野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:鈴木誠也

はじめに
 広島カープのリーグ優勝3連覇、及び日本シリーズ出場の立役者となった1人が鈴木誠也であろう。
 丸佳浩が巨人へ移籍し、外野手が手薄になっても鈴木誠也の存在は相当大きい。
 本記事では、鈴木誠也の成績を徹底的に見て、どれほど凄い打者なのかを解き明かしていく。

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成績一覧
 鈴木誠也の主な成績は、出場124試合 打席数520 打率.320 本塁打30本 打点数94 出塁率.438 OPS1.057 BABIP.374 wOBA.452 wRAA 47.13 である。

打率 打点 本塁打 
 基本的な指標として、まず打率は3割を上回り、打率.320を記録している。
 3割を上回れば日本では一流と称されるため、この数字には文句の付け所がないだろう。
 本塁打の数も自身初の1シーズン30本を打ち、キャリアハイの成績を収めた。
 打点数はもうひと押しで100打点の大台の94打点を記録した。
 出場試合数がやや少なめであるため、シーズンを満足に過ごせた場合、本塁打と打点に関してはさらに稼げる能力は間違いなくあると言える。

出塁率

 出塁率は素晴らしく、出塁率.438を記録している。
 この数字は、同じ広島カープの丸佳浩に次ぐリーグ2位の成績である。
 四球数はリーグ3位の88個であり、選球眼に優れた選手であることは確かである。
 出塁率.438の好成績は、四球を選ぶ「選球眼」によるものであることは間違いない。
 本ブログでは何度も引用したものではあるが、名著であり、映画化もされた「マネーボール」の言葉を借りれば、

 「ストライクゾーンをコントロールできる能力が、じつは、将来成功する可能性と最もつながりが深い。
そして、ストライクゾーンを操る術を身につけているかどうか、最もわかりやすい指標が四球の数なのだ。

 と言われている。
 鈴木誠也は、卓越した選球眼で
”ストライクゾーンをコントロールする能力”が非常に高い。
 自分のストライクゾーンを理解していると言い換えることもできるだろう。
 四球数リーグ1位の丸佳浩、リーグ2位の山田哲人に次いでこの能力を持っていたと言える。

OPS
 ここでセイバーメトリクスの指標のOPSに触れておく。
 OPSとは、”出塁率+長打率”で算出される成績であり、得点との相関が打率、出塁率、長打率よりも高い指標である。
 つまり、OPSが高ければ高いほど”得点に絡む能力”が高いと言える。
 鈴木誠也はOPS1.057を記録し、これも同じく広島カープの丸佳浩に次いでリーグ2位の成績である。

 2018年5月時点で成績が低迷していた選手とは思えない成績である。
 怪我もあり、出場試合数がやや少ないことを差し引いても素晴らしい成績である。
 これだけの打者が中軸にいる広島カープは、まさに最強であると言える。
 特に、丸佳浩とのコンビは他球団からしたら脅威である。

wOBA

 wOBAとは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているのか」ということを評価する指標である。
 鈴木誠也は2018年シーズン、およそwOBA.452を記録している。
 wOBAは平均.320〜.330ほどになる指標であり、鈴木誠也の数字は圧倒的に平均を上回っている。
 比較をすると、同じ広島カープの丸佳浩はおよそwOBA.453である。
 鈴木誠也はおよそwOBA.452であるため、丸佳浩と1ポイントほどしか変わらないことになる。
 つまり、鈴木誠也は丸佳浩と同じくらい得点に絡む活躍をすることができたと言える。 

wRAA
 wRAAとは、「平均的な打者が同じ打席数立った場合に比べて増やした得点」を表す指標である。
 もちろんwRAAが高ければ高いほど、チームの得点に大きく貢献したと言える。
 鈴木誠也はおよそwRAA 47.13である。
 つまり、鈴木誠也は平均的な打者が同じ打席数に立った場合よりも約47点の得点を増やしたことになる。
 wRAAは「10〜19で平均以上」「20〜39で非常に優秀」「40以上でMVP級」と一般的に言われており、鈴木誠也の
wRAA 47.13はまさにMVP級の成績であると言える。
 比較として、丸佳浩のwRAAはおよそ51.54である。
 丸佳浩よりも若干劣るが、51.54打席という成績が良すぎるため、鈴木誠也は丸佳浩の後ろに隠れてしまったという不運がある。
 しかし、これは必然である。
 丸佳浩は2018年シーズン
566打席に立ち、鈴木誠也は520打席しか立っていない。
 46打席の差があるため、打席数に大きく左右されるwRAAは丸佳浩の方が上回るということだ。
 必然的に丸佳浩に軍配が上がる。
 だが、鈴木誠也は素晴らしいwRAAを記録したことには間違いなく、得点に関与する能力が非常に強かったと言える。
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まとめ
 2018年シーズンの鈴木誠也は「ストライクゾーンを理解しコントロールする能力、そして長打を打つ能力による”得点に絡む活躍”はMVP級であった」と言える。
 丸佳浩と同格か?という問いに答えるとすれば、丸佳浩の方が若干上ではある。しかし、明らかに鈴木誠也の打撃も他の選手を圧倒的に上回っており、MVP級の選手であると言える。

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参考にしたサイト
記事終了


はじめに 
 本記事で過去のリンク、ベストナイン予想(セントラルリーグ編)で予想したセリーグベストナインが見事に的中した。
 
ベストナイン予想(パシフィックリーグ編)はやや外れてはいたが、セリーグに関しては完全に当たっていたため、嬉しい限りである。
 本記事では、「数字で見ればベストナインはこうなる」ということのおさらいとして、もう一度過去の記事と似た内容を載せ、ベストナインの理由についての解釈も載せる。
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ベストナイン 一覧 
投手 菅野智之 (巨人)
捕手 會澤翼 (広島)
1塁手 ダヤン・ビシエド (中日)
2塁手 山田哲人 (ヤクルト)
3塁手 宮崎敏郎 (DeNA)
遊撃手 坂本勇人 (巨人)
外野手1 丸佳浩 (広島)
外野手2 鈴木誠也 (広島)
外野手3 
ネフタリ・ソト (DeNA) 

投手 菅野智之 

 菅野智之は誰も文句が付けられないだろう。
 投手三冠に輝き、沢村賞も受賞している。
 沢村賞を受賞するということは事実上12球団でNo.1投手ということだ。
 そのため、セリーグベストナインには当然入るという結果になった。

捕手 會澤翼
 捕手は會澤翼であった。
 會澤翼は現在のセリーグでNo.1の捕手であることは間違いない。
 打率.305、OPS.893を記録し、広島カープの三連覇に大きく貢献した。
 wRAAでは捕手として2018年最高の30.68を記録した。
(wRAA:平均的な打者と比べて打席で何点稼いだか?)
 文句なしの打撃成績でベストナインに輝いた。 


1塁手 ビシエド 
 1塁手はビシエドである。
 岡本和真の可能性もあったが、最年少3割30本100打点を達成したからといって、ビシエドの打撃を上回ったわけではない。
 岡本和真のwRAAは驚異の43.27であるが、ビシエドは54.15であり、得点能力はビシエドの方が圧倒的に高い。(wRAA:平均的な打者と比べて打席で何点稼いだか?) 
 OPSも.900を上回り、他の1塁手よりも良い成績であった。
 出塁率は.421の好成績。
 文句なしの受賞だろう。


2塁手 山田哲人
 2塁手は山田哲人である。
 現在の野球界の最高の2塁手と言ってもいい。
 3度目のトリプルスリーを達成。
 OPSもMVP級とされるOPS1.000を上回り、1.014を記録した。
 文句なしの受賞となった。

3塁手 宮崎敏郎 
 3塁手は宮崎敏郎であった。
 打率も.300を上回り、本塁打28本の長打力もある。
 3塁手は岡本和真も含まれるが、岡本は19試合しか3塁手として出場していない。
 3塁手としては宮崎敏郎の方が出場機会が多い。そのため、宮崎が受賞することになった。


遊撃手 坂本勇人
 遊撃手は坂本勇人であった。
 坂本勇人は他の遊撃手の追随を許さない、打率.345を記録し、OPSも.900をクリアしている。
 wRAAは30.40と他の遊撃手よりも高い。
 文句なしの受賞であり、現役最高の遊撃手としてその力を見せつけたことになった。

外野手1 丸佳浩
 外野手の1人目は丸佳浩であった。
 丸佳浩は打率.306、OPSは驚異の1.096であり、wRAAに至ってはおよそ60.82ほどある。
 文句なしの受賞である。
 この成績はベストナインは朝飯前であり、おそらくMVPも獲得することになるだろう。

外野手2 鈴木誠也
 外野手の2人目は鈴木誠也であった。
 鈴木誠也は打率.320、OPS1.057という驚異的な成績を収め、wRAAもおよそ55.66という成績である。
 例年ならばMVPにも輝けるほどの成績を残している。
 広島カープの三連覇の立役者の1人である。
 鈴木誠也も文句なしで受賞である。

外野手3 ソト
 外野手の3人目はDeNAのソトであった。
 41本塁打で最多本塁打に輝き、打率.310、OPS1.008であり、この成績も例年ならばMVPに輝けるほどの成績である。
 元々は1塁手であるが、外野を守る機会が多く、外野手での受賞となった。
 他の外野手と比較しても丸佳浩、鈴木誠也に次ぐ成績であったため、文句なしの受賞であろう。

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まとめ 
 以上9人が予想し、的中したセリーグのベストナインである。
 ポジションが被る選手、例えば岡本和真が3塁と1塁を守っていたことや、ソトが外野と1塁を守っていることを考慮すると複雑になるが、出場試合数を見ると岡本和真は3塁手での出番は少なかったり、ソトが1塁手での出番が少なかったりする。
 そのため、以上の9ポジション、9選手でベストナインが決まったと考える。


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参考にしたサイト
1.スポナビ
2.日本野球機構,NPB.jp


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はじめに
 大きな疑問がある。
 日本のMVPの判断基準は何か?ということだ。
 実例を交えて、おかしな日本プロ野球のMVP表彰を見ていく。
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事例1 2007年 小笠原道大と高橋由伸
 まずは、2007年のセリーグMVPについてである。
 この年、MVPを獲得したのは巨人に移籍してきて1年目の小笠原道大である。
 この年は、ジャイアンツが2002年以来のリーグ優勝を決め、小笠原の存在がそれを大きく引き寄せた。
 この年の小笠原道大の打撃成績は、142試合に出場し、打率.313 本塁打31本 打点数88 出塁率.363 OPS.902であった。
 移籍1年目でこれだけの成績を残したことに、誰もが凄いと思ったことだろう。
 しかし、この小笠原道大を上回る成績を残したにも関わらず、MVPを受賞できなかった選手がいた。
 高橋由伸である。
 高橋由伸の2007年の打撃成績は、133試合に出場し、打率.308 本塁打35本 打点数88 出塁率.404 OPS.982であった。
 打率こそ小笠原の方が上ではあるが、打点数は同じであり、他の打撃成績も小笠原より圧倒的に上である。

 説明が遅れたが、OPSとは、セイバーメトリクスの指標の1つで、"出塁率+長打率"で算出される率である。
 その数値は得点との相関性が非常に高く、得点との相関性は高い順にOPS>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。
 これまで、ボテボテのヒットでも快心のホームランでも同じヒット1本と数えられ、算出されてきた打率をさらに広げ、一塁打から本塁打まで評価できる「長打率」、それと四死球を含む出塁率を合算することにより、一塁打、二塁打、三塁打、本塁打、四球、死球、守備妨害など打席で起こり得ること全てを評価できる、画期的な指標がこのOPSである。

 OPSは.900を越えればスター選手という一般的な経験則がある。
 小笠原に関してもOPS.902はまさにスター選手と言っていい成績ではあるが、高橋由伸のOPS.982はあまりにも高い数値である。
 MVP確実と言われるのはOPS1.000あたりであるため、高橋由伸はまさにMVPに選ばれなければならなかったのである。
 しかもこの年、高橋由伸はゴールデングラブ賞に選出されている。 名だけで選ばれるゴールデングラブ賞 (リンク) を書いたため、このゴールデングラブ賞は意味を持つとは思えないが、MVP投票する側からしたら、守備も評価していたということでもある。
 日本プロ野球の表彰は全く勝手なものである。適当に「高橋由伸は守備が上手いからゴールデングラブ」しかし「守備を考えないでインパクト的にMVPは小笠原」のようなカタチで選んだとしか思えない。

 私情を挟まず、俯瞰して成績を見れば、高橋由伸がMVPを取るべきであった。
 これが1つ目の事例である。

事例2 新井貴浩と鈴木誠也
 2016年のパリーグMVPは大谷翔平であった。大谷は二刀流を見事にシーズンを通して貫き、MVP受賞となった。この受賞に関しては賛同する人は多いだろう。 
 しかし、セリーグMVPは新井貴浩であった。
優勝チームからの選出という点については、的を得ているため、疑問を持つ人は少なかったかもしれない。
 新井貴浩の2016年の成績は、132試合に出場し、打率.300 本塁打19本 打点数101 出塁率.372 OPS.857であった。

 優勝チームである広島カープから選出するとした場合、例年ならこの成績でもなんとか受賞できると言える人もいるだろう。
 しかし、2016年MVPは同じく広島カープの鈴木誠也が受賞するべきものであった。
 鈴木誠也の成績を見ればそれはわかるだろう。
 129試合に出場し、打率.335 本塁打29本 打点数95 出塁率.404 OPS1.015である。
 新井貴浩との成績をよく比較してほしい。
 打点以外の成績は、圧倒的に鈴木誠也の方が上なのである。
 OPSに関しては、.900を超えるとスーパースターと言える世界において、1.000を超えているのである。
 新井貴浩は内野手だから、そこを評価されたのだろうか?
 いや、鈴木誠也は、この年ゴールデングラブ賞に選出されているため、その線はないだろう。 

 一体、MVPを決める側は何を見ているのか、本当に聞きたい。
 成績ではない?インパクト?移籍してきて活躍したから?
 謎だらけである。
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まとめ
 今後は、応援するファン側は、MVP受賞という経歴はほとんど意味を持たないと思っていい。思わなくてはいけない。
 それよりも客観的なホームラン数、打率、出塁率、OPSなどの指標を見て、いい選手かどうかを見極める必要がある。

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