁を試みない。
 それでいても、オークランド・アスレチックスは常勝球団である。盗塁をしなくても勝つ手段はいくらでもあるのだ。
 広島カープの場合、盗塁を試みすぎた。試みなくても良い場面でも、試みた。
 甲斐拓也の肩の強さを考慮せず、自滅するように次々と盗塁を試みた広島カープの采配ミスが目立った。
 これが広島カープの最も大きな敗因の1つである。
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まとめ 
 簡単にソフトバンクの勝因と広島カープの敗因について述べた。
 打撃能力の差は数字的にもほとんどない。
 しかし、大事な場面での一打。大事な場面での盗塁死。それが勝敗を大きく分けたと考える。

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はじめに
 中村晃の存在は、ソフトバンクホークスを支えていることは間違いない。
 本記事は、セイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 中村晃の打撃(Part1)に引き続き、中村晃の2018年の成績を徹底解剖し、どのような打者であるか評価し、考察する。
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成績一覧
 中村晃の2018年シーズンの主な成績は、 
出場136試合 打席数580 打率.292 本塁打14本 打点数57 出塁率.369 OPS.804 BABIP.312 wOBA.351 wRAA 16.14 である。

wOBA 
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 中村晃は2018年シーズン、およそwOBA.351を記録している。
 wOBAは平均が.320〜.330ほどになるのが一般的であり、2018年シーズンのパリーグ平均がおよそ.317であるため、中村晃の成績は平均以上の成績であると言える。
 つまり、中村晃はwOBAで見ると「得点に絡む能力は平均以上である」と言える。

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 wRAAが高ければ高いほど、当然チームの得点に大きく貢献したと言える。
 中村晃はおよそwRAA 16.14を記録している。
 つまり、平均的な打者が中村晃と同じ580打席に立った場合と比べ、中村晃はおよそ16点の得点をチームにもたらしたと言える。
 wRAAは10.00を上回れば平均以上の成績であるとされている。
 つまり、ここでも中村晃は「平均以上に得点を稼いだ打者である」と言える。

BABIP
 BABIPとは簡単に言えば「ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率」である。
 BABIPは運との相関が強い指標である。
 セイバーメトリクスでは本塁打以外のヒットは運の要素が強いと考える。それを特に示すのがBABIPである。
 ボテボテの内野安打でも、快心の二塁打でも打率は変わらないだろう。
 そしてどちらのヒットにしろBABIPは上がる。
 快心のあたりでもボテボテでも結局はヒット。それがBABIPの示す大きな要素だ。

 つまり、運で打った打球も技術で打った打球も一括りにして、数字にし、それの高い低いで運が良いか悪いかを判断する。
 中村晃は、BABIP.312を記録している。
 BABIPは.300を上回れば運が良く、下回れば運が悪いと評価される。
 中村晃のBABIPはほぼ.300であり、それほど運に左右されなかったと言える。
 比較するならば、広島カープの丸佳浩はBABIP.352であるため、少なくとも丸佳浩よりは運に左右されなかったと言える。
 それほど運に左右されなかったということは、「2018年シーズンの成績が中村晃の本来の打撃能力である」と言えるかもしれない。
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まとめ
 第一部と第二部の二部構成で中村晃の成績を評価してきたが、総括すると、中村晃は「ミート力、選球眼、長打力、得点に絡む能力、全てにおいて平均以上の打者である」と言える。
 日本シリーズでは派手な活躍をまだ見せていない渋い打者ではあるが、実はあらゆる能力が平均以上であり、目立ってもおかしくない選手であると考える。

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参考にしたサイト
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はじめに
 2018年、ソフトバンクホークスのリーグ2位、日本シリーズ出場は、中村晃の存在がなければ成し得なかったかもしれない。
 本記事では、二部構成の第一部(Part1)として、中村晃の2018年シーズンの成績を見て、どのような選手なのかを考察する。
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成績一覧
 中村晃の2018年シーズンの主な成績は、 
出場136試合 打席数580 打率.292 本塁打14本 打点数57 出塁率.369 OPS.804 BABIP.312 wOBA.351 wRAA 16.14 である。
 これだけでは何のことだかわからないため、順に説明していく。

打率 本塁打 打点
 打率.292 本塁打14本 打点数57という成績は、馴染みのある打率、本塁打、打点、つまり主要三冠の成績である。
 打率に関しては、比較的良い成績を収めている。
 2018年のパリーグ平均がおよそ打率.254であるため、中村晃の打率.292という数字は平均以上にヒットを打つ能力が高かったことを物語っている。
 本塁打の数も二桁の14本であるため、長打力も決して悪くない。
 中村晃は2011年から8年間の一軍生活の中で、2018年に初めて二桁本塁打を放った。キャリアハイの成績である。
 中村晃の二桁本塁打は、
ソフトバンクの得点源の1つである
 打点は少なめで57打点であるが、打点数はそれほど気にするものではないと考えている。
 打点は運の要素が最も強い指標の1つである。
 ランナーがいなければ本塁打以外のヒットを打っても打点は付かず、満塁なら本塁打以外のヒットを打つと最大3打点が付く。
 そのため、打点が多い少ないはよっぽどのことでない限りは気にしなくていいと考える。

出塁率
 出塁率は、打率に対して「どれほど四球を選ぶことができるか?」を示す指標になる。
 中村晃は出塁率.369を記録している。
 この成績はパリーグで規定打席に到達した選手29人の中で、11位の成績になる。
 平均以上の成績を残せている。
 選んだ四球の数も柳田悠岐に次いで、リーグ10位の60個である。
 本ブログでは何度も引用しているが、名著で
あり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、

 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。」

 と言われている。
 中村晃は自分の「ストライクゾーンを操る能力」があると言える。
 自分のストライクゾーンがしっかりと分かっている、選球眼が良い、とも言える。
 この能力が今シーズン好成績を残した要因の1つであろう。


OPS
 OPSとは、「出塁率+長打率」で算出される成績であり、得点との相関が打率や出塁率、長打率よりも高い、セイバーメトリクスの指標の1つである。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 中村晃は2018年、OPS.804を記録している。
 柳田悠岐のように群を抜いて良い成績ではないが、OPSはランク付けでA級〜G級まであり、A級はスーパースターレベルの.900以上であるとされる。
 中村晃の成績は、C級の「良い」成績である。
 つまり、OPSを見ると、中村晃は得点に絡む能力が平均以上であったと言える。
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第一部まとめ
 ここまで、第一部(Part1)では、中村晃の主要な成績を見て、良いか悪いか評価してきた。
 打率や選球眼など、平均以上のものを持っている選手と言える。
 大体の選手としての特徴はわかったが、本日19:00更新予定の第二部(Part2)、セイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 中村晃の打撃(Part2)では、中村晃の成績をさらに踏み込んで評価していく。

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参考にしたサイト、本
1.スポナビ
2.Wikipedia OPS(野球)
3.マイケル・ルイス著 「マネーボール」
 

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 ソフトバンクが2018年リーグ2位という好成績を残せたこと、そして日本シリーズへ進出できたことの大きな要因の1つは柳田悠岐の存在である。
 本記事では、
セイバーメトリクス 選手編(ソフトバンク) 柳田悠岐の打撃(Part1)に引き続き、二部構成の第二部として更に深く柳田悠岐の2018年シーズンの成績を評価していく。
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成績一覧
 柳田悠岐の2018年シーズンの主な打撃成績は、
出場130試合 打席数550 打率.352 本塁打36本 打点数102 出塁率.431 盗塁数21 OPS1.092 BABIP.386 wOBA.466 wRAA 66.41 である。

wOBA
 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているか」ということを評価する指標である。
 つまり、wOBAが高ければ高いほど得点に絡む能力が高いと言える。
 柳田悠岐は2018年シーズン、およそwOBA.466を記録している。
 この数字は、12球団の選手全員の中でトップの成績である。
 つまり、柳田悠岐はwOBAで見ると、日本プロ野球の選手の中で最も得点に絡んだ選手であると言える。
 セリーグのMVP筆頭である、丸佳浩のwOBAがおよそ.453であるため、丸佳浩よりも良い成績である。
 セリーグは優勝したチームの丸佳浩がリーグトップのwOBAを記録しているため、簡単に丸佳浩をMVPにすることができる。
 しかし、パリーグはMVPをリーグ優勝した西武ライオンズから出すのか、それとも2位のソフトバンクの柳田悠岐なのか、非常に難しい判断が求められる。

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 柳田悠岐はおよそwRAA 66.41を記録している。
 この数字は断トツで12球団全選手の中でトップの数字である。
 つまり柳田悠岐は、平均的な選手が同じ550打席に立った場合と比べて、およそ66点もの得点を増やすことができたということである。
 これは歴史的な記録の可能性がある。
 過去の成績を算出していないため、例えば王貞治や落合博満などのレジェンドたちがもっと良い成績を残していた可能性もある。
 しかし、柳田悠岐の成績は恐らくそれと肩を並べるほどの成績であると考える。
 なぜなら、wRAAは40.00以上でMVP級と称されるからだ。
 柳田悠岐の成績は、50.00も60.00も越えて
66.41である。
 そのため、レジェンドたちの記録はわからないが、歴史的な成績である可能性がある。
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BABIP
 ここまで、柳田悠岐は手の付け所のない完璧な野手であると思われる。
 しかし、BABIPを見れば若干ネガティブな面もある。
 
BABIPとは簡単に言えば「ホームランゾーン以外に打球が飛んだ時の打率」である。
 BABIPは運との相関が強い指標である。
 セイバーメトリクスでは本塁打以外のヒットは運の要素が強いと考える。それを特に示すのがBABIPである。
 ボテボテの内野安打でも、快心の二塁打でも打率は変わらないだろう。
 そしてどちらのヒットにしろBABIPは上がる。
 快心のあたりでもボテボテでも結局はヒット。それがBABIPの示す大きな要素だ。

 つまり、運で打った打球も技術で打った打球も一括りにして、数字にし、それの高い低いで運が良いか悪いかを判断する。
 柳田悠岐は2018年、BABIP.386であった。
 BABIPは.300を上回れば運が良く、下回れば運が悪いと評価される。
 柳田悠岐の成績は、圧倒的に運が良いと評価される成績である。
 つまり、運よく相手の守備範囲でない場所に落ちた打球が多かった可能性が非常に高いのだ。
 これを見ると、来年の打率は若干ながら下がる可能性はある。
 そもそも打率.352ほどの成績を次の年も維持できるとは考えにくい。
 運が多少味方したため、2018年シーズンは打率が良かったと考える。

 だが、BABIPは本塁打を含まない。本塁打は運の要素が薄いのだ。
 そのため、本塁打36本という好成績を維持できる可能性の方が、打率.352を維持できる可能性よりも高い。

まとめ 
 ここまで、第一部と第二部の二部構成で柳田悠岐の2018年シーズンの成績を評価してきたが、総括すると柳田悠岐は「運が味方した側面がある程度あるが、全てにおいて万能な5ツールプレイヤーであり、それに伴って得点に絡む能力が異常なまでに高い野手である」と言える。
 これほどまで「打てる」「走れる」「守れる」野手は10年に1人の逸材と言ってもいいのかもしれない。
 まだ日本シリーズが残っているため、柳田悠岐の活躍に非常に期待している。
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