野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:高橋由伸

はじめに
 今シーズン限りで監督を退任する高橋由伸

 本記事は
巨人)高橋由伸 〜彼はなぜ天才にして無冠なのか〜(Part1)に引き続き、二部構成の第二部(Part2)として、高橋由伸の現役時代、なぜ無冠であったのかを徹底的に調査する記事である。
スポンサーリンク
2007年の不運
 2007年のことを話してみようと思う。
 私はここに一番の焦点を当てなければならないと思っている。
 この年ジャイアンツは2002年以来5年ぶりのリーグ優勝を果たし、優勝チームのジャイアンツから小笠原道大選手がMVPに選ばれた。
 
 そこで私はこの年、日ハムから移籍してきた 小笠原のMVPは不当であったと考える。 
 これを聞いた巨人ファンや小笠原選手のファンは怒るかもしれない。
 しかし、私の意見は変わらない。
 この年のMVPは高橋由伸が取るべきであった。
 ここでも不運である。
 成績をみれば一目瞭然であるが、まず小笠原道大のこの2007年の目につく成績を見てみると 打率.313 31本塁打 88打点 である。
 それに対し、多くの試合で1番打者をつとめた高橋由伸の成績は打率.308 35本塁打 88打点である。
 この成績を並べると、小笠原道大でも高橋由伸でも五分五分の成績であると見え、小笠原道大のMVPは不当であると断言することはできないであろう。
 おそらく、MVPを決める記者投票で投票者たちはこの成績とFA移籍での小笠原道大のインパクトでMVPを決めたのかもしれない。
 しかし、それはあまりにもお粗末な決め方であり、日本のプロ野球に浸透している
 "打率主義""悪い方向へのエンターテインメント重視"の醜い姿にしか見えない。
 小笠原道大と高橋由伸の出塁率を比べれば驚くべき差があることがわかる。
 小笠原道大は出塁率.363であるのに対し、高橋由伸は出塁率.404である。

高橋由伸の出塁率
 ここで高橋由伸の出塁率の凄さを説明する。
 高橋由伸はこの年打率.308で出塁率.404である。
 
 ここで比較する対象を大リーガー イチローにしてみよう。
 大リーグの成績と比べるのは少々的はずれだが、凄さを測る指標としてはわかりやすいものである。
 イチローは2004年メジャー記録を塗り替える262本のヒットを放ち歴史に名を刻んだが、このときの打率.372出塁率.414であった。
 イチローはメジャー記録のヒット数を打ち打率が.372であったにもかかわらず、出塁率.414(イチローがメジャーで出塁率が4割を越えたのはこのシーズンのみ)。
 高橋由伸は打率.308で出塁率が.404。
 2007年、高橋由伸は四球を選ぶということに大きな存在感を示した。
 つまり卓越した選球眼をもっていたのだ。
 これにより、高橋由伸は1番打者の必要条件である"出塁すること"を最も考えてプレーしていたのではないのだろうか。
 これだけで、MVPを与えたくなるほどである。

OPSという指標
 もう1つ理由がある。
 メジャーでは主流となっている、OPSという評価基準である。
 OPSとは「出塁率+長打率」で算出される成績で、打率や出塁率よりもさらに得点への相関が高く、ここ数年日本でも注目されている指標である。
 野球のみならずスポーツは点を取らなければ勝てない。
 ゆえに、得点への相関が最も高いこの数値を重視すべきである。
 2007年、小笠原道大のOPSは.902であった。
 それに対し、高橋由伸のOPSは.982であった。
 この高橋由伸のOPSはリーグ1位の成績である。
 つまり、高橋由伸は小笠原道大以外のあらゆるスター選手よりも最も得点に絡む成績を残していたのである。
 これを重視しないでMVPを決めてしまうのはあまりにも楽観的であり、高橋由伸は不運であったとしか言えないだろう。
(日本の野球も少しずつこのような指標を取り入れてきている。これからのMVPや新人王を選出するための指標として大いに活用していくべきであると考える。)

もう1つの不運
 もう1つ、不運なのが2007年のホームラン王が取れなかったことである。
 その年、T・ウッズ、高橋由伸、村田修一で35本でホームラン王を分け合うかのように思えた。
 しかし当時、横浜に在籍していた村田修一が2007年シーズン最後の打席でホームランを打ってしまい結果、高橋由伸はホームラン王になれなかった。
スポンサーリンク
まとめ
 このような理由で、高橋由伸は新人王、MVP、ホームラン王の座を不運にも逃してしまった。高橋由伸が無冠の帝王である理由である。 
 私は、高橋由伸選手が好きで巨人ファンになったくらいである。
 高橋由伸が現役を辞め、監督をやめた今、現役時代にスポットを当てる人はそれほどいないだろう。
 しかし、獲得したタイトルがないことを不思議に思う人もいると考えている。
 その人たちのために、書いた二部構成の記事である。
 色々と意見はあると考えているが、以上で私の考えを全て述べた。

関連記事



↓ブログランキングに参加中です!応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 野球ブログへ

ぜひ、Twitterのフォローお願いします。
最新記事の情報はTwitter、にほんブログで投稿します。

ブログランキングの方も是非!



はじめに
 今シーズン限りで監督を退任する高橋由伸

 その高橋由伸は現役選手時代、巨人ファンのなかで、おそらく圧倒的な人気をはくしている選手の1人であった。
 本記事は二部構成の第一部(Part1)として、高橋由伸の現役時代、なぜ無冠であったのかを徹底的に調査する記事である。
スポンサーリンク
大学時代
 慶応大学野球部で、1年生からレギュラー。
 当時は内野も守ることも多く、それだけ彼の野球センスは非凡なものであったと言える。4年生時には六大学春季リーグにて、三冠王に輝いた。
 それだけでは飽き足らず、六大学野球のホームラン記録を塗り替える通算23本のホームランを放ち、大学野球のスーパースターになった。
 ドラフト1位で巨人に入団する条件としては十分に揃っていた。

プロ入り後 
 ルーキーイヤーから打率、打点、本塁打は高い数値を残し将来を嘱望された選手の1人であった。
 もちろんその期待にこたえ、何年もの間スターであり続けた。
 そんな高橋由伸は、なぜ全盛期であってもタイトルや表彰という名誉ある賞を取れなかったのか。
 その理由は2つあると考える。

理由1
 1つ目の理由として、巨人ファンの誰もが1度は思っているであろう"ケガ"の多さである。
 高橋由伸はゴールデングラブ賞を7度も獲得し、守備に定評があった。
 しかし、その代償は大きく守備に必死になるがゆえ、外野フェンスに直撃し骨折ということは度々あった。
 これは良く言えば"野球に全てをつぎ込む選手"であるが、悪く言えば"ケガのしやすい選手"である。
 このようにケガは無冠に大きく繋がる。


理由2
 
 2つ目の理由としてあげられるのが、"運の無さ"である。
 高橋由伸はルーキーイヤーの1998年に新人王間違いなしの成績を残した。
 規定打席に到達し、打率.300、19本塁打、75打点
という成績だった。
 例年なら新人王確定という成績である。
 しかし、この年にはもう1人新人王候補がいた。
 それが後、中日ドラゴンズのエースとなる川上憲伸である。
 川上憲伸はその年、161.1回を投げ
14勝6敗、防御率2.57、WHIP1.08という成績を残し、新人王に輝いた。
 ここでまず1つ、運の無さが際立ったシーズンであった。


 翌年の1999年、さらにレベルを上げ打率.315、34本塁打、98打点という成績を残したが、その年の横浜のローズ、そしてヤクルトのペタジーニが圧倒的な成績を残し、 巨人ではNo.1の成績を残すものの、タイトルには及ばなかった。

 00年,01年と全ての試合に出場するも、プロ2年目の成績には及ばなかった。
 また2003年、ジャイアンツから松井秀喜がメジャーへ渡り、選手会長を務めることとなる。
 この年は腰痛で戦線離脱することもあったが、11打数連続安打の日本記録に並ぶなど記録は作るがタイトルには及ばなかった。
スポンサーリンク
第一部まとめ 
 第一部(Part1)として、 高橋由伸が無冠である理由を述べた。
 不運が重なり、無冠であったことは間違いない。
 怪我の多さも不運と言ってもいいかもしれない。
 明日10月30日19:00更新の(巨人)高橋由伸 〜彼はなぜ天才にして無冠なのか〜(Part2) ではさらに踏み込んだ内容を書こうと考えている。

関連記事

↓ブログランキングに参加中です!応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 野球ブログへ

ぜひ、Twitterのフォローお願いします。
最新記事の情報はTwitter、にほんブログで投稿します。

ブログランキングの方も是非!



はじめに
 大きな疑問がある。
 日本のMVPの判断基準は何か?ということだ。
 実例を交えて、おかしな日本プロ野球のMVP表彰を見ていく。
スポンサーリンク

事例1 2007年 小笠原道大と高橋由伸
 まずは、2007年のセリーグMVPについてである。

 この年、MVPを獲得したのは巨人に移籍してきて1年目の小笠原道大である。
 この年は、ジャイアンツが2002年以来のリーグ優勝を決め、小笠原の存在がそれを大きく引き寄せた。
 この年の小笠原道大の打撃成績は、142試合に出場し、打率.313 本塁打31本 打点数88 出塁率.363 OPS.902であった。
 移籍1年目でこれだけの成績を残したことに、誰もが凄いと思ったことだろう。
 しかし、この小笠原道大を上回る成績を残したにも関わらず、MVPを受賞できなかった選手がいた。
 高橋由伸である。
 高橋由伸の2007年の打撃成績は、133試合に出場し、打率.308 本塁打35本 打点数88 出塁率.404 OPS.982であった。
 打率こそ小笠原の方が上ではあるが、打点数は同じであり、他の打撃成績も小笠原より圧倒的に上である。

 説明が遅れたが、OPSとは、セイバーメトリクスの指標の1つで、"出塁率+長打率"で算出される率である。
 その数値は得点との相関性が非常に高く、得点との相関性は高い順にOPS>出塁率>打率という関係があり、OPSが高い選手ほど得点に絡む確率が高いと言える。
 これまで、ボテボテのヒットでも快心のホームランでも同じヒット1本と数えられ、算出されてきた打率をさらに広げ、一塁打から本塁打まで評価できる「長打率」、それと四死球を含む出塁率を合算することにより、一塁打、二塁打、三塁打、本塁打、四球、死球、守備妨害など打席で起こり得ること全てを評価できる、画期的な指標がこのOPSである。

 OPSは.900を越えればスター選手という一般的な経験則がある。
 小笠原に関してもOPS.902はまさにスター選手と言っていい成績ではあるが、高橋由伸のOPS.982はあまりにも高い数値である。
 MVP確実と言われるのはOPS1.000あたりであるため、高橋由伸はまさにMVPに選ばれなければならなかったのである。
 しかもこの年、高橋由伸はゴールデングラブ賞に選出されている。 名だけで選ばれるゴールデングラブ賞 (リンク) を書いたため、このゴールデングラブ賞は意味を持つとは思えないが、MVP投票する側からしたら、守備も評価していたということでもある。
 日本プロ野球の表彰は全く勝手なものである。適当に「高橋由伸は守備が上手いからゴールデングラブ」しかし「守備を考えないでインパクト的にMVPは小笠原」のようなカタチで選んだとしか思えない。

 私情を挟まず、俯瞰して成績を見れば、高橋由伸がMVPを取るべきであった。
 これが1つ目の事例である。
スポンサーリンク

事例2 新井貴浩と鈴木誠也
 2016年のパリーグMVPは大谷翔平であった。大谷は二刀流を見事にシーズンを通して貫き、MVP受賞となった。この受賞に関しては賛同する人は多いだろう。 
 しかし、セリーグMVPは新井貴浩であった。
優勝チームからの選出という点については、的を得ているため、疑問を持つ人は少なかったかもしれない。
 新井貴浩の2016年の成績は、132試合に出場し、打率.300 本塁打19本 打点数101 出塁率.372 OPS.857であった。

 優勝チームである広島カープから選出するとした場合、例年ならこの成績でもなんとか受賞できると言える人もいるだろう。
 しかし、2016年MVPは同じく広島カープの鈴木誠也が受賞するべきものであった。
 鈴木誠也の成績を見ればそれはわかるだろう。
 129試合に出場し、打率.335 本塁打29本 打点数95 出塁率.404 OPS1.015である。
 新井貴浩との成績をよく比較してほしい。
 打点以外の成績は、圧倒的に鈴木誠也の方が上なのである。
 OPSに関しては、.900を超えるとスーパースターと言える世界において、1.000を超えているのである。
 新井貴浩は内野手だから、そこを評価されたのだろうか?
 いや、鈴木誠也は、この年ゴールデングラブ賞に選出されているため、その線はないだろう。 

 一体、MVPを決める側は何を見ているのか、本当に聞きたい。
 成績ではない?インパクト?移籍してきて活躍したから?
 謎だらけである。

まとめ
 今後は、応援するファン側は、MVP受賞という経歴はほとんど意味を持たないと思っていい。思わなくてはいけない。
 それよりも客観的なホームラン数、打率、出塁率、OPSなどの指標を見て、いい選手かどうかを見極める必要がある。

スポンサーリンク

↓ブログランキングに参加中です!応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 野球ブログへ

ぜひ、Twitterのフォローお願いします。
最新記事の情報はTwitter、にほんブログで投稿します。

ブログランキングの方も是非!






 

このページのトップヘ