野球を数字で見るブログ

本ブログで、「野球を数字で見る」面白さがわかります。 主に、日本プロ野球での成績を数字で見て考察します。 本ブログで扱うデータに関して、正確性は保証されておりません。本ブログの情報を元にデータを作成して起こる損害に対しまして、一切の責任を負いません。ご了承ください。

タグ:OPS

はじめに
 日本野球を見ている方々で、比較的新しい指標であるwOBAを知っている人はそれほどいないと思う。
 しかし、メジャーリーグではOPSよりもwOBAが重視される傾向にある。
 本記事では、wOBAについて軽く述べ、読売ジャイアンツの過去のwOBAを見て、考察していく。
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wOBAとは?
 早速、wOBAについての話を始めようと思う。
 wOBAとは、Weighted On-Base Averageの略であり、安打や四球など得点に絡む要素に重みを付けて算出される。Weightedは日本語で荷重を掛けることを意味するので、重みという言葉を使う。
 重みとは、例えば二塁打ならば大体1.26という値で、二塁打の数に1.26を掛けることで、二塁打の数に重みを付けて計算する。本塁打ならば得点に直接繋がるため、二塁打の重みよりも大きな、およそ2.07という重みをかけて、wOBAを大きくするように計算する。
 重み
は得点の価値を表すものと言い換えることができる。
 当然、重みが大きい本塁打を多く打てば、wOBAは大きくなる。
 wOBAが大きいほど、優秀な成績と評価され、wOBAは.320〜.330ほどになるのが一般的である。
 wOBAは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「
打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているのか?」ということを評価する指標である。

巨人のwOBAのチーム成績
 本題の、巨人のwOBAを2011年シーズンから2017年シーズンまで算出した結果を示す。
 これは2012年日本一になってから、2017年のBクラス入りまで、全盛期から低迷期までの推移を表すことになる。
 2018年シーズンに関しては、今後調べていく予定である。

 巨人のwOBAの推移を以下の図に示す。

巨人のwOBA


 このグラフを見てわかる通り、統一球が導入され、長野久義が首位打者を取ったときのチームでのwOBAが最も低く、wOBA.285という数値になる。
 また、リーグ優勝を果たした2012年〜2014年は比較的高いwOBAを示している。
 そして高橋由伸監督になる直前から下がり気味になる。

グラフを見てわかることは?
 これを見て、私が考えることは、「リーグ3連覇を成し遂げたときは高水準であった」ことと「高橋由伸監督になる前から既に、打線は下降気味であった」ことである。
 やはり、リーグ3連覇となると、かなり得点が取れる打線であったと言える。
 これは自明なことであるかもしれない。
 リーグを連覇できるチームの打線は強い。


  そして2つ目に思ったことについて、個人的な見解ではあるが、高橋由伸監督は打線が弱っていると同時に監督を引き受けた、つまり不運にも巨人が弱り出したときに監督になったと言える。
 現時点で巨人はAクラスに入るのがやっとな時期である。
 それを監督の責任と言うのは頷ける。
 しかし数字で見ると、監督になった時期が悪く、どんなにエースがいようが最高4番がいようが、チーム全体として弱っている時期であると考えられるのである。

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まとめ
 全てを監督の責任にすることは簡単である。
 当然、高橋由伸前監督が辞任し、原辰徳新監督になることを喜ぶ人は多いだろう。
 ただ、高橋由伸前監督の時代は打線が弱り始めた不運な時期であり、陽岱鋼などを補強しても怪我をすることが多く、活躍する機会が少なかった。
 不運な監督であったと言える。
 原辰徳新監督での2018年オフのFA選手では浅村栄斗や丸佳浩など優秀な選手が多くいる。
 この場合、全ては監督の力で順位が決定するのではなく、チームが良い補強ができるときにチームは強くなり、順位が決定すると考えるのが自然である。
 運が良い悪いは当然あり、高橋由伸前監督は運が良くなかったと言え、逆にFAが豊作の年に監督になった原辰徳新監督は運が良いと考えることができる。

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 wOBAというセイバーメトリクスの指標をそれほど知っている人はいないだろう。
 しかし、メジャーリーグではOPSよりもwOBAが重視される傾向にある。
 本記事では、wOBAについて軽く述べ、読売ジャイアンツの過去のwOBAを見て、考えて行きたい。
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 早速、wOBAについての話を始めようと思う。
 wOBAとは、
Weighted On-Base Averageの略であり、安打や四球など得点に絡む要素に重みを付けて算出される。Weightedは日本語で荷重を掛けることを意味するので、重みという言葉を使う。
 重みとは、例えば二塁打ならば大体1.26という値で、二塁打の数に1.26を掛けることで、二塁打の数に重みを付けて、計算する。本塁打ならば得点に直接繋がるため、二塁打の重みよりも大きな、およそ2.07という重みをかけて、wOBAを大きくするように計算する。
 重み
は得点の価値を表すものと言い換えることができる。
 当然、重みが大きい本塁打を多く打てば、wOBAは大きくなる。
 wOBAが大きいほど、優秀な成績と評価され、wOBAは.320〜.330ほどになるのが一般的である。
 wOBAは出塁率やOPSなど、打席での結果で決まる数値であり、簡単に言えば、「
打者が各打席でどのくらい得点に関係する打撃をしているのか」ということを評価する指標である。
 当然、得点との相関関係はかなり高いが、それは今後の記事に取っておくことにする。
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 本題の、巨人のwOBAを2011年シーズンから2017年シーズンまで算出した結果を示す。これは2012年日本一になってから、2017年のBクラス入りまで、全盛期から低迷期までの推移を表すことになる。2018年シーズンに関しては、今後調べていく予定である。
 巨人のwOBAの推移を以下の図に示す。

巨人のwOBA


 このグラフを見てわかる通り、統一球が導入され、長野久義が首位打者を取ったときのwOBAが最も低く、wOBA.285という数値になる。
 また、リーグ優勝を果たした2012年〜2014年は比較的高いwOBAを示している。
 そして高橋由伸監督になる直前から下がり気味になる。

 これを見て、私が考えることは、「リーグ3連覇を成し遂げたときは高水準であった」ことと「高橋由伸監督になる前から既に、打線は下降気味であった」ことである。
 やはり、リーグ3連覇となると、かなり得点が取れる打線であったと言える。これは自明なことであるかもしれない。リーグを連覇できるチームの打線は強い。

  そして2つ目に思ったことについて、個人的な見解ではあるが、高橋由伸監督は打線が弱っていると同時に監督を引き受けた、つまり不運にも巨人が弱り出したときに監督になったと言える。
 現時点で巨人はAクラスに入るのがやっとな時期である。それを監督の責任と言うのは頷ける。しかし数字で見ると、監督になった時期が悪く、どんなにエースがいようが最高4番がいようが、チーム全体として弱っている時期であると考えられるのである。

 全てを監督の責任にすることは簡単である。
 当然、由伸監督に辞めてもらいたいと思っている人もいることだろう。
 しかし 数字で見ることによって、運が悪い監督だから、もう少し使ってあげよう。といった考えになる人はいないだろうか?
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以上。
 
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5
 打率、出塁率、OPSはそれぞれ、どれほど得点と関係性があるのか?
 本記事は打率、出塁率、OPSという3種類の打撃成績を元に、得点との相関関係を示していくものである。過去の記事
セイバーメトリクス 打者編(4) チーム勝率とOPSの相関では打率、出塁率、OPS勝率との相関関係を示した。
 しかし、あるコメントを頂いた。
 勝率は守備の要因もある。だから得点との打撃指標の相関関係を求めてもいいと思う。
 と、大変ありがたい
助言をいただき、本記事を書くことにした。
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 本記事では、得点と打撃指標の相関関係を求める。
 データとしては、日本プロ野球セリーグの2011年から2017年の各チーム平均を参照する。
 また、今回の記事も
セイバーメトリクス 打者編(5) 送りバントは必要か?と同様に難しい話はしない。数値を見て、どういった相関があるのかをみることが目的であり、スムーズに読み進められると思う。

 本記事の結論を先に言っておこう。
 打率、出塁率、OPS得点との相関は、OPSが最も強い
 (OPSという指標に関しては、セイバーメトリクス 打者編(4) チーム勝率とOPSの相関を参照して頂きたい。簡単に言えば、「出塁率と長打率を足し合わせた値」のこと)
 つまり、打率や出塁率がある程度高くても、OPSが低いチームは、OPSの高いチームに比べて、得点を取りにくいということである(打率と出塁率が高くてOPSが低い場合は、長打率が低いということになる)。
 そのことを数値で示していく。


 打率、出塁率、OPS得点の相関を表すために、相関係数というものを使う。
 これは最大1.00と決め、0.00(ゼロ)という値になると、全く相関がなく、–0.50のようなマイナスの値になると、逆に下がる傾向になる。

 つまり、得点と結び付けて、
値が1.00の場合は必ず得点結びつく指標(現時点ではそのような指標は見つかっていない)、
0.00になると得点と全く関係ない指標、
–0.50のようなマイナスの値になると、逆に得点を取るのを妨げる指標と言い換えられる。

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 実際に、日本プロ野球セリーグの2011年から2017年の各チームの平均打率、平均出塁率、平均OPSを用いた結果、打率と得点の相関係数は、0.869という値になった。
 打率と得点の相関を見ても、非常に高い相関関係にある。

 次に出塁率。
 出塁率と得点との相関係数は、0.874であった。
 この数値もかなり高いが、打率とそれほど変わらない値になり、むしろ出塁率の方が少し高い。

 ここで読み取れることは、打率、出塁率得点との関係性がそれほど変わりがない。
 これは例えば、チームAの打率が.230で、チームBの打率が.280だったとしても、チームAの出塁率が.340で、チームBの出塁率が.310であったとしたら、打率はチームAが圧倒的に低いにも関わらず、チームBよりも多くの得点を取る可能性があるということだ。
 出塁率を甘く見てはいけない。

 次に、OPSと得点の相関係数であるが、なんと0.971という数値が出た。1.00にとてつもなく近い。2011年から2017年の計7シーズンの分析結果から、OPSが高い順に得点数のランキングが付けられると言っても過言ではない。

 打率、出塁率、OPSと得点の相関はそれぞれ非常に高いものがあるが、OPSを重視するチーム編成をすれば、それだけで得点能力が飛躍的に進歩するチームになるのである。

 日本球界で、OPSを重視したチーム編成をした球団は今の所ない。
 しかし、今後は打率だけに注目したチームを作るのではなく、OPSに注目したチームを作れば、それだけで最強打線となると結論づける。

セイバーメトリクスについては過去の記事のリンクを貼る。


セイバーメトリクス 打者編(1) BABIPについて

セイバーメトリクス 打者編(2) BABIP その年と翌年の相関

セイバーメトリクス 打者編(3) 打率と出塁率の翌年の相関 獲得すべき野手の指標

セイバーメトリクス 打者編(4) チーム勝率とOPSの相関
 
セイバーメトリクス 打者編(5) 送りバントは必要か?

セイバーメトリクス 打者編(6) ゴロとフライのOPS相関 

是非読んでいただきたい。
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以上。


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